株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区紀尾井町 社長:飯窪成幸)は、第31回松本清張賞を受賞した井上先斗さんのデビュー作『イッツ・ダ・ボム』を、2024年9月10日に発売いたします。
■著者プロフィール
井上先斗(いのうえ・さきと)
1994年愛知県生まれ、30歳。川崎市在住。成城大学文芸学部文化史学科卒業。2024年『イッツ・ダ・ボム』で第31回松本清張賞を受賞しデビュー。敬愛する作家は伊坂幸太郎、島田荘司、松本清張、結城昌治、ドナルド・E・ウェストレイク、ローレンス・ブロック。70年代パンク・ロックが好き。
■『イッツ・ダ・ボム』内容紹介
「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。
公共物を破壊しないスマートな手法で鮮やかにメッセージを伝えるこの人物の正体、そして真の思惑とは。うだつの上がらぬウェブライターは衝撃の事実に辿り着く。(第一部)
20年近くストリートに立っているグラフィティライター・TEEL(テエル)。ある晩、HEDと名乗る青年と出会う。彼はイカしたステッカーを街中にボムっていた。馬が合った二人はともに夜の街に出るようになる。しかし、HEDは驚愕の〝宣戦布告〟をTEELに突き付ける。(第二部)
「俺はここにいるぞ」と叫ぶ声が響く、圧巻のデビュー作!
■松本清張賞の選考委員はもちろん、ストリートカルチャーの専門家からも絶賛の声!
・森見登美彦さん(小説家)
「もはやズルい」
・米澤穂信さん(小説家)
「夜の街の光を放つ、ささやかで切実な犯罪小説——圧倒的だった」
・宇多丸さん(「RHYMESTER」・ラッパー)
「究極の路上文化(ストリート・カルチャー)たるグラフィティの基礎知識をまず先に叩き込んでおいて、からの……最終的にはその本質〜変質を巡る重大な問いまでこちらに託してくる、恐るべき最新型ノワール! 本を閉じた後、あなたの『街』の見え方は、確実に変わってしまうだろう」
・いとうせいこうさん(小説家・ラッパー)
「ヒップホップ四大要素のひとつ、グラフィティを理解するための最良の入門書にして、表現と自我を巡る娯楽小説」
・大山エンリコイサムさん(美術家)
「ストリートアートと小説それぞれの想像力が交差する最先端の風景を提示している」
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■書き下ろしエッセイ「文春本社へ落書きを」を本日特別公開!
本書の装丁のために、あるアーティストの方にグラフィティを書き下ろしていただきました。ロケーションはなんと、文藝春秋の地下駐車場。グラフィティライティングを生で目にするのは初めてだという著者の井上さんが、現場に潜入! その夜、「文春の地下」では何が繰り広げられていたのか。ルポエッセイを、『文春読書オンライン』にて本日公開!
詳細はこちらから。
https://bunshun.jp/articles/-/72887
■刊行記念イベント開催決定!
本書の刊行を記念して、9月19日に紀伊国屋書店新宿本店にてトーク&サインイベントの開催が決定しました。『イッツ・ダ・ボム』はなぜ新しく、どう面白いのか。そして井上先斗とは何者なのか。文藝春秋きってのミステリ通編集者、永嶋俊一郎が案内役となって作品・作者の実像に迫ります。参加無料。
詳細はこちらから。
【2階BOOK SALON】 第31回松本清張賞受賞作『イッツ・ダ・ボム』はどこが“新しい”のか? 著者・井上先斗さんトークイベント
■書誌情報
出版社:株式会社 文藝春秋
書 名:『イッツ・ダ・ボム』
著 者:井上先斗
判 型:四六判上製カバー装
発売日:2024年9月10日
定 価:1,650円(税込)
ISBN: 978-4-16-391893-8