いちじくの産地として知られる兵庫県川西市で、「朝採り・完熟」いちじくの収穫が始まり、生産農家は朝早くから収穫と出荷作業に追われています。恒例のいちじく品評即売会は、16日アステ川西ぴぃぷぅ広場(栄町25)で行われます(売り切れ次第終了)。川西市は県内2位のいちじく収穫量を誇ります。愛称は「朝採りの恵み」。
川西市のいちじくは、大阪や神戸など大都市に近い立地条件と、温暖な気候に恵まれた風土をいかした近郊農業として、市南部の久代(くしろ)、加茂、栄根地区を中心に約100戸余りの農家が約12ヘクタールの畑で生産。
京阪神を中心に年間約400トンが出荷されています。
市内では、JAの農協市場館「四季の郷」(多田桜木2)や「川西南部直売所」(久代1)のほかスーパーなどで販売されます。
また、市外では、JA兵庫六甲ファーマーズマーケット「スマイル阪神」(伊丹市北本町3)でも購入が可能。
いちじくは、現在全国的に作られている桝井ドーフィン品種。
特に川西のいちじくは新鮮で、「朝採り、完熟」が特長。
太陽がまだ昇らない早朝から、赤く熟した実(完熟)を一つひとつ丁寧にもぎ取ります。
その後、箱詰め作業が行われ、共同出荷などが行われます。
集荷場に集められたいちじくは、新鮮さが一番のため、その日のうちに店頭に並び、消費者の食卓へと届けられます。
川西市加茂6丁目でいちじくを栽培している農家の山田幹雄さん(やまだ みきお、51歳)の約10アールほどある畑には、約100本のいちじくの木が植えられており、甘いいちじくの香りが漂っています。
朝の4時頃から家族3人で収穫作業を続けています。
ピーク時には午前2時頃には収穫作業を始め、集荷の8時頃まで作業は続きます。
今年収穫を始めたのは7月31日から。9月末頃まで作業は続きます。
作業にあたっている山田さんは、「今年は収穫前から雨が少なくなり、高温で晴天の日が続いたので、赤い色づきもよく、甘いいちじくになりました。川西のいちじくは完熟を朝採りしているので、前日の夕方に採る他の地域のものとは味が違います。ぜひ味わってほしいですね」などと話していました。
※ 8月16日には、午前10時から、川西市特産物イベント実行委員会がアステ川西1階ぴぃぷぅ広場で、即売会を開催(品評会は午前8時半ごろから、同実行委員会が、同広場で開催)します。即売会では、約900箱を用意。午前8時から整理券を発行(予定枚数配布次第終了)。箱数制限あり、先着順、売り切れ次第終了。