ジャズギタリスト/三味線アーティスト大岡遊(Yu Ooka)とは

大岡遊さんは、大阪出身のジャズギタリスト・三味線アーティスト。2005年にロサンゼルスに移住し、ロサンゼルスを拠点に活躍しています。ジャズピアニストの巨匠ビリー・ミッチェルのバンドで15年以上に渡りギタリストを務め、ジャズフェスティバルやハリウッドのジャズクラブ等で演奏、著名ミュージシャンとのコラボレーションを重ねました。

共演者には、グラミー賞受賞モータウンアーティストのThe SupremesやThelma Houstonの他にPatrice Rushen（代表曲：Forget me Nots）、Taste Of Honey（代表曲：Boogie Oogie Oogie）、アメリカコメディ番組SNLオリジナルキャストでもありハリウッド手形にも名を連ねるコメディアンGarrett Morris、ジャズブルースのレジェンドBarbara Morrison等、ジャズからR&Bまでと幅広く、最近では、Lady Gaga、Snoop Dog、Stevie Wonder等のバックミュージシャン達と、ジャズヒップホッププロジェクト”Leimert”を結成しています。

三味線奏者としては名取を襲名。名取とは、師匠に弟子入り後、3年以上お稽古し、本家の試験に合格をして芸名を取った者のことです。日本の伝統文化をアメリカで広める事にも力を入れており、ロサンゼルス日系コミュニティにも関わりが深く、自身がリーダーを務める三味線ジャズグループでは、LACMA（ロサンゼルス郡郡立美術館）等のミュージアムの他、アトランタやラスベガスのジャパンフェスティバル等にも多数出演。ライブ演奏の他には、テレビドラマ挿入歌や、企業コマーシャル、”Creed 3”や”The Girl from Nagasaki”の映画音楽等、多岐に渡り活躍しています。

今後は８月に、LA日系最大級の夏祭り二世ウィークフェスティバルにて演奏予定。今年で82回目という長い歴史があり、Downtown LAにあるLittle Tokyoの中心地にてストリートを封鎖して行います。例年、この最終日の盆踊りに約2000人が参加しており、アニメやCity Popの影響で日本文化・日本イベントに興味を持つアメリカ人が増えてきています。

９月には、ハリウッド俳優ギャレット・モーリスと一緒にラスベガスへのライブツアージャズヒップホッププロジェクトのレコーディング・撮影他、ローカルクラブ・レストラン等での演奏（ジャズやR&B）が決まっており、今後の活躍にも目が離せません。

出演のきっかけ

SAMURAI Base Coで支援しているジャズギタリスト/三味線アーティストの大岡遊が7月22日ドジャー・スタジアム...

今回のパフォーマンスはドジャース側から熱烈な依頼があり、演奏が実現しました。7月2日に行われたジャパン・ヘリテージナイト（※1）では、複数の日本人アーティストや太鼓グループが短い出演時間で演奏していますが、今回の出演は大岡遊さんのグループのみで約２時間にわたり演奏。大岡さんは、「元々野球が好きだったこともあり、日本人として本場LAにて、MLBのドジャー・スタジアムのゲーム前に演奏が出来ることはとても光栄です。」と話しています。

（※1）ジャパン・ヘリテージ・ナイトは、野球や文化交流などの催し物が当地の日本人と日系アメリカ人のために開催されています。

日本とアメリカの架け橋に

ロサンゼルスに移住して間もなく20年になる大岡さんは、日本人が多く活躍しているドジャースを応援するために演奏したかったとのこと。ロサンゼルス・ドジャースには、大谷翔平選手、山本由伸選手が在籍しています。ロサンゼルスでの生活が長い大岡さんは、海外での日本人の活躍がまだまだ少ないと感じており、同じロサンゼルスでチャレンジを続けている日本人を、同じ日本人として応援したいと思っています。同時に、日本人ミュージシャンでもこのような大舞台に立つことができるという夢を、自身の姿を通じて、海外での活躍を希望・チャレンジしたいと思っている方達に抱いて欲しい、日本とアメリカの架け橋になりたいとおっしゃっております。

日本人が海外チャレンジしやすい環境を

大岡さんは、日本人の海外でのチャレンジにはサポート環境が大事だと感じています。長い海外でのアーティスト活動を通して「アーティスト・ミュージシャンは、自分で自分をブランディングして売り込んでいくのが苦手なので、アーティスト・ミュージシャンをかっこよくみせて、アメリカのマーケットに売り込んでいくサポートがあると嬉しい」とお話されていました。また、企業とのコラボやスポンサー契約を見据えると、レコーディングやビデオ撮影の費用も必要となってきます。これらを考えたときに、チャレンジしようと思い、挑戦できる人がどれだけいるでしょうか。チャレンジを諦める日本人も多いと考えられます。大岡さんは、日本人ミュージシャンとして次の世代のことも考えながらロサンゼルスでの活動をしており、チャレンジする日本人をサポートしたい、と熱く語っていました。

SAMURAI base も日本人の可能性の芽を、チャレンジしやすい環境を創ることで伸ばしていきたいと考えています。

SAMURAI Baseとは

SAMURAI Baseは、⽇本からアメリカへ挑戦しやすい環境を創り出します。ゲストハウスを設け、活動中の滞在サポートをしながら、様々な経験プログラムを⽤意しています。世界トップのショーを観るだけでも⾃⾝の価値観の拡⼤になりますが、現地で活躍しているトップアーティストとの交流や練習への参加、オーディションへの参加、ショー出演、語学の勉強等、成⻑に繋がる体験を与えることができます。英語が話せるだけでは辿り着けないステージへ進むことが可能です。過去には、“ボディーアート”で知られるビックスモールンや、東京発ジャズ/ファンクグルーヴバンドTOKYO GROOVE JYOSHIのラスベガスでの活動支援も行いました。