集英社の少女まんが誌「りぼん」と、「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」「最強ジャンプ」のジャンプグループ3媒体が初コラボし企画した、小学生限定のまんが賞「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞」(応募期間:2023年6月~2024年3月)。子どもたちにもっとまんがを好きになってほしい、また未来の才能を育み応援したいという思いで実施された同賞には、279作品もの投稿が寄せられました。
その中から、最優秀賞「超まんが家賞」に、同賞史上最多の4作品が決定。うち3作品を、「りぼん」
9月特大号(8月2日〈金〉発売)と10月号(9月3日〈火〉発売)、「少年ジャンプ+」(8月2日〈金〉AM0時公開)、「最強ジャンプ」9月特大号(8月2日〈金〉発売)に、それぞれに掲載いたします。
それぞれの作品の投稿時の作者年齢は、9歳(小学3年生)〜12歳(小学6年生)。どれも小学生によるまんが制作のレベルの高さと豊かな感性に触れられる作品です。各雑誌・媒体には、作品にこめた思いなどを語る受賞作インタビューも掲載。ぜひご注目ください。
■「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞・超まんが大賞」受賞4作品
『1億年のしるし』(紅斗・著/小学6年生)
※()内の学年は、応募時のものです。(以下同)
作中で丁寧に紡がれた会話と絵力に、審査員一同が絶賛しました。8月2日(金)発売の「りぼん」9月特大号に掲載。全31ページ。
■あらすじ
これは今よりもっと遠い未来のお話。世界的な核戦争により地球は跡形もなく消滅してしまっていた。もともと地球があった場所にできた新しい惑星には、ある生命体・ヒースがたった1人で暮らしている。ある日突然、ヒースの惑星にやってきた1人の少女。アスと名乗る彼女は、戦争から逃れるためにタイムマシーンでやってきた地球人で…。
■審査員の選評(一部抜粋)
「絵、ストーリー、セリフはこび、全て小学生が描いたとは思えない完成度でおどろきました。」(いしかわえみ氏/『絶叫学級』シリーズ)
「とても雰囲気が良い作品ですね。絵も丁寧で(スクリーン)トーンを使っていないとは思えない程、白黒の画面構成が上手です。」(小栗かずまた氏/『花さか天使テンテンくん』)
「2 人だけがその惑星にいると言う寂しさとロマンチックさが絶妙でとても良い雰囲気でした。」(春田なな氏/『キスで起こして。』)
『サンタの仕事』(島本忠幸・著/小学5年生)
作品から伝わるサービス精神や、設定の面白さに、審査員から興奮の声があがった作品です。「少年ジャンプ+」で、8月2日(金)AM0時より配信開始。全31ページ。
URL:
https://shonenjumpplus.com/red/content/ec1105775
■あらすじ
サンタクロースの最大の目的は、“子供たちにプレゼントを配る”ため、どこへでも向かうこと。クリスマスの前日、サンタ33号はボスにプレゼントを配る家の情報を渡される。毎年、たくさんの家が記されていたはずなのに、そこにはたった1軒しか書かれていなかった。33号の向かう場所は魔王の城。その場所では毎年サンタが失踪していて…!?
■審査員の選評(一部抜粋)
「サンタクロースの優しいイメージをいい意味で裏切る熱いストーリーでした。最後魔王の息子の視点になるところもうまいな…!と唸らされました。」(天野明氏/『家庭教師ヒットマンREBORN!』)
「素晴らしすぎる! こんなにも魔王の城に向かっていく動機に納得のいくストーリーはないです。もう設定の勝利。」(黒崎みのり氏/『初×婚』)
「面白かった! ストーリーもしっかりまとまっており、勇ましいサンタの顔や、最後のページの演出など印象的なシーンが多くありました。」(出水ぽすか氏/『約束のネバーランド』作画担当)
『竜と神の子』(天乃猫・著/小学5年生)
審査員からは、圧倒的センスと画面構成力に高評価が集まりました。8月2日(金)発売の「最強ジャンプ」9月特大号に掲載。全32ページ。
■あらすじ
過去の出来事から竜の力を手にした少年・アベル。魔導王・シャーロットにより、彼は力を封印され、屋敷に幽閉されていた。アベルを普通の人間のように生活させたいシャーロットは封印をとき、彼を外の世界に出そうとする。そしてアベルが人に危害を加えないためにナイアという少女が監視役に。彼女には、“人の能力を複製する力”があって…。
■審査員の選評(一部抜粋)
「キャラデザがとても好き! アクションも非常に上手く、キャラに重力を感じます。」(朝香のりこ氏/『絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される』〈原案:*あいら*〉)
「これだけ描けたら楽しいだろうな、というレベルで絵が上手い。完全に立体的に形を捉えられるセンスがあるタイプだなと思いました。」(酒井まゆ氏/『ハロー、イノセント』)
「デザインのセンスが高い作品です! 戦闘、幽閉、屋敷…など、自分の描きたい「絵」をしっかり作り上げているところが魅力的です!」(出水ぽすか氏/『約束のネバーランド』作画担当)
『あぽぽのポ』(珠璃・著/小学3年生)
キャラクター愛と繊細なモノローグ力が評価された、『あぽぽのポ』は、今回の受賞最年少である、小学3年生の作品。9月3日(火)発売予定の「りぼん」10月号に掲載。全25ページ。
■あらすじ
ママとお兄ちゃんと暮らす星愛来は、お留守番が多いのが日常。寂しい気持ちを誰にも言えないでいた時、突然「あぽぽのポ!」と叫びながら空から不思議な生き物が落ちてきた! その生き物は“アポのすけ”と言って、どうやらクマさんらしい。関西弁をしゃべる陽気なアポのスケと過ごすことで星愛来は寂しさが薄らいでいくけど…。
■審査員の選評(一部抜粋)
「なんと優しくあたたかい世界…。「笑い」「泣き」「感動」私の大好きなテーマが全て詰まっていて、すっかりこの作者さんのファンになりました。」(木下ほのか氏/『レオと三日月』)
「本当にほっこりしました。タイトル回収のセリフも良い! この作品は優しさ100%で出来ています。」(酒井まゆ氏/『ハロー、イノセント』)
「テーマや気持ちは普遍的なものですが、確固たる独創性と唯一無二の印象を刻めていて、それも本当にすごいし、強いと思いました。面白かったです!」(白井カイウ氏/『約束のネバーランド』原作)
今年度も開催!「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞2024」募集開始
媒体の垣根を超えてまんが家の金の卵である子どもたちを支援したいという、4媒体編集部の強い思いから、本年も「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞2024」を開催、募集を開始いたします。
【「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞」公式webサイト】
URL:
https://ribonjump.shueisha.co.jp
「りぼん×ジャンプ 小学生まんが大賞2024」について
【応募資格】
2025年3月31日(締切日)時点で、満12歳以下の小学生であること。応募資格を満たしていれば、2人以上の小学生で協力して1つの応募作品を作るのも可。
【募集内容】
原則として、ストーリーなら原稿用紙8~32枚、4コマまんがなら3枚以上。扉も枚数に含めます(4コマまんがは扉を描いても描かなくても可)。
【応募方法】
●郵送
〒119-0161 集英社 小学生まんが大賞係
●宅配便
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-5-10 集英社 小学生まんが大賞係
● 特設サイトからデジタルでも応募可
●無料ペイントアプリ「ジャンプPAINT」からも応募可
※「ジャンプPAINT」とは…ジャンプ公式の完全無料まんが制作ソフト・アプリ。ペン類、トーン素材、フォントなどすべて無料で使用できるほか、実際の下描き原稿へのペン入れの練習もできます。公式サイト :
【応募締切】
2025年3月31日(月) ※当日消印有効
【賞】
大賞となる「超まんが家賞」受賞作は、「りぼん」「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」「最強ジャンプ」のいずれかに掲載されます。※その他の受賞特典に関しては公式webに掲載いたします。
【応募特典】
本賞に応募いただいた方全員に、各編集部がまんが家を目指す投稿者向けに作成した「まんがの基礎完全マスターリーフレット(りぼん編集部編)」「チャレンジジャンプ(週刊少年ジャンプ編)」「少年ジャンプ+漫画テクニカルブック(少年ジャンプ+編集部編)」の3冊を差し上げます。
【同賞の審査員】
各誌で活躍する6名の人気まんが家と各媒体の編集長が務めます。
■審査員 (カッコ内は代表作品・50音順)
朝香のりこ氏(『絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される』[原案:*あいら*])
いしかわえみ氏(『絶叫学級』シリーズ)
岡野剛氏(『地獄先生ぬ〜べ〜』漫画)
黒崎みのり氏(『初×婚』)
みかわ絵子先生(『忘却バッテリー』)
宮崎周平先生(『僕とロボコ』)
「りぼん」編集長
「週刊少年ジャンプ」編集長
「少年ジャンプ+」編集長
「最強ジャンプ」編集長
「りぼん」「ジャンプ」グループ 編集部からのメッセージ
「初回開催のレベルの高さに驚き、感動し、今年も4媒体でのコラボが実現しました。「りぼん」と「ジャンプ」グループは、あなたの「好き」を自由に広げた、面白いが原稿用紙いっぱいに詰まった作品をお待ちしています。このまんが賞が、将来の大ヒット作家の歴史の1ページになることを期待しています。」