アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)は、CoRocket社(以下「コロケット社」)の非財務データの第三者保証事業のM&Aを実施。人材などの獲得とともに、2024年8月1日に非財務データの第三者保証事業を提供する新会社であるアスエネヴェリタス株式会社(以下「アスエネヴェリタス」)を設立しました。
非財務データの第三者保証事業の新会社設立と事業買収の背景
CO2可視化サービスにおいて「ASUENE」は、国内No.1*の導入実績を持ち、日本国内外で9,000社以上(2024年7月時点、東京商工リサーチ調べ)の企業に導入されています。当社は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けてCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供しています。
当社は、企業のCO2排出量データなどの非財務情報の算定を支援するなか、データの正しさを確かめる第三者保証・検証、第三者保証や将来の監査を強化するシステム機能開発の需要の高まりを感じていました。2027年3月期以降、時価総額3兆円以上の大企業からサステナビリティおよび気候変動に関する情報開示が義務付けられる見込みとなっており、非財務情報・データの第三者検証および監査は喫緊の課題となっています。
当社はこの顧客ニーズに応えるべく、コロケット社と協議を進め、同社の優秀な人材と資産を活用した新会社「アスエネヴェリタス」を設立しました。コロケット社からは、元大手監査法人グループ (KPMG、あずさ監査法人、監査法人トーマツなど)出身の専門性の高い人材を獲得するとともに今後事業提携を深化していきます。これにより、「アスエネヴェリタス」では、非財務データの第三者保証事業、またCSRD対応支援などの幅広い気候変動アドバイザリーサービスの提供が可能となります。
「アスエネヴェリタス」では、「ASUENE」の既存顧客および新規顧客へのサービス提供能力を強化し、非財務領域の第三者検証・保証、アドバイザリー業務の拡大を目指します。
アスエネヴェリタスについて
アスエネヴェリタスは、気候変動および非財務データの第三者保証・検証業務を主な事業として展開する企業です。また脱炭素・気候変動対策関連のアドバイザリーサービス、およびシステム機能開発の支援なども事業内容としています。大手企業の多くが希望する非財務情報の第三者保証・検証業務の提供により、企業の効率的な脱炭素経営業務をアスエネグループがワンストップで支援します。さらに、CO2見える化クラウドサービス「ASUENE」の第三者保証・検証・監査機能のさらなる強化を行うことで、企業のCO2排出量算定から開示までの業務を効率化し、検証・監査の負担を軽減します。
コロケット社・アスエネ代表のコメント
株式会社コロケット / 代表取締役 塩月 亨氏
「この度ビジネスを共に推進させていただく、アスエネ社は企業におけるCO2の見える化を始め、非財務情報の開示システムのトップランナーです。現代の企業経営においては、非財務情報も財務情報と同程度の重要性を持つようになってきています。公認会計士として長年、企業の財務情報開示のサポートおよび保証を中心に活動してきました身として、今後、非財務情報の第三者保証も重要性を増してきていると認識しています。この認識のもとに設立するアスエネヴェリタス社では、企業の非財務情報作成現場に最も近くにいるアスエネ社のグループ会社として、非財務情報の透明性と信頼性の高い第三者保証を通じて、企業のサステナビリティ活動を支援し、社会からの信頼を築いていきます」
アスエネ株式会社 / Co-Founder & 代表取締役CEO 西和田 浩平
「この度、コロケット社の事業買収および新会社『アスエネヴェリタス』を設立でき大変光栄です。アスエネの脱炭素のワンストップソリューションの拡充において、より正確かつ信頼性の高いデータを提供するためにも、グローバルにも重要度の高いGHG排出量・非財務データの第三者保証業務の役割を担ってまいります。
また、コロケット社および塩月氏とは強固な業務提携を締結し、今後非財務・財務データの連携を基に新しい産業変革に挑戦してまいります」
アスエネヴェリタス会社概要
会社名:アスエネヴェリタス株式会社
代表者:代表取締役会長 西和田 浩平、取締役CEO 小林 真之
創立:2024年8月1日
株主:アスエネ株式会社 100%
資本金:7,000万円
WEBサイト:
https://veritas.earthene.com/
「ASUENE」について
「ASUENE」は、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3* のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援します。
<主な特長>
・請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化
・SX*コンサルティングの豊富な実績
・GHGプロトコル*に基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援
・製品別CFP*機能により、製品・サービス単位のCO2排出量の算定が可能
・CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションを提供
・GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み
アスエネサービスサイト:
https://earthene.com
「ASUENE ESG」について
「ASUENE ESG」は、企業のサプライチェーンのESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)経営の取り組みを可視化できるESG評価プラットフォームです。
<主な特長>
・サプライチェーン企業に対し、信頼性の高いESG評価が可能
・サプライチェーン調達におけるESG評価の工数削減
・有価証券報告書の開示に対応したコンサルティング
・表彰・PRで認知と集客の最大化
アスエネESGサービスサイト:
https://earthene.com/rating
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業:CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」
ESG評価クラウドサービス「ASUENE ESG」
カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」の運営
資本金:66億8,869万円(資本剰余金含む)
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
株主:経営陣、インキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVE、パビリオンキャピタル、Salesforce Ventures、SBIインベストメント、GMO VenturePartners、Sony Innovation Fund、GLIN Impact Capital、Axiom Asia Private Capital、三井住友銀行、SPARX、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ、村田製作所、RICOH Innovation Fund、NIPPON EXPRESSホールディングス、MetaProp、KDDI Green Partners Fund等
創業:2019年10月
住所:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
拠点:日本、シンガポール、米国、フィリピン
URL:
https://corp.earthene.com/
【採用について】
ミッションである「次世代によりよい世界を。」を実現するため、国内・海外で全ポジションの採用を強化しています。
採用サイト:
https://corp.earthene.com/recruitment
<注釈補足>
* アクハイヤー:有能な経営陣や高スキルの専門家など、優秀な人材を獲得することを目的とした企業買収
* GHGプロトコル:温室効果ガスの排出量算定と報告の国際・世界基準
* 国内No.1:調査対象(CO2排出量見える化サービス、調査内容:調査対象各社のCO2の排出量見える化サービスについて累計導入社数を調査、調査方法:ヒアリング調査、調査対象時点:2023年7月末時点、調査実施:株式会社東京商工リサーチ)
* Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲を区分
Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
* SX:Sustainability Transformation(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の略。企業が持続可能性を重視した経営方針へと切り替える取り組み
*CFP:Carbon Footprint of Products(カーボンフットプリント)の略称。商品やサービスがつくられてから捨てられるまでのライフサイクルの各過程における温室効果ガス排出量の合計をCO2排出量に換算して表示する仕組み