NTTドコモグループ(※1)は、2040年までにサプライチェーンも含めた温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「2040年ネットゼロ」(※2)の実現に向け、自社やサプライチェーンの温室効果ガス排出量削減を牽引できるGX スキルを持つ人材(GX人材)(※3)の育成に取り組んでおります。この度、NTTドコモグループは、経済産業省がリードするGXリーグ(※4)の「GX人材市場創造ワーキング・グループ」が2024年5月14日に提唱した「GXスキル標準(GXSS)(※5)」に準拠した人材育成施策である「環境分野スキル育成プログラム」を制作し、2024年5月より国内で初めて導入しました(※6)。
「GXスキル標準」は、GXに関して身につけるべき知識などを定義した「GXリテラシー標準」と、GXに必要な人材類型やロールを定義した「GX推進スキル標準」から構成されています。規制や要請に応じた温室効果ガス排出量策定・削減・開示を行う守りのスキルに加え、昨今、重要視されている、脱炭素をビジネス成長の機会と捉え、GX関連のソリューションを開発できる攻めの人材に必要なスキルが定義されています。
「環境分野スキル育成プログラム」は、GXリーグにおける「GX人材市場創造ワーキング・グループ」で代表リーダー企業を務める株式会社スキルアップNeXt(※7)と共に制作し、GXSSレベル1に相当するGXの重要性を理解し基礎知識を有するための「共通スキル研修」と、GXSSレベル2に相当する上位の指導者のもと要求された関連業務を担当できるようになるための「応用スキル研修」で構成されています。
加えて、さらに現場に即したGXスキル強化として環境省が策定し、一般財団法人 持続性推進機構(※8
)
が運営する日本独自の環境マネジメントシステムである「エコアクション21」の審査員資格の取得に向けた研修を設けています。
導入当初は、攻めのGXスキル習得として、法人営業担当者を対象に実践的なプログラムを実施し、ICTを通じた脱炭素社会の実現に向けてお客さまに適したソリューションを提案できるGX人材を育成します。今後は、他職種へのコース拡大や、ビジネス創出に向けた専門コースを制作し、「2040年ネットゼロ」のさらなる推進と 事業の両立をめざします。
今後もNTTドコモグループは、お客さまやパートナー企業とともに社会全体の脱炭素に取り組んでまいります。
※1 株式会社NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ株式会社、NTTコムウェア株式会社
※2 「ドコモグループ2040年ネットゼロ」
※3 GX(Green Transformation)は、自然環境に負荷の少ないエネルギー活用を進め、脱炭素を推進する活動を経済成長の機会と捉え、世の中全体を変革しようとする取り組みです。GX人材は、脱炭素に関する基本知識を持った上で、その 一連の活動の一端を担える人材です。
※4 GXリーグは、2050年カーボンニュートラル実現と社会変革を見据えて、GXヘの挑戦を行い、現在および未来社会に おける持続的な成長実現を目指す企業が同様の取組を行う企業群を官・学と共に協働する場です。
※5 GXスキル標準の詳細については以下のサイトを参照ください。
https://gx-league.go.jp/news/20240514/
※6 2024年7月30日時点 株式会社スキルアップNeXt調べ。
※7 株式会社スキルアップNeXtは、GX/SX人材を育成する教育研修を提供しています。 入門から実践、守りから攻めまでのGXをカバーする体系的なカリキュラムで、 企業のGX・サステナビリティ経営を支援します。
※8 一般財団法人 持続性推進機構は、持続可能な社会の実現に資する各種事業を展開しています。特に、環境経営の 推進をめざし、中小企業の環境マネジメントシステム構築を伴走支援するためのエコアクション21中央事務局を運営しています。