2023年8月9日、カザフスタンで開催された中央アジア5カ国+日本の首脳会合(※1)の文書交換式において、株式会社ファイテック(本社:愛知県大口町、代表取締役社長:林富徳、以下「ファイテック」)は、カザフスタン共和国の国営企業であるNC「KAZAKH INVEST」JSC【日本名:カザフインベスト】(以下「KAZAKH INVEST」)と、「カザフスタン共和国におけるカーボンニュートラル達成を目指し、森林火災対策を目的とした投資プロジェクトの実施および協力に関する覚書」(※2)に調印しました。
※1 中央アジア5カ国+日本の首脳会合について
今回の中央アジア5か国と日本の首脳会談は、カザフスタンを中心とする中央アジア5か国(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)が初めて開催した歴史的な会合で、日本からは岸田総理大臣もこの会合への参加を表明していました。
しかし、8月8日に宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、最大震度6弱を観測。この地震により、気象庁は初の南海トラフ地震臨時情報を発表しました。これを受けて、岸田首相は国民の安全を最優先とし、9日から予定していた中央アジアなどへの訪問を取りやめる決定をし、中央アジア5か国の首脳に向けて緊急メッセージを送りました。
メッセージの中で岸田首相は、首脳会合に出席できなくなったことへのお詫びを述べるとともに、中央アジア5か国の重要性と経済関係の深化に言及しました。また、重点テーマとして、グリーントランスフォーメーション(GX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)、物流の円滑化において、日本企業の技術を活用した支援を強調しました。
※2 「カザフスタン共和国におけるカーボンニュートラル達成を目指し、森林火災対策を目的とした投資プロジェクトの実施および協力に関する覚書」(英語版、カザフ語版)
【英語】
Memorandum of Understanding and cooperation in the implementation of the investment project for forest fire prevention and suppression aim to achieve carbon neutrality in the Republic of Kazakhstan
【カザフ語】
Меморандум о взаимопонимании и сотрудничестве в реализации инвестиционного проекта по предупреждению и тушению лесных пожаров с целью достижения углеродной нейтральности в Республике Казахстан
本プロジェクトは、カーボンニュートラルの実現と脱炭素社会の構築を目指し、持続可能な経済発展を促進することを目的としています。これにより、ファイテックは、日本発の革新的な消火技術およびソリューションをカザフスタン共和国に提供し、国際的な取り組みにおいて重要な役割を担うこととなります。
ファイテックは、日本国内での火災ソリューションのリーディングカンパニーとして、数々の国際プロジェクトに取り組んできました。今回の覚書調印により、ファイテックは新たにカザフスタン共和国での国際プロジェクトに参画し、カーボンニュートラル実現を目指した森林火災対策を推進します。本プロジェクトは、グリーントランスフォーメーション(GX)の一環として、環境負荷の軽減と持続可能なエネルギー利用を促進する重要なステップです。また、日本とカザフスタンが締結した二国間クレジット制度(JCM:Joint Crediting Mechanism)の構築に関するMOUに基づき、将来的な森林火災による森林の消失を防ぐための対策にも貢献していきます。
このプロジェクトの背景には、気候変動が引き起こす自然災害の増加と、それに伴う森林火災の頻発が挙げられます。カザフスタン共和国も例外ではなく、近年、広範囲にわたる森林火災が頻発しており、同国の環境に深刻な影響を及ぼしています。これに対処するため、カザフスタン政府は、カーボンニュートラル達成を目指した国家戦略の一環として、森林火災予防と消火に向けた包括的なアプローチを推進しています。
ファイテックは、この国家戦略に応え、先進的な消火技術と製品を提供することで、カザフスタンの森林火災対策に貢献します。ファイテックの消火ソリューションは、高効率かつ環境に優しい消火剤開発技術が特徴で、国内外で高い評価を受けています。本プロジェクトを通じて、ファイテックはカザフスタンにおける消火薬剤の生産、開発、導入を支援し、その成果を他国への輸出にもつなげる可能性を模索します。
具体的には、ファイテックとKAZAKH INVESTは、本覚書に基づき、プロジェクトの実施に向けた詳細な計画を策定し、カザフスタン共和国の現行法に従って進めていく予定です。また、投資実現と資金調達条件に関する課題については、個別の契約および合意に基づいて調整されることとなりますが、両社はこの調整を円滑に進めるため、両社の代表者から構成されるワーキンググループを設置することに合意しています。このワーキンググループは、プロジェクトの各段階における進捗を管理し、必要に応じて調整を行うことが求められます。
ファイテックは、今回の覚書調印を通じて、カザフスタン共和国における持続可能な社会経済発展に貢献するだけでなく、日本企業としての国際的な信頼をさらに高めることを目指しています。ファイテックは、革新的な消火技術と製品を通じて、地球規模での気候変動対策に貢献するという使命を持っており、今回のプロジェクトはその一環として重要な位置を占めています。
なお、本プロジェクトの詳細や今後の展開については、適宜発表される予定です。ファイテックは引き続き、革新的な技術と製品を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。
今回の覚書調印は、カザフスタン共和国における新たな投資プロジェクトの発展に向けた重要なステップとなり、両社の協力関係が強化されることが期待されています。
これからもファイテックは、火災から一人でも多くの命を守り、人類社会に貢献するという理念のもと、「投てき用消火用具 ファイテック」、林野火災用消火剤「Forest Defender」など、これらの最新技術により、これまで世界で消火できなかった大規模な森林火災から地球を守り、KAZAKH INVEST(カザフインベスト)と共に、カーボンニュートラルの実現に向けた具体的な取り組みを推進し、カザフスタン共和国の森林資源を守るために貢献していきます。
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KAZAKH INVEST(カザフインベスト)について
カザフスタン共和国における外国投資誘致の中心的な役割を担う国営企業であり、同国の持続可能な社会経済発展を促進する使命を持っています。今回の覚書調印は、両社の緊密な協力関係を築き上げ、カザフスタン共和国における新たな投資プロジェクトの発展に向けた道を開くものです。両社は、SDGs(持続可能な開発目標)の概念に基づき、持続可能かつ相互利益に基づいた商業プロジェクトの開発を推進していく方針を表明しました。
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株式会社ファイテックについて
株式会社ファイテックは、愛知県に本社を置く消防関連化学製品製造メーカーです。日本国内のみならず海外48カ国に事業展開の実績を持っており、消火剤・消火用具の開発・製造・販売を行なっています。コンシューマ向け主要製品は「投てき用消火用具 ファイテック」「天ぷら油用消火剤 箱のままいれるだけ」「業務用消火スプレー フライングジェット」等です。
その他、消防車用消火剤、金属火災用消火剤や、林野火災によって発生する二酸化炭素の放出や森林資源減少などの被害拡大を防止するための消火剤「フォレストディフェンダー」等があり、消火剤のみならず、ヘリコプター用消火剤注入バッチカウンタシステム FEI(Fitech Easy Injection)等、資機材の開発力にも力を入れており、消火剤と合わせて陸上自衛隊、消防庁が行う森林火災(山火事・林野火災)の消火活動にも使用されています。
ファイテックの最大の強みは消火剤開発力であり、他に類の無い特殊な消火剤の開発を行なっており、消防局の依頼により消火技術の共同開発なども行なっています。
「所属団体」
(公社)日本火災学会
(社)全国消防機器販売業協会
(一財)日本森林林業振興会 森林火災対策協会
(社)マンション防災協会
株式会社ファイテックは消費者庁が公開している表示対策ガイドラインに則り、景品表示法を遵守しています。