株式会社NTT ExCパートナー(エヌ・ティ・ティ エクシーパートナー 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:矢野 信二、以下「当社」)と国立大学法人大阪教育大学(所在:大阪府柏原市、学長:岡本幾子、以下「大阪教育大学」)は、2023年5月から「アプリで にほんご - がっこうに いこう -」(以下「本アプリ」)のトライアル実証を行い、教材の在り方や学習効果について研究を行ってまいりました。当社はこの結果を踏まえ、2024年8月7日(水)より全国の教育委員会、学校や日本語学習支援を行う法人に、本アプリを無料で提供いたします。
1.取組みの背景と狙い
近年、日本における在留外国人の増加に伴い、教育現場では外国にルーツを持つ子どもの受け入れ体制強化が急務となっています。特に来日して間もなく、あるいは日本語に触れる機会が少なかった子どもが、学校や日常生活で必要な日本語を身に付ける際、日本語を学ぶことができる教材も少なく、先生の工夫で学校生活が支えられているのが現状です。
当社は、「外国にルーツを持ち、日本語を学び始めたばかり(サバイバル期)の子どもの日本語習得」という課題に対応すべく、大阪教育大学と共同で教材準備から学習指導、学習状況の把握、評価まで一括して行える仕組みを開発してまいりました。
本アプリにより、サバイバル期の子どもの日本語習得を支援する先生の負担を軽減し、高い品質の指導を可能にします。
2.本サービスの概要
本アプリは、日本語を教える先生が、子どもと対話しながら、日常的に使う言葉や表現を指導できるものです。来日して間もない子どもが安心・安全に学校生活を送るために必要な日本語を身につけるだけでなく、学習を通じて積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度も育っていきます。
本アプリに加え、大阪教育大学の日本語研究者が開発した指導案や評価資料も併せて提供する予定です。
本アプリの詳細、お申込み方法などの詳細については、以下の特設ページをご覧ください。
3.ご利用条件・料金
日本国内の教育委員会、学校(学校法人を含む)、日本語の学習支援を行う営利を目的としない法人に利用を限るものとし、当面(2027年3月末までの予定)利用料金を無料といたします。
(個人でのお申し込みはご遠慮ください)
(参考)トライアル実証の概要
2023年5月から2024年3月にかけて、全国で11の日本語教育組織の協力を得て、本アプリの学習効果や機能改善を目的としたトライアルを実施しました。
トライアルに参加した先生方からは、「サバイバル期の日本語教材は自作していて大変だったので、アプリとして網羅的に提供されていて助かる」「発話ができなかった子どもが、自ら学習に取り組み、先生とコミュニケ―ションを取るようになった」「絵カードとアプリを組み合わせることで、子どもと楽しく学習を進められた」など、さまざまな活用方法や効果に関する報告をいただきました。
また、「日本語学習だけでなく、アプリのイラストを子どもの母語等で発話することで、子どものアイデンティティの形成にポジティブな影響があった」というトランスランゲージングの効果についての事例も報告されました。
お問い合わせ先
〈本取組みに関するお問い合わせ〉
NTT ExCパートナー 教育ICT事業部 阿部、池田
Mail: g2s-support-ml@nttls.co.jp
〈報道機関からのお問い合わせ〉
NTT ExCパートナー 経営企画部 経営企画担当 大竹、大槻
Tel: 03-5860-3360 / Mail: press@ntt-ba.co.jp