本展は、世界的に活躍する隈研吾が、姫路の3つの建築-姫路城、書寫山圓教寺、姫路市立美術館-を、オノマトペで表現し紹介することから始まります。「オノマトペ」は、人々が個別の感覚でとらえつつも、共感をもって理解し受け止めることのできる表現であるともいえます。建築にはおよそ似つかわしくない言葉のように感じられますが、建築を塊ではなく一つ一つの粒子として、周囲との柔らかい関係性の中で捉える隈研吾ならではの表現ともいえるでしょう。本展では「オノマトペ」により、3つの建築をヒューマンスケールで捉え直し、また、そこから連想する隈自身の建築作品を、縮尺模型、実際の材料、写真などで展観します。
開催概要
展覧会名:隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編
Kengo Kuma’s Onomatopoeia in Architecture – Himeji version
会期:2024年9月21日(土)-11月17日(日)
休館:月曜日(ただし9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日(火)、10月15日(火)、
11月5日(火)
場所:姫路市立美術館 企画展示室
観覧料:一般 1,400(1,200)円 高大 800(600)円 小中 400(200)円
*括弧内は団体料金(20名以上)
展示の見所
1 姫路城はつんつん!?オノマトペで表す姫路の文化財建築の魅力
世界的建築家・隈研吾が、姫路城(国宝・世界文化遺産)=つんつん、書寫山圓教寺(国指定重要文化財多数)=ぱらぱら、姫路市立美術館(国登録有形文化財)=こつこつと、各建築の特徴を「オノマトペ」で表現します。隈研吾独自の視点と感覚を通じて、姫路の文化財建築の新たな魅力を浮き彫りにします。
2 隈研吾の作品世界をもっと知ろう!
本展では、姫路城・書寫山圓教寺・姫路市立美術館のオノマトペから連想される隈研吾自身の建築作品も、多数紹介されます。隈研吾は、オノマトペを普段から、自身の事務所でのやり取りで頻繁に用いるといいます。感覚的な視点から建築作品を捉え直すことで、隈研吾が大切にしている建築哲学が、我々にもより身近に感じられるでしょう。
3 街と人がつながる!建築マップとガイドツアー
姫路市内の近現代建築を美術館学芸員が紹介するマップの作成や、ミュージアム建築を各館の学芸員とめぐるガイドツアーなどを実施します。姫路城の他にもたくさんある市内の隠れた名建築を発見し、散策しながら新たな視点で街を楽しめます。本展をご覧になったあとは、展示室を飛び出して、魅力あふれる姫路の街へと繰り出しましょう!
会期中の催し
1 講演会
開催日:9月29日(日)
時間:14:00~15:30
場所:姫路市立美術館 2階講堂
講師:鷲田めるろ氏(十和田市現代美術館館長)
定員:80名程度(応募多数の場合は抽選)
備考:本展の入場券が必要
申込方法:9月16日(月)までに
応募フォーム
から申込(応募多数の場合は抽選になります)
2 オノマトペでめぐる建築 姫路城
本展を鑑賞後、文化財建築の専門家による視点から姫路城の建築の魅力や特徴についてご案内します。
開催日:10月19日(土)
時間:13:30~16:30
場所:姫路市立美術館 企画展示室、姫路城
講師:福田剛史(姫路市教育委員会事務局文化財課)
定員:15名程度(応募多数の場合は抽選)
備考:本展入場券及び姫路城入城券が必要
申込方法:10月7日(月)までに
応募フォーム
から申込(応募多数の場合は抽選になります)
3 ミュージアム建築ツアー
それぞれ近代から現代にかけての名建築と言われる各館。その「推し」部分を各館の職員が語ります。
*兵庫県立歴史博物館=設計:丹波健三、姫路文学館=設計:安藤忠雄、姫路市立美術館=旧日本陸軍倉庫、国登録有形文化財
開催日:10月26日(土)
時間:13:00~17:00
場所:兵庫県立歴史博物館、姫路文学館、姫路市立美術館
講師:各館学芸員
定員:20名程度(応募多数の場合は抽選)
備考:兵庫県立歴史博物館特別企画展入場券が必要
申込方法:10月14日(月)までに
応募フォーム
から申込(応募多数の場合は抽選になります)
その他の催し
上記以外のイベント・ワークショップについても現在調整中です。
詳細が決定次第、
姫路市立美術館ホームページ
に情報を掲載いたします。
問い合わせ先
姫路市立美術館 079-222-2288