一般社団法人くらげれんごう(本社:福岡県福津市、代表理事:山崎唯)は、海洋マイクロプラスチック専用ビーチクリーン用具「くらげ5号S」をオンラインショップ(BASE)にて2024年7月7日(日)より販売開始いたしました。
前身モデル「くらげ5号」からステンレス製へと生まれ変わり、子供も使える安全性とかさばらない利便性はそのままに、より錆びにくく軽量になりました。ビーチでのマイクロプラスチック回収を通常のフルイよりも約5倍効率的に行える、サステナブルな製品です。
なお商品の売上は、海を守る活動費として使用させていただきます。
「くらげ5号S」商品ページ:
https://kuragerengo.thebase.in/items/87212158
WEBメディアで話題となった前身モデル「くらげ5号」
2023年 Youtubeメディア「RICE MEDIA」様に取り上げられ、実際の使用レビューをご紹介いただいた「マイクロプラ回収の秘密兵器使ってみた」のショート動画:
2024年現在の再生数 460万回以上、1400件を超えるコメントをいただいており、「マイクロプラスチック」をテーマにした国内Youtube動画の中では異例とも呼べる話題性を呼び、海の環境問題に興味が薄い方々からも多くの注目を集めました。
マイクロプラスチックとは
0.001mm~0.1mmの微細で肉眼では見えない「マイクロビーズ」を含め、直径5ミリメートル以下の小さなプラスチック片を「マイクロプラスチック」と呼びます。
洗顔料や歯磨き粉などに使用されるスクラブ剤など、製品として意図的に微細なサイズで製造されたものを「一次マイクロプラスチック」、プラスチック製品が衝撃や紫外線など外的な要因で破損・劣化し、直径5ミリメートル以下の破片となったものを「二次マイクロプラスチック」と呼びます。
マイクロプラスチック回収のハードルの高さ
千葉県船橋市と日本大学生産工学部による砂浜調査では、ビーチに眠るマイクロプラスチックの量は1平方メートルあたり最大で8万個見つかったという報告があります。
しかし、直径1センチのごみでも1つ1つ摘んでいくのはなかなか骨の折れる作業。
通常ビーチクリーナーの間でよく使われているのが、園芸などで使われるステンレスフルイですが、潮風や海水にさらされたフルイは劣化が激しく、重ねて保管するとサビついて取れなくなる、強風に煽られて折角回収した発泡スチロールが飛ぶなど、実際に現場でクリーン活動をする私たちは、”どことない不便さ”を感じていました。
通常の約5倍効率よくマイクロプラスチックを採集できる
「くらげ5号S」は入口から奥行きまでの長さがあるため、一般的なフルイと比べ、砂を掻き入れられる量がおよそ3倍に。さらに、振るって砂を落とせる面積も広く使えるため、私たちの検証結果では、通常の約5倍効率よく採集できました。
※砂浜の状態や砂質・ごみの量によって違いが出るため、効果を保証するものではありません。
「無いものは作る」ママ達が作った、安全で無駄のない清掃器具
私たち自身が母親ということ、また私たちのクリーン活動の参加者の多くはご家族連れが多いことからも、「子供たちでも安心して使える」という必須要件のもと、清掃器具の開発がスタートし、安全性はもちろん、砂の流動性の壁や持ち運びの利便性を試行錯誤するうちに、シンプルな現在の形に辿り着きました。
自らもビーチクリーンイベントを開催し環境活動をしている私たちにとって、資金面から大量生産は難しく、また、さらなる開発や手入れのし易さや重さの課題をクリアしたいことを理由に、スチール製「くらげ5号」の生産を一時中止していましたが、メディアで取り上げられたことをきっかけに多くの方々から再販を希望する声をいただき、また、応援してくださる多くの方々のご支援により、100本分の制作資金ができたことからステンレス製での生産を開始し、2024年7月7日(日)に販売を開始いたしました。
開発者コメント
私たちは、小さい子を持つどこにでもいるママたちです。そんな私たちがビーチクリーン活動をスタートし、小さなマイクロプラスチックを効率的に、しかも楽しく拾いたい!と考えたのが、「くらげ5号」開発の始まりでした。
個人で活動をしている方はもちろん、私たち以外の団体さんや沢山の方が使えるように、持ち運びが楽で、かさばらない。さらに、女性や子供たちでも使える重さと安全性という譲れない条件に加え、砂浜という特殊な環境に向けた開発は予想外の大変さで、試行錯誤の連続でした。
そんな中行き着いた現時点での「最も近い理想」が「くらげ5号S」です。
この製品には、ポリエチレンが使われています。
「プラスチックが問題なのにプラスチックを使ってる」と思われる方が居ても不思議ではありません。しかし、私たちは「悪者をつくらない」ことをとても大事にしています。
プラスチックはとても便利な素材。家の中のどこを見回しても、バッグにもコンセントにもプラスチックが使われています。無駄なモノは買わない。ひとまず、それだけでもいいと思いませんか?
また、海に落ちているゴミはそのほとんどが街から川を伝って海に流れ着いていますが、
その全てが悪意を持って捨てられたのでしょうか?きっと、そんなことはありません。
風に飛ばされた帽子、どこかに忘れてきた傘、ボロボロになって排水溝を通ってきた洗濯バサミ、ゴミ袋から飛び出てしまったマヨネーズ容器。どこの家庭にもあるものが、川から海に流れ着いています。
海ごみ問題は実は、人がモノを手放した時のふとした状況と、悪意のない無意識が原因の大きな部分ではないか?私たちはそう思っています。
「モノは大事に使おうね。人が出した海ゴミを人が拾うのは当たり前だよね。」悪者を作る前に、そんなシンプルな考え方も、母親としての私たちが子供たちに伝えたいことでもあります。
この製品を通して、モノへの接し方を見直したり、「誰かのごみ」という概念を取っ払い、楽しく効率的に子供たちと清掃活動ができることで、海ごみ問題解決の一歩になればと考えています。
製品情報
くらげ5号S
【素材・サイズ】
枠本体:ステンレス
ネット:ポリエチレン(40 x 60cm)
重さ :約215g
【商品付属品】
交換用ネット1枚、取扱説明書、
サビ取りペーパー
清掃団体への無料レンタルを実施/協力企業も募集
日本全国様々な砂浜でお試しいただけるよう、無料レンタルも実施しています。(清掃団体のみ)
またこの商品の売上は、海を守る活動のために大切に使わせていただいております。
市役所など行政に置いていただきレンタルできるよう、協力くださる企業様も募集しております。
詳しくは下記メールアドレスまでお問い合わせください。
一般社団法人くらげれんごう
info@kurage-rengo.com
くらげれんごう
「 海であそび 海でまなび 海をまもる 」
100年後の未来の海を
プラスチックのない100年前の綺麗な海に戻すために
誰もが普段の生活の中で、明るく・楽しく・ハードル低く
『じぶんごと』として海ごみ問題に取り組める社会づくりと
プラットフォームづくりを目指し、活動しています。
福岡県を中心に[ 海を楽しむスペシャリスト集団 ] として活動中。50名近くいるメンバーのうち、女性多め・ママ比率高め。それぞれの好きなこと・得意なことを活かしながら、ママ視点の”楽しい”環境への取り組みが注目されています。
【 活動実績 】
2020年〜
⚫︎毎月(4月〜11月)実施しているビーチクリーン活動
計35回 約2100人参加
⚫︎小~高校での環境授業
福岡県内外 10校にてのべ23回実施
2021年〜
⚫︎海洋プラを使ったものづくりワークショップ
受託事業としてのべ56回実施
⚫︎ごみ拾いでポイントが貯まるアプリ「YUIMAALU」開発・運営
ダウンロード数 約7000件
※日本財団「海と日本プロジェクト」助成事業
2023年〜
⚫︎講演
・ゆめ佐賀大学学園祭
・宗像国際環境会議文科会シンポジウム
・あすみんアクティビティフェス
・技術士会北九州支部公開シンポジウム
・フォレストホーム様 社員研修
【 受賞実績 】
・第2回ふくつSDGs賞(福津市より・2021年)
・CHANGE FOR THE BLUEビジネスコンテスト 審査員特別賞(千葉・2021年)
・海事関係功労者 福岡海上保安部長表彰 受賞(福岡海上保安部・2024年)
会 社 名 : 一般社団法人くらげれんごう
代 表 者 : 代表理事 山崎 唯
所 在 地 : 福岡県福津市津屋崎3丁目19番14号
Facebook :
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Instagram :
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