<イベント概要>
日時 |
2024年7月20日(土)~7月22日(月) 2泊3日 |
アクセス |
琉球放送(那覇市久茂地2-3-1)に集合しバスで移動 |
プログラム |
①海中道路について学ぼう!
日時:7/20(土)11:00~11:30
②伝統漁法「カチ漁法」を体験しよう!
③うるまの海はどんな海?
④美味しさの秘訣は美しい海とサンゴ礁⁉「塩づくり」を体験しよう!
⑤サンゴの島「うるま」とは?サンゴの島の成り立ちを知ろう。
⑥サンゴ礁をシュノーケリングで見てみよう!
⑦平安座独自の漁法タコ漁や伝統漁を体験してみよう。
⑧島の料理を体験。
⑨夜の浜辺を散策しよう!
⑩宮城島で見つけよう!島の暮らしと自然
⑪サンゴ礁保全と研究
▼集合・解散
▼対象
▼参加費 |
海中道路がつないだ4つのサンゴ礁の島と人々の暮らしを学ぼう!
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海中道路の歴史を学ぼう!
うるま市立海の文化資料館を訪れ、海中道路の歴史についてやうるま市の海に関する歴史について学びました。約50年前に作られた「海中道路」は沖縄本島と、平安座島を結ぶ橋の名称です。橋ができる前は潮の満ち引きを見ながら歩いて渡ったり船で渡ったりと不便が多かった当時の様子と現在の全体像をパネル展示やジオラマをみて学習しました。
資料館を出て、海中道路を歩き今の様子を見学した子どもたちからは、「橋ができる前は、どのへんを渡っていたのか?」「何を使って作られていたのか?」など質問が出ていました。
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伝統漁法「カチ漁法」を体験しよう!
伝統漁法「カチ漁法」を与那城漁協組合平安座支部の皆様の協力のもと、漁場復活のお手伝いをしました。「カチ漁」とは、石や岩を積んで漁場を作り、潮が満ちたときに魚類を誘いこみ、潮の引いたタイミングで捕まえる潮の干満を利用した囲い込み漁です。各地で行われているこの漁法をこの地域では「カチ」と呼び、それぞれが所有するカチが海中道路ができるころまでは盛んに行われていました。徐々に海洋環境が変化し、台風などで壊されたままこの地域では行われなくなっていきました。漁協の方々が地域活性と漁業の盛り上げを目的にカチ漁を復活しようと取り組んでいる場所を訪れ、一緒に石や岩を積んだり、浅瀬にいるカニや小魚、ナマコを観察しました。
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うるまの海はどんな海?
うるまの海ってどんな海なんだろう?「うるま」は方言で「サンゴ」を意味します。この島の人々が海の恵みに感謝し、4島それぞれに特色があることの導入の説明を受けました。これまでは、西海岸がサンゴ保全の中心となっていましたが、東海岸にあるうるま市にも海を保護していこうという動きがあることを知り、これからのプログラムに向けての予備知識として、豊かなうるまの海を学びました。
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美味しさの秘訣は美しい海とサンゴ礁!?「塩づくり」を体験しよう!
浜比嘉島で流式塩田の製法で作る塩づくりの体験を行いました。黒潮の強いうねりを受けた浜比嘉沖100%の海水、太陽光・風の自然の力を駆使し、「流下式塩田」により塩分濃度を高め、職人の手作業による焚き上げで仕上げる高江洲製塩所の「塩づくり」を体験しました。
海水をくみ取る製塩所の裏手海岸では、住居がなく、海中道路からも離れているため生活排水や農薬の流入の影響が少ない海域で、海洋環境も高い水準を維持しているために、海水から美味しい塩づくりができています。真夏日となった中、子ども達は汗をかきながらも一生懸命に海水を沸騰させ、塩作りに励みました。
「どうして同じ海水から違う味になるのだろう」と同じグループの人が作った塩を食べ比べ、その違いを楽しみました。
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サンゴの島「うるま」とは?サンゴの島の成り立ちを知ろう
1日の振り返りをしながら、4つの島の成り立ちを学びました。連なる4島はサンゴ礁が隆起して作られ、それぞれ地形が独特なことを、道中みてきた景色を思い出しながら学んでいました。でこぼこ道が続く島・坂が多い島・砂がサラサラな島、ゴツゴツ岩が多い島などそれぞれ、異なる「サンゴの島」に思いを巡らし、広い視野で島と海を見ることを目指し、サンゴの島が作り出す生活資源(家屋・飲料)が暮らしを支えてきたことを知りました。
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サンゴ礁をシュノーケリングで見てみよう!
2日目の午前中は、シュノーケリングでサンゴの海を観察しました。シュノーケリングを初めて使う子もいたので、まずは浅瀬でマスクの付け方や呼吸の仕方、泳ぎ方を練習しました。最初は慣れない様子でしたが、だんだんと呼吸にもなれ、海中に広がる別世界に大興奮!サンゴをはじめ、浅瀬では見られない海中生物を観察しました。13種類のサンゴ移植が行われている海中も観察し、「透明度が高く、普段見ている沖縄の海じゃないみたい!」「海がきれいだった」「魚やサンゴがたくさんだった」など笑顔いっぱいの感想が聞かれました。
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平安座独自の漁法タコ漁や伝統漁を体験してみよう。
お昼休憩の後は、伝統漁タコを取ってみよう!本土では狭いところにタコが入る習性を用いた「タコ壺」漁が各地で行われていますが、浜比嘉島~平安座島ではサンゴ礁の隙間にタコが入りこむことから、浅瀬で貝類をエサにおびき寄せて吊り上げるタコ漁が行われています。漁獲量が減り、だんだんと行われなくなってきた伝統のタコ漁を体験し、島の人々の先人の知恵と海の恵みを体感しました。タコ漁のシーズンは10月ですが、地元漁師さんたちの協力も得ながら3匹のタコを捕まえることができました!(地元の方も驚いていました!)
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島の料理を体験!
地元食材を使った調理体験をしました。地元漁師さんにまずは実演でさかなの捌き方を伝授いただきました。まぐろとタマン2種類を漁師さんが捌き、サクの状態から子どもたちが食べやすい大きさにカットし、あら汁と刺身でいただきました。あら汁は、前日お世話になった高江洲製塩所のお塩とお味噌を使用したシンプルだけど味わい深いお味でした!タコ漁で獲れたタコはお刺身でいただきました!
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夜の浜辺を散策しよう!
大潮の満月のこの日、月明かりが照らす中ヤドカリたちが卵を抱えて産卵に海に向かう姿がみられました!「どうして満月の日に?」という質問には、諸説あるようですが、干満の波の満ち引きが大きいことを利用して、卵をより広く海に放つことができることが理由として挙げられるようです。ヤドカリが産卵した直後の海水を採取し、視認できるプランクトンの観察ができました。
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宮城島で見つけよう!島の暮らしと自然
湧水を2ヶ所、ヤンガー(別名:マンガー)、ジョーグチガー(別名:ヒャクガー)と集落を散策しました。ヤンガーでは今でも水が湧き出ていて、真夏でも冷たい水が出ていました!琉球石灰岩の下に泥岩が重なりあうことで水が湧き出て、そうしてできた湧き水が宮城島には20ヶ所以上あります。自然を大切に暮らす宮城島の人々。「何千年もかけて地層が作られ、その資源として水を利用している私たち。開発によって自然を利用している私たちは決して無関心ではなく、考えていくことが大切であること。どう利用しながら、どう生かすのか考えよう」とメッセージをいただきました。
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まとめ学習
3日間で学んできた持続可能な沖縄の海の未来について皆で考えます。これまで学んだことを振り返りながらキーワードを書き出して皆で「琉歌」を作成します。それぞれのプログラムで体験したこと、感じたことから、周りに伝えたいメッセージを、琉歌(8・8・8・6)のリズムで言葉を考えます。前半の8・8で風景や出来事を、後半の8・6で心や気持ちや希望を表現します。各班に分かれて意見を交わしながら、合計11種の琉歌が生まれました。また、イラストをそれぞれ思い思いに描きました。絵が上手な子も多く、それぞれが感じたままに自由に海での出来事や体験したことを振り返りながらイラストにしていきました。琉歌で表現したメッセージと子どもたちが描いた魚のイラストをモノレール車両内ポスターに反映します。
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参加した子ども・保護者からの声
・シュノーケリングが一番印象に残った。はじめての経験だけど珊瑚や魚をたくさん見ることができて良かった。たこ漁も、たこは穫れなかったけど投げる漁の方法が楽しかった。今回の学習で珊瑚のことを教わったので「珊瑚の白化」を防げるよう取り組みたい。
・普段はできない漁の体験が良かった。たこは獲れなかったけど漁具の投げ方が分かったり、カチ漁はカチが100年200年持つことを学べた。珊瑚保全の授業で、なぜ珊瑚が白化するか、どうしたら珊瑚を守れるかを知ることができた。将来は珊瑚の保全に関われたらいいと思いました。
・3日間大変お世話になりました。トークが止まらない娘から、いかに充実した日々を過ごさせていただいたのか実感します。貴重な体験からたくさんの学びや気付きを得て、一回り成長したようです。異例の暑さの中、子どもたちの安全を守ってくださったスタッフの皆様ありがとうございました!
・3日間本当にお世話になりました!こんな素晴らしい企画に参加でき、とても良い経験をさせていただき感謝でいっぱいです。息子も迎えてからずっと事細かく出来事を話しております。皆さんが優しかったり、いろんな知識のある方にお会いできた事、撮影スタッフの方と仲良くなった事、お友達もたくさんできた事、キレイな海で泳げて大好きな生物も見れて、初めての体験をたくさんした事…よっぽど楽しかったんだと彼の様子で伝わりました。そして早速作った塩でお刺身をいただき、海ブドウもとっても美味くいただきました。ありがとうございます。スタッフの皆様、参加してくださったお友達。本当に3日間どうもありがとうございました。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と日本PROJECT in沖縄県
URL:
https://okinawa.uminohi.jp/
活動内容:沖縄の海を未来につなげるために、地域の企業・団体と連携し、イベントや放送を通して海のことを考えるきっかけをつくり、行動する人を増やすための活動に取り組んでいます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。