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イベント概要
・開催概要:ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#2
・日程:2024年7月28日(日)
・開催場所:福井県大飯郡高浜町 若狭高浜漁業協同組合・和田地区ほか
・参加:
福井県内から集まった高校生 男女11名
堀潤(ジャーナリスト / 元NHKアナウンサー)
小坂康之(福井県立若狭高等学校 / 海洋学科教諭)
高浜町の皆様(高浜町産業振興課 / 若狭高浜漁業協同組合 ほか)
・番組:「ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~#2」
〇放送 福井テレビ(8月31日(土) 15:45~16:15 予定)
〇配信 福井テレビチャンネル(
https://www.youtube.com/c/fukuitvbroadcasting
)
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海と歩む街のイマの本当の姿に迫る。
今年の舞台は、海とともに歩む、福井県高浜町。漁業や海を生かした観光業が盛んな、福井県の西端にある町です。前回はその「高浜町らしさ」を学んだ生徒たち。第2回の授業は、福井県立若狭高校 小坂康之先生を講師に迎え、「地元学」という手法で「海と共に歩む高浜町」のイマに迫ります。「地元学」とは、自然・歴史・文化、そして生活する人々という地元にある資源に着目、活用し地域発展を促していく手法。
小坂先生から「ないモノねだりをやめて、あるモノ探しをしよう」という言葉を胸に、取材開始です。
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「地元学」の実践。ないものねだりではなく、「あるもの探し」から見えてくるもの。
高校生たちは、「塩土地区」「和田ビーチ地区」「和田地区」の3班に分かれ、海際の旅館、雑貨屋、地元で70年続く散髪屋など地元の方々に「この地域で一番好きなところはどこか?」「この地域を一言で表すと?」など「地元学」につながる質問でお話を聞いていきます。取材とともに、気になったものをスマホで撮影していきます。最初は緊張している様子でしたが、街の方々との対話が進むうちに、どんどん質問できるようになっていきました。
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「地元学」フィールドワークの結果を、高校生それぞれの視点でマップ化、発表、共有する。
高校生たちがフィールドワークで地元の方から話を聞き、自分たちが見つけた人、言葉、モノなどマップ化していきます。その後、3班それぞれ完成したマップをもとに発表。高校生たちから出てきた高浜町のイマは「海を楽しめる工夫がたくさん!」「人と自然が共生している場所」「地域の中と外の縁を海がつないでいる」「本音を話せる地域の雰囲気」などの言葉で表現されていきます。互いの発表に意見を交換していくうちにそれぞれの持つ高浜町の現状が見えてきたのではないでしょうか。
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学級委員長 堀潤さん、若狭高校 小坂先生からの講評。
学級委員長の堀潤さんは、「各自の感じたことはそれぞれ違うからいい。取材に大切な大きな主語でなく、小さな主語で考える視点が実践でき、さらにそれをみんなに伝えるところまで考えたことが素晴らしい授業になった」との講評がありました。また、講師の若狭高校 小坂先生は「積極的に勇気を出して質問をしたことは決して忘れない経験になると思う。地元学の取材を通して高校生一人ひとりが発見・驚きがあり、地元の方との対話は地域や人にリスペクトを持てるきっかけにもなったのではないか。高校生だけでなく、地元の人たちも地域の誇りを再確認できた。今日のたくさん上がったキーワードはこれからの哲学パートで役立ててほしい。これからも楽しみにしています」との激励の言葉をいただきました。
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参加者からの声
参加した高校生からは、「自分が住む地域の自慢の場所をあんなに誇らしく語る姿が印象的だった」「個性は強いけど相手の個性を否定しないような風土のようなものを感じた」などの声をいただきました。
次回は8月。いよいよ「海と共に歩む高浜町」をもとに対話していく哲学パートに入っていきます。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人福井環境研究開発
URL:
https://fukui.uminohi.jp/
活動内容:北は東尋坊にみる奇岩断崖が続く越前海岸、南は優美なリアス式海岸の若狭湾と変化に富んだ福井県の海は、北前船などの海上交通の要衝として古くから栄えてきました。また、寒流と暖流が交わる福井県沖は越前がにや若狭ガレイなど海産物の宝庫。(一社)福井環境研究開発では、海に親しみ、大切にする心を育てる運動を進めています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。