株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、社長:阿部紘)の教育事業部が運営する「こども建築塾」では、「大阪・関西万博のパビリオンの設計」をテーマにした授業を2024年7月27日(土)から開始しました。この27日の万博講座第一回では、約50名の子どもたちが8チームに分かれ、今まで開催された万博について知り、2025年に開催される大阪・関西万博はどんなパビリオンを作りたいか、粘土やスケッチで表現しました。
この27日の講座で完成した図面を、8月10日(土)で模型にし、8月24日(土)では作品発表と一級建築士らによる審査と表彰会を行います。各チームで模型を組み立て、8つの作品を1つの万博会場と見立てることで、みんなで取り組むモノづくりの楽しさを伝えます。
いよいよ佳境に入る「大阪・関西万博のパビリオンの設計」講座。子どもたちが考えるパビリオンの模型づくりにご期待ください。
こども建築塾「大阪・関西万博のパビリオンの設計」テーマ授業の意義
子どもたちは、今回の万博テーマと同じ「いのち輝く未来社会のデザイン」について考えたり、「世界へ発信する日本館」や「来訪者が気持ちよく過ごせるパビリオン」を提案しようと手を動かしています。世界の建築家たちが追求している課題を、子どもたちも同じように追求することで、さらに世界を広げる機会となることを期待しています。
対象児童は当塾に通う小4~高3約50人。本講座は、3月からはじまった1年目B日程の半年間のプログラム。ここまで「環境」をテーマに学びを深めてきました。2024年7月27日(土)、8月10日(土)の2回の設計授業を経て、8月24日(土)の成果発表会を行います。
※開催日時:2024年8月10日(土)10時~14時30分の授業の様子(パビリオンの組立)、および2024年8月24日(土)11時~12時のポスターセッション、12時45分~14時00分の成果発表会の様子、塾生へのご取材が可能です。
「こども建築塾」 開講に3つの背景
公益社団法人 日本建築士会連合会発表の資料によると、一級建築士の数は37万8,337人(令和5年4月現在)、平成31年以降は横ばいで推移しています。
国土交通省が発表するデータ(建築事務所に所属する一級建築士の数)によると、50代以上が全体の約70%を占め、20~30代に至っては全体の11%に留まっています。上記のような理由から、設計事務所として事業をスタートした当社にとって未来の建築士を育てることは使命であると考えています。
・理系人材の育成が喫緊の課題。デジタルもリアルも使いこなせる大人に
日本では現在、2030年にIT人材が最大79万人不足するという試算があり、デジタル人材の育成が喫緊の課題となっています。そこで国と文科省は、理工農系の人材を育成しようと大学・大学院を拡充する支援事業を展開。これを受けて建築を学ぶことへの注目度も高くなっています。デジタルに特化した人材は増えると予想しますが、自分で「見て」「触って」「作る」というリアルな体験なくして建築に携わるのは難しいと考えています。そこで当塾では座学だけでなく、「粘土や紙で模型を作る」「身の回りのものを測る」「かんな削りや彫刻に取り組む」「野山にツリーハウスを設計する」など体験(リアル)を重視したカリキュラムを用意し、デジタル・リアル両方に精通した人材を育成します。
・教育事業を約50年続ける会社として、「新しい学び方」を提案
当社には「類塾」という教育事業部があり、勉強中心の学習塾が求められる時代からシフトしようと新たな事業を模索していました。その中で、自社所有林を持っていること、「仕事」体験を本格的に取り入れている「フリースクール」事業、そして当社の「設計」事業、それぞれの強みが生かせる事業として、こども建築塾を立ち上げました。カリキュラムには第一線で活躍する「建築のプロ」の実演はもちろん、当社の設計室で行うインターン(3年目)も組み入れています。当塾を通して「プロの現場」そして、実際の「仕事の場」を体感でき、知識を詰め込むだけではない「新しい学び」を提案します。
【こども建築塾の概要】
対 象:小4~高3
定 員:50名
料 金:1万2000円/回(税込)
教材費:1万円(税込)※各日程ごと
期 間:A日程=9月~2月、B日程=3月~8月
第2・第4土曜日 計12回
時 間:10時~14時30分(昼休憩45分含む)
場 所:類設計室 大阪本社4F
U R Ⅼ:
https://shigoto.rui.ne.jp/
【株式会社類設計室について】
株式会社類設計室は、設計事業部「類設計室」、教育事業部「類塾」「類学舎」「自然学舎・しごと学舎」、農園事業部「類農園」、宅配事業部「類宅配」、管財事業部「類管財」の5業態を展開しています。
U R L:
https://www.rui.ne.jp/