リリースの背景
小中学生向けプログラミング教室「ガリレオ・テック・アカデミー」を運営する株式会社ガリレオ・プロジェクト(本社:東京都千代田区平河町1-7-3 第四大盛丸平河町ビル2階、HP:
https://galileo-p.com/
)は、STEM・プログラミング教育の教材として、人気ゲーム「Minecraft」の教育版である「Minecraft Education」向けに
「化学拡張アドオン」
をリリースしました。
このアドオンは、中学・高校レベルの化学教育をゲーミフィケーションの要素を取り入れて行うことを可能にし、生徒たちの学習意欲と理解度の向上を手助けします。
Minecraft Educationは、世界的人気ゲームMinecraftを、プログラミング教育、情報教育、科学教育などの教材として使えるようにした教育機関向けエディションです。しかし、化学の分野においては、最初から含まれている機能では限られた物質しか扱うことができませんでした。
そこで我々は、学校の授業でも使っていただけるように、化合物の種類や化合物生成システム等の補強を行いました。
今回の補強により、教育指導要領に基づいた授業はもちろん、探求学習などでもより拡張性高く使っていただくことが可能となります。
「化学拡張アドオン」の特徴
1.豊富な化合物コレクション
中学化学・高校化学のカリキュラムに沿って選定した約140種類の重要な化合物を追加しました。
さらに、各化合物の特徴を視覚的に表現するテクスチャ設計を行いました。
具体的には…
・常温での状態(固体・液体・気体)がひと目で分かるデザイン
・実際の化合物の色を忠実に再現
といった内容となります。
2. 直感的な化合物生成システム
元素ブロックを使用して組成式通りに化合物を作成することで、視覚的にレシピを覚えることができるようになります。
また、硝酸の合成法であるオストワルト法や、硫酸の合成法である接触法など、無機物・有機物・金属などの工業的製法を忠実に再現したレシピを追加しました。このレシピに沿って合成法を学習することで、実験室では難しい化学反応を体験できます。
3. 物質還元器の機能追加
Minecraft Educationには、ブロックやアイテムを元素ブロックに分解する物質還元器がありますが、こちらも限られたブロックやアイテムのみ分解可能でした。
化学拡張アドオンでは、すべてのブロック・アイテムを分解することが可能となり、物質の構成要素の理解をより深めることができるようになります。
4. CPK配色テクスチャの追加
元素ブロックのテクスチャに、分子模型で使用される標準的な元素カラーリングを採用したことで、元素の視覚的識別能力を高めます。
5. 教育現場での活用を促進する機能
上記の機能が追加されたアドオンを広く教育現場で使っていただけるよう、先生向けのガイドブックと授業プラン例を提供いたします。
先生が生徒個々の理解や興味を把握しやすくしたり、グループワーク促進のための協力型の授業など、教材の特徴を活かしながら、あらゆる授業形態にも対応した、生徒の興味を継続できるような内容となっております。
今後について
株式会社ガリレオ・プロジェクトは、この新教材を通じて、STEM教育のさらなる普及と質の向上を目指しています。また、物理学や生物学など他の理科分野についても同様のアドオン開発を進めていく予定です。
同時に、教育機関向けのワークショップや教員研修プログラムも提供予定で、新しい教育ツールの効果的な活用方法の普及に努めていく方針です。