教育をすべてのはじまりに
公益財団法人CIESF(理事長:大久保秀夫)は、「教育をすべてのはじまりに」を合言葉に、国の発展には人を育てることが重要であると考え、カンボジアをはじめとした開発途上国に「国境なき教師団」を派遣し、教師たちのレベルアップや教育行政の改善を中心とした人材育成を行っています。
カンボジアでは1970年代のポルポト政権により教育が崩壊し、1993年の内戦終結後も教育の立て直しが進まない中、不安定な環境の中で教育を受けた世代が多くいます。親となったこの世代の多くは、自分の子どもにはより良い教育を受けさせたいと強く思っています。
しかし、質の高い教育を受けられるのは富裕層のごくわずか。「格差社会」が大きな壁です。
当財団では、2016年から授業料無償(日本とカンボジアの支援者による寄付金で運用)のCLAを設立し、卒業生が「格差」のない持続可能な社会の実現、そして地球の利益に貢献できる人に育ってほしい、そんな願いを込めて運営しています。
CLAは、教育省の認可のもとカンボジアの卒業資格も取得できる学校です。
2025年には中学校が開校予定で卒業後は、日本の高校や大学への進学もアレンジしていきます。
この取り組みはカンボジアの成長だけでなく、日本の国や経済、人々との重要な架け橋となります。
学校に安全に通うことができるを”当たり前に”
カンボジア(首都プノンペン)での子どもたちの登校は、日本と全く異なります。
歩道がほとんどなく、事故の危険にさらされながら自転車やバイク(二人乗りやそれ以上)での通学を余儀なくされています。
数多くの車やバイクが走り抜ける道路では、スピード違反や無謀運転、不注意運転により日本より交通事故が発生する危険性が高まっています。カンボジア人の死傷の最大原因の1つが交通事故といわれています。2023年は、前年より交通事故の件数が11%増加の3317件、負傷者は12%増加の4515件、死亡者は7%減したものの1,590人と発表されました(カンボジア国家警察の発表)。
日本と比べるとカンボジアでは、約5倍も交通死亡事故が発生しています。CLAは、プノンペンから車で約40分に位置する郊外にあり、スクールバスがなければ登校手段は、保護者による車やバイクによる手段しかありません。登下校時間と市内のラッシュアワーが重なり、複雑で危険な通学路を抜け、往復2時間近くかけて子どもたちを送り出す必要がある家庭もあります。これを毎日繰り返すことは、保護者にとって時間的、経済的、そして身体的にも大きな負担となります。そしてこれらが要因となり交通事故発生の確率を高めることにもなりかねません。それらのリスクを避けるために、スクールバスを手配していましたが、修理頻度の多発と経年劣化により車両を交換する必要があります。
スクールバスによる登下校は、子どもたちの”安全”の確保は言うまでもありません。そして同時に、我が子を家から送り出し迎える保護者の方々と、登校を待つ学校の先生たちの”安心”にもなり、さらなる子どもたちの学びの応援を促進することができます。安全な通学が ”当たり前” を継続できるよう
子どもたちの登校環境を整える必要があります。
何卒皆様にご支援とご協力をいただきたくお願いいたします。
【スポンサー募集】
期間:2024年7月1日~8月20日
目標金額:1190万円
支援者への主なリターン(コース別):
車体へのロゴラッピング/名前入り座席