鮮やかな色合いとシャキッとした肉厚な歯ごたえが魅力的な野菜「パプリカ」は、年々需要が増えていますが、国内で流通している約9割が輸入品で、国産はごくわずかです。
山里ならではの風情と四季折々の美しい景色が魅力的な地域である岐阜県高山市上宝町の「株式会社アルプス農場」では、希少な国産パプリカを栽培しています。
冷涼な上宝地域の気候が、暑さに弱いパプリカの栽培に合っていることから、平成20年から本格的に「飛騨パプリカ」の栽培を始め、現在では高山市内7件の農家で栽培されています。飛騨パプリカは大きく肉厚で、果実のようなみずみずしい甘さが特長です。
アルプス農場では、7月下旬から飛騨パプリカの収穫が始まっています。今年は天候にも恵まれ、甘みの強いパプリカができました(8月6日撮影)。(株)アルプス農場代表取締役の大西洋介さんのおすすめの食べ方は、天ぷらやアヒージョなど火を通す調理法。甘く柔らかい果肉はサラダやマリネとして生でも美味しく食すことができますが、火を通すと一層甘みが増し、油との相性の良さからもより美味しくなるそうです。
おすすめの食べ方を熱く紹介してくださる大西さんからは「国産のパプリカを日本の食卓に届けたい」という、飛騨パプリカへの熱い思いが感じられました。
パプリカの出荷は11月中旬頃まで行われ、高山市内や岐阜市近郊のスーパーで販売されています。
ぜひご賞味ください。
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