平和への願い。りんどう色の折り鶴を広島へ/兵庫県川西市



越田市長から折り鶴を託される折り鶴平和大使の2人

30日、今年の「折り鶴平和大使」となった川西市立桜が丘小学校6年生の斉藤和奏さん(さいとう わかな、11歳)と川西市立明峰中学校2年生の藤田春風さん(ふじた はるか、14歳)が、兵庫県川西市役所を表敬訪問。それぞれに対し、越田謙治郎川西市長から市民の平和への想いが込められた折り鶴約1万羽のうち、500羽ずつが手渡されました。2人は8月5日に広島へ向け出発します。

市民が平和の祈りを込めて折った折り鶴を、平和の使者として広島に届ける「折り鶴平和大使」。川西市の平和の使者として広島で開催される平和記念式典に参列します。原爆の子の像に折り鶴を捧げ、川西市民の平和への熱い思いをヒロシマの地に届けるとともに、広島から世界に発する平和へのメッセージを川西市民に届けるという大切な役割を担っています。

「折り鶴平和大使」派遣事業は平成16年から始まり、今回で19回目。毎年、市花「りんどう」にちなんだ〝りんどう色の折り鶴〟を市民の代表として広島に送り届けています。折り鶴は、市が平和を願い市内各地で開催している「かわにし人権・平和展」などで寄せられたもので、多くの市民の想いが込められています。

折り鶴平和大使については、4月下旬から6月19日まで募集をし、7人(小学生3人・中学生3人・成人1人)の応募者から応募動機などをもとに選考。斉藤和奏さんと藤田春風さんが選ばれました。



越田市長と話をする折り鶴平和大使の2人

越田市長は「学校だけでは学べないことを広島で学び、川西市に戻って広く啓発してください。」などと話していました。

折り鶴を託された斉藤さんは「原爆の恐ろしさを唯一の被爆国である日本人の私たちが世界に発信する責任があると強く感じています」などと話し、藤田さんは「遺族の方が亡くなられた後に戦争というものが正しく語り継がれるように、次世代の子どもたちに戦争の恐ろしさを語り継いでいきたいと思います」などと話していました。



折り鶴を持つ折り鶴平和大使の2人
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