株式会社トータルメディア開発研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山村健一郎)と株式会社野村卓也事務所(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:野村卓也)の両社がVS.共同事業体として運営し、うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」うめきた公園内に開業する「VS.(ヴイエス)」が2024年9月6日(金)の開業まで1ヶ月に迫り、公式ウェブサイトを公開しました。
また、VS.のオープニングエキシビションとして9月6日(金)から10月14日(月・祝)の期間に開催する真鍋大度 新作個展「Continuum Resonance: 連続する共鳴」の事前登録受付を開始しました。
VS. is a Magical box for new ideas and Emotions.
西日本最大のターミナルであるJR大阪駅の目の前に、世界的にも稀な大規模開発が行われる「グラングリーン大阪」。豊かなみどりが広がる公園に様々な施設が点在する中で、異彩を放つ“2つの箱”が現れます。VS.とは、様々なジャンルの人やアイデアが鼓舞し合い、“良い対戦”をしながら新たな価値や関係性を生む、それぞれが持つ創造力を自由に解放する新しい文化装置です。
いかなる革命的なアイデアやプロダクトも、作り手と受け手の相互作用があって成立します。VS.の外観もまさに“2つ”の美しい四角からなる建物ですが、中に入ると予想外の空間が広がります。ぜひご自身の目で、感覚で、VS.を体感しにお越しください。
「VS.」公式ウェブサイトURL:
オープニングエキシビション
真鍋大度 新作個展「Continuum Resonance: 連続する共鳴」(入場料無料)事前登録受付開始
真鍋大度の新作「Continuum Resonance(コンティナム・レゾナンス):連続する共鳴」は、「VS.」の各空間にインストールされた自律的な作品が、数学的アルゴリズム、音楽プログラミング、3D建築データを共有して影響し合う作品です。 真鍋はアーティスト活動の原点に、数学と音楽の関係の探求をあげていますが、それに大きく影響を与えたのがギリシアの現代作曲家ヤニス・クセナキスの「音楽と建築」(1971)でした。クセナキスは「EXPO’58」における建築家ル・コルビュジェとの実験的かつ革新的な作品で、空間全体を有機的な光・色・映像・リズム・電子サウンドで満たし、独特の表現を実現しました。 今回、その発想を現在的な視点で完全にアップデートし、真鍋がシナン・ボケソイ(アーティスト/コンポーザ/クセナキス研究者)と共同開発した画期的な3D音響ソフトウェア「PolyNodes」を用いて、空間そのものが3次元的に変動するオーディオビジュアルの共鳴空間を表現します。
<開催概要>
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会期:9月6日(金)〜10月14日(月・祝)
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開館時間:10:00〜19:00(※初日のみ14:00開館)
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入場料:無料
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会場:VS. STUDIO A/B/C, V Space
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協力:グラングリーン大阪開発事業者
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機材特別協賛:株式会社 タケナカ
真鍋大度氏プロフィール
アーティスト、プログラマ、コンポーザ
2006年Rhizomatiks 設立。2022年Studio Daito Manabe設立。
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、人間と機械、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。
アーティストステートメント
本展では当初、これまでの個人としての活動の軌跡を再検証するため、過去20年間の作品を包括的に展示する企画を考えていました。しかし、安藤忠雄氏の建築に触発され、新たな挑戦へと方向転換しました。
私の制作の根幹には数学と音楽があります。大学時代に読んだヤニス・クセナキスの「音楽と建築」という本に衝撃を受け、現在の活動の萌芽が生まれました。それ以来、様々な手法を学び、経験を積み重ね、多様な表現を追求してきました。
本展「Continuum Resonance:連続する共鳴」では、この建物の持つポテンシャルと空間特性を最大限に活かし、私の制作の原点を現代の文脈で再解釈する新作の制作に取り組むことにしました。「VS.」という安藤建築の空間との対話を通じて、これまでの経験と最新の技術的成果が融合した新たな作品を生み出したいと考えています。
VS.開業後、2025年のエキシビションが続々決定
VS.開業後、2025年のエキシビションとして、「吉田ユニ展」、竹中工務店による「TAKENAKA EXHIBITION(仮)」のほか、大阪が生んだ建築家、安藤忠雄氏による展示会「TADAO ANDO EXHIBITION YOUTH」の開催が決定。
吉田ユニ展
会期:2024年11月1日〜12月1日
数々の著名アーティストやブランドのビジュアルを手がけ、国内外で活躍するアートディレクター・吉田ユニの大阪での初めての個展開催を発表いたします。昨年韓国・ソウルミュージアムと原宿・ラフォーレミュージアムにて展示され好評を博した「PLAYING CARDS」をグラングリーン大阪内の新しい文化装置「VS.」で初公開いたします。54枚すべてのトランプカードを写真で表現した作品は必見です。完売していた作品集や人気商品のほか、本展のために新しくデザインされるオリジナルグッズを販売予定。
「TAKENAKA EXHIBITION」(仮)
会期:2025年2月8日〜2月23日
建築やまちをつくるアイデアに触れる展示・ワークショップを通して、たてものづくり・まちづくりのおもしろい!を発見する展覧会です。VS.やグラングリーン大阪、あべのハルカス、東京ドーム、通天閣などを手掛ける竹中工務店が主催します。まちをつくる体験を一緒にやってみませんか。
「TADAO ANDO EXHIBITION YOUTH」
会期:2025年3月20日〜7月21日
大阪が生んだ建築家、世界のアンドー。半世紀間、第一線で走り続け、齢八十を超えてなお青春を生きる、闘う建築家からの人生のメッセージです。
なお、開催情報の詳細は公式ウェブサイトにて公開しますのでご確認ください。
「VS.(ヴイエス)」施設紹介
VS.は施設の大部分が地下に配置され、合計約1,400㎡の多様な展示空間(スタジオ)が存在します。特にStudio Aは、5階建て相当の天井高15mをほこり、没入感のある映像体験やパフォーマンス、大型の作品などを展示することが可能です。各スタジオをつなぐホワイエ(V Space)は、VS.来場者に各種サービスを提供するコミュニティ機能と共に、様々な展示やイベントを開催できるフレキシブルな空間を提供します。可変・連結により広さを変えるStudio B、Studio Cでは、各室を分割しての利用、2室を連結して約600㎡の一体空間としての利用と、多様な使い方が可能です。1階には世界トップクラスのコーヒーを提供するカフェ「LOHE」を併設。みどりあふれるグラングリーン大阪の公園空間と一体とした豊かなホスピタリティを提供します。
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設計・監理:日建設計
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設計監修:安藤忠雄建築研究所