日鉄興和不動産株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 正浩)およびNTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:池田 康)は、両社が施行認可申請しておりました「築地二丁目地区第一種市街地再開発事業(以下、本事業)」が、2024年7月31日に東京都知事より施行認可を受けたことをお知らせします。
本事業は、築地本願寺や中央区立京橋築地小学校の近隣、東京メトロ日比谷線「築地」駅に隣接する約0.6haの区域において、区域内の既存ビルを解体し、築地駅に直結する新たなオフィス・商業施設等が入居するビルを建設する再開発事業です。
築地地区は、高い交通利便性のもと旧築地市場を核に日本の食文化の発信拠点として発展してきたまちであり、ビジネス拠点・観光地として高いポテンシャルを有しているとともに、旧築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業※1」、首都高速道路の大規模更新と連携した「築地川アメニティ整備構想※2」など、新たなまちづくりの機運が高まっているエリアです。
本事業は、こうした築地地区における先行プロジェクトとして、地下鉄駅を起点とした歩⾏者ネットワークおよびまちの活気と魅⼒を⾼めるにぎわい交流空間を形成します。また、現在の築地地区では希少な、駅直結かつ基準階500坪超のオフィス空間を整備することで、周辺地域の業務機能の向上に貢献していきます。
今後、再開発事業施行者として引き続き関係者との協議を進め、2029年度の竣工および築地地区の新たなまちづくりの実現に向け、鋭意取り組んでまいります。
■本事業の特徴
① 地下鉄駅を中心とした、歩いて楽しい築地地区のまちづくりを推進
▶ かつて都電が走っていた平成通りから築地駅まで、建物内で直結する地下鉄出入口・駅前広場を整備します。また、区道675号線の再整備(無電柱化、歩道設置)や、中央区による平成通りの歩行環境整備への協力等により、広域的な歩行者ネットワークの形成に貢献していきます。
▶ 地域全体の回遊性を高めることにより、地域に点在する老舗・飲食店や路地空間のまち並みといった築地地区の歴史や文化を感じられる、歩いて楽しいまちづくりを推進します。
② 街区内ににぎわいや交流を生み、まちの活気と魅力を高める空間を創出
▶ 多様な人々(就業者・居住者・来街者等)や文化が存在する地域の特色を生かし、地域の人々の憩い・滞留や地域の活動の場となる大規模交流広場を整備し、まちなかの活気やにぎわいを高め、新たな交流の核となる場を形成します。
▶ 基準階500坪超の高規格なオフィス空間や、店舗等のにぎわいを感じられるファサードデザインの導入、緑化空間の創出を図るなど、多くの人々が訪れる駅前にふさわしい防災機能やうるおいある都市空間を整備し、安心で快適な暮らしやすいまちづくりを推進します。
■計画概要
事業名称:築地二丁目地区第一種市街地再開発事業
事業手法:第一種市街地再開発事業(非都市計画事業・個人施行)
所在地 :東京都中央区築地二丁目11番の一部
敷地面積:約5,050㎡
延床面積:約57,300㎡
建物規模:階数 地上21階・地下3階 / 高さ 約110m
主用途 :事務所、店舗等
施行者 :日鉄興和不動産株式会社、NTT都市開発株式会社
■事業スケジュール
2023年8月 都市計画決定
2024年7月 施行認可
2025年度 権利変換計画認可(予定)
2026年度 新築工事着手(予定)
2029年度 竣工(予定)
■位置図
■配置図・断面図
※ 記載内容は、今後の協議等により変更となる可能性があります。
※1 築地地区まちづくり事業…旧築地市場跡地である中央区築地五丁目および六丁目各地内において、民間の力を最大限に活用して、東京や日本の持続的成長につながるまちづくりを進めていくため、東京都が事業者提案を募集した事業。2024年4月に事業予定者が決定した
※2 築地川アメニティ整備構想…首都高速道路都心環状線の築地川区間において、上部を歩行空間として活用し、国際性豊かで多様なライフスタイルを支えるアメニティ空間を創出することをめざす、2019年に中央区より公表された構想