公益社団法人京都市観光協会(DMO KYOTO)では、観光をとりまく諸課題の解決のために、京都観光行動基準(京都観光モラル)の周知・啓発や、混雑状況の可視化、需要分散やサステナブルツーリズムの推進につながる旅行商品開発支援などを、京都市と連携しながら行ってきました。
インバウンドの受け入れが加速していく中では、京都の歴史や文化への関心がある、知的好奇心の高い方々のニーズにしっかりと応えられる、持続可能で質の高い滞在経験を生み出す仕組みづくりが一層重要となります。
そこで京都市観光協会では、インバウンド向けに新しいコンテンツ(※1)開発を行おうとしている事業者の皆様の課題に寄り添い、商品化に向けて伴走支援を行う「インバウンドイノベーション京都」を2022年に立ち上げました。
伴走支援にあたっては、連携協定を締結している「コミュニティ・バンク京信」をはじめ、京都市の認定ガイド
「京都市ビジターズホスト」
、市内ラグジュアリー向けホテルにて活躍するコンシェルジュの集まりである
「京都コンシェルジュ研究会」
、海外有力メディアとの関係構築や情報発信、京都取材への誘導に取り組んでいる
「京都市海外情報拠点」
などの「目利き」ネットワークを活かし、連携しながら質の高いコンテンツづくりを進めています。
2024年度も参画事業者を募集しておりますので、ぜひご応募ください。
(※1)コンテンツとは、ツアー、体験プログラム、サービス、イベントなど、「人」が介在して滞在の付加価値を高めるための仕掛け全般を指します。
※本事業では補助金による支援は行いません。
1.主な支援内容
①採算性・事業計画
・事業計画のアドバイス
・補助金や融資等の紹介
② マッチング・ネットワークづくり
・他事業者様とのマッチング
・交流機会の提供(京都インバウンドカフェ等への優先参加)
③ コンテンツ企画・検証・ブラッシュアップ
・各種データや参考資料の提供
・京都市観光協会が有するネットワークを活かした「目利き」によるアドバイス
・モニターツアーやファムトリップ等の実施支援
④ 販売・情報発信
・コンテンツを紹介するための画像撮影、記事制作支援
・ホテル、旅行会社、OTA、海外メディア等への紹介
・協会公式サイト、SNS 等を通じた情報発信
2. 募集内容
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本プログラムのサポートを希望する事業者を募集します。
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応募書類を提出していただき、採択した企画の課題や進捗状況に応じてサポートをさせていただきます。
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2024年度は7件程度の採択を想定しています。申し込み〆切はありませんが、採択件数が上限に達し次第、受付を終了します。
3. 応募資格
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インバウンドの受け入れを意識した新規のコンテンツ、もしくは既存のコンテンツをリニューアルさせる形で新たな企画を考えている法人もしくは個人。
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京都市内で事業を展開しようとしていること。(市内に事業所がなくても応募可能)
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当協会が設定しているターゲット層の考え方に同意していただけること。
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京都観光モラル推進宣言事業者であること。(応募に合わせて申請していただく形でも結構です)
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京都市観光協会もしくは京都文化交流コンベンションビューローの会員であること。採択された場合、新たに会員になっていただける方でも応募可能です。
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国や民間等の補助を受けられている場合でも申請可能です。
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採択された場合に、実績報告や京都市観光協会が実施する調査等の事業に協力できること。また次年度のインバウンドカフェで成果報告をお願いしております。
4.応募方法
① エントリー
以下の申込フォームからエントリーして下さい。
② 応募書類の提出
エントリー後の自動受付メールに表示されるURLから応募書類をダウンロードのうえ、事務局宛にメールでご提出ください。事務局で審査後、結果をお伝えします。
5.これまでの主な実績
これまで13件の事業者様を採択しました。採択事業者様は、それぞれ旅行会社やOTA、宿泊施設等と連携しながら体験コンテンツを提供・販売しています。その他、以下のような連携実績や成果物等があります。
●「GETYOURGUIDE」様との連携
欧米を中心に世界170か国以上で利用されているOTA「GETYOUR GUIDE」が、アジアで初となる京都デスティネーションキャンペーン「Discover Kyoto with GetYourGuide」を2023年に実施。4つのメインコンテンツのうち2つがインバウンドイノベーション採択事業者によるものでした。
https://www.kyokanko.or.jp/news/20230721
●ラグジュアリーホテルとの連携
ニシザワステイ様が提供する「1/KYOTO」(厳選された京都人と対談できるプログラム)
や、Dicover Noh in Kyoto様が提供する能に関するプログラムをはじめ、市内ラグジュアリーホテルのエクスペリエンスとして採用されています。
●「観光コンテンツ造成支援ハンドブック」の発行
これまで採択した事業者様への支援を通して見えてきた共通課題をはじめ、京都で体験コンテンツの企画や販売、受け入れを行う上で知っておいていただきたいポイント等をまとめた「観光コンテンツ造成支援ハンドブック」を作成しました。
https://www.kyokanko.or.jp/news/20240329_3/
●観光庁「観光地域づくり法人(DMO) による観光地経営ガイドブック」に掲載
2024年4月に公開された同書に事例として紹介されました。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics04_00002.html
6.お問い合わせ
(公社)京都市観光協会 企画推進課
inbound_i@kyokanko.or.jp
【(公社)京都市観光協会(DMO KYOTO)について】
京都市域において唯一、観光の振興を目的に活動する団体として、行政はじめ関係諸団体との連携のもと、京都ならではの観光資源を活用した事業実施や観光情報の発信など、戦略的な事業展開により京都の観光振興を積極的に推進しています。
また、2023年3月には、観光庁が、世界に誇れる持続可能な観光地域づくりを行う「世界的なDMO」の形成を目的として募集した「先駆的DMO」に選定されました。
組織名:公益社団法人京都市観光協会(DMO KYOTO)
会長:田中誠二(大和学園 理事長)
所在地:〒604-0924 京都市中京区河原町通二条下ル一之船入町384番地 ヤサカ河原町ビル8階