このリリースのポイント
-
2018年より亀岡市が推進する「かめおか霧の芸術祭」について、京都芸術大学は、拠点施設となる古民家の改修に協力するなど、資源や魅力に光を当て、アートやデザインの力で課題解決や地域活性化を図る取り組みを共同して進めてきた。
-
2020年に協定を締結し、SDGsモデル事業「かめおか霧の芸術祭×X(かけるエックス)」を共同推進。
-
共同推進の一例として、市役所内に整備された、ワークショップや会議、リモートワーク、飲食など市民が多目的に使用できる「開かれたアトリエ」の企画・設計等を京都芸術大学が担った。
-
2024年8月1日に「亀岡市環境プロモーションセンター(愛称:Circular Kameoka Lab/サーキュラーかめおかラボ)」にて執り行われた連携・協力に関する協定締結により、芸術祭はもとより、2026年に亀岡市で開催が予定されている緑化フェアや市内の廃校の利活用などにおいて、学生の実践の場となるよう、さらなる連携強化を図る。
京都芸術大学 学長 吉川左紀子 挨拶(抜粋)
京都芸術大学は、芸術の力でより良い社会の実現に貢献する藝術立国を理念として、様々な連携プロジェクトに取り組んでいます。今回、亀岡市と連携・協力に関する協定を新たに締結することで、芸術、デザイン、アートの力で、亀岡市のさらなる発展に少しでも貢献できればと願っております。本日、オープンされ、先ほど見させていただいた亀岡市環境プロモーションセンターに関しても、環境に係る課題解決に向けた多くの取り組みがこれから始まっていくということに、強い感銘を受けました。わたしも亀岡市の三大観光のひとつである保津川下りを過去に経験しましたが、その川にそんなにプラスチックごみが流れ着くことは知りませんでしたし、市民の皆さまの力で美しい環境が維持されていることがすばらしいと思いました。これからも桂川市長をはじめ、皆さまが環境に対する様々な取り組みをされることと思いますが、京都芸術大学として、芸術やデザインの力で協力できればと考えております。
亀岡市長 桂川孝裕 挨拶(抜粋)
本市が京都芸術大学と文化芸術分野における協定を締結させていただいたのは2020年の10月でした。その年に市役所内で一番使用されていない場所であった地下の食堂を「開かれたアトリエ」としてリノベーションいただき、おかげさまで「開かれたアトリエ」は職員だけでなく市民や学生、事業者、各種サークルの方や読書、創作をされる方など、自由に使っていただける場所として、今では一番市役所内で使われる場所に変わったと感じています。今回新たにオープンした、環境プロモーションセンターについても、かめおか霧の芸術祭の総合プロデューサーとしてお世話になっている松井利夫教授をはじめとして、多くの先生に大変お世話になりました。実はこのセンターの家具や什器の一部は、亀岡で廃校になった中学校の備品をアップサイクルし、椅子や本棚として芸術の力で新たな役割を与え、再活用しているものです。芸術大学の学生ならではの発想や感性で制作いただいたことに大変感謝しておりますし、本市の環境プロモーションを進めるのにふさわしい場所になったと感じています。
今回の協定により、京都芸術大学との関係をさらに強固に発展させ、まちの魅力を芸術の力で発信していきたいので、さらなる連携・協力をお願い申し上げます。
亀岡市環境プロモーションセンターについて
亀岡市は、日本初のプラ製レジ袋提供禁止など世界に誇れる環境先進都市を目指した取り組みを進めています。2024年8月1日に亀岡市の環境政策を「体感」できる場所となる亀岡市環境プロモーションセンターを新設しました。
当施設の総合プロデュースを本学教授松井利夫(一般社団法人きりぶえ代表理事)、デザインディレクションを本学教授服部滋樹(有限会社デコラティブナンバースリー代表取締役)が担当し、什器の一部は、専任講師の矢津吉隆(株式会社kumagusuku代表取締役)らが指導し、廃材の循環、活用に取り組む「BUYBYPRODUCTプロジェクト」の学生らとともに、廃校になった中学校の備品を用いて、学内の工房ウルトラファクトリーで制作しました。
京都芸術大学
京都芸術大学は、10学科24コースからなる国内最大規模の総合芸術大学です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に“社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あります。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
住所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
学科編成:10学科24コース(美術工芸学科、キャラクターデザイン学科、情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、空間演出デザイン学科、環境デザイン学科、映画学科、舞台芸術学科、文芸表現学科、こども芸術学科)
在籍者数:4,114名(芸術学部 正科生、2024年5月現在)