株式会社SingleID(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:石川 貴章、以下SingleID)は本日、新機能「クラウドRADIUS拡張サーバー機能」の提供を開始することを発表いたしました。この新機能は、中小企業が直面するクラウドRADIUSの導入時の技術的/コスト的な課題および利用時のセキュリティの課題を解決するために開発されました。
中小企業のネットワーク管理とセキュリティの課題
中小企業は、IT専門知識が不足しているため、複雑なネットワーク設定や管理が難しいという問題に直面しています。また、サイバー攻撃のリスクが高く、データ保護が不十分であることが多いです。限られた予算の中で効果的なネットワーク機器やセキュリティ対策を導入することが困難であり、維持費用も負担となります。さらに、事業の成長に伴うネットワークの拡張が難しく、新しい技術やサービスに対応できる柔軟性が欠如しています。専門のサポートスタッフが少なく、問題発生時に迅速な対応が難しい上に、定期的なメンテナンスも後回しになることが多いです。利用しているインターネット接続サービスでは、静的グローバルIPが割り当てられず、動的もしくは共用である場合など、多様な接続環境に対応する必要があり、これもまた大きな課題となっています。
「クラウドRADIUS拡張サーバー」の新機能
・通信ポートの分離:SingleIDの新機能「RADIUS拡張サーバー」は、専用に割り当てたRADIUS認証ポートを用いることで他の顧客と分離され、セキュリティとプライバシーが強化されます。
・RADIUS属性による機器の識別:RADIUS連携機器をNAS IP属性やNAS ID属性で識別することにより機器の識別が容易になり、管理が効率化されます。バッファロー製ネットワーク機器を自動認識することができます。
・接続環境の柔軟性:顧客のインターネット接続環境に依存せず、静的グローバルIPを必要としないため、どんな環境でも安定して利用可能です。さらに、ダイナミックDNS(以下、DDNS)の設定が不要となり、導入が簡単で、動的グローバルIPの接続サービスにおいても複雑な設定が不要となります。
・RadSecのサポート:2024年7月9日、セキュリティ研究者によって発表された「Blast RADIUS攻撃」(CVE-2024-3596)の短期的な緩和策にもすでに対応済みですが、恒久的な緩和策として注目されているRadSecをサポートしたことで、世界標準の安全で安定した認証通信が可能です。既存機能の標準RADIUSサーバーとの併用により従来の環境との互換性も維持されます。
中小企業への利点
「クラウドRADIUS拡張サーバー」により、中小企業は設定が簡略化され、専門知識が不要で迅速に設定が可能になります。利用中のインターネット接続サービスはそのままで、DDNS設定が不要となり、追加のコストや手間が省けます。専用ポートやRadSecのサポートにより、安全なネットワーク環境が実現されます。また、連携ネットワーク機器との互換性を保ちながらBlast RADIUS攻撃からも標準的に保護されます。クラウドRADIUSには、最大10サイトまで登録可能なため、ビジネスの拡大にも対応でき、多様な接続環境に対応できる点も大きな利点です。スマホのテザリング、モバイルルータ、CATVインターネット、IPv6(IPv4 over IPv6)、インターネット対応マンションなど、多様な環境で利用可能です。
販売店へのメリット
「クラウドRADIUS拡張サーバー」の導入により、顧客のインターネット接続環境の事前調査が不要となります。これにより、販売店は導入プロセスを大幅に簡素化でき、顧客への提案や設定作業の効率が向上します。さらに、DDNS設定の手間も省けるため、迅速な導入が可能です。
尚、新機能「クラウドRADIUS拡張サーバー」の発表においてバッファロー株式会社よりエンドースメントを頂いております。
バッファロー株式会社 常務取締役 兼 法人ビジネス本部長 横井 一紀 様より
「SingleID社の新機能『クラウドRADIUS拡張サーバー』の提供は、複雑な専門知識を必要とせずに、より高度なセキュリティーとともに簡便に導入が可能となります。バッファローのネットワーク機器も中小企業様に導入いただくことも多く、ともに導入いただくことで、お客様の様々な業務に貢献できることを期待しています。」
SingleIDの新機能「クラウドRADIUS拡張サーバー」により、中小企業のネットワーク管理が大幅に簡素化され、セキュリティも強化されます。この画期的なソリューションは、企業の成長と発展を強力にサポートします。
「SingleIDクラウドRADIUS」について
「SingleIDクラウドRADIUS」は、SingleIDが開発・販売する中小企業向けクラウド型認証サービスです。Wi-Fiを利用する際に、電子証明書によるユーザー認証を行うことで、簡単かつ強固なユーザー認証が可能となり、第三者の不正アクセスを防止します。従来のWi-Fiユーザー認証にはハードウェア型の認証サーバーが必要でしたが、クラウド型の提供となることで運用管理やコスト削減においても大きなメリットが生まれます。
SingleIDについて
2021年創業、中小企業向けクラウド型認証サービス「SingleID」を提供するベンチャー企業です。1つのIDでWi-Fiやリモートアクセスのようなネットワーク認証の他、Microsoft365のようなアプリケーションの認証が可能となり、複雑なパスワードを覚えることなく簡単かつ安全な認証が可能となります。
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To Overseas Press People
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