タイルメーカーや職人、問屋などの職種の垣根を超えた有志で構成される 「CERASTA2024実行委員会」 は、2024年8月30日(金)、31日(土)に、タイルの魅力を体感するイベント 【CERASTA(セラスタ)2024~タイルで未来を魅せんねん~】 を開催いたします。当日は、タイルにまつわる様々な登壇者によるトークショーや、タイル職人体験ワークショップ、タイルチェアの一般投票、音楽ライブなど、多様なコンテンツをご用意しております。(入場無料)
イベント概要
・名称 :CERASTA(セラスタ)2024
・主催:CERASTA 2024 実行委員会
・特別協賛:大阪タイル協同組合
・開催期間 :2024年8月30日(金) 10:30-20:30、8月31日(土) 10:30-18:30
・開催場所 :大阪市中央公会堂
・内容:著名人によるトークイベント、タイル職人体験ワークショップ、タイル作品の展示など
・入場:無料(公式HPより事前登録制)
特典付きサポーターズクラブもございます。
■イベント初日はCERASTA 2024限定トークショー・音楽ライブを開催!
職人座談会~職人の修辞学~
久住有⽣(左官)× ⾼⼭登志彦(煉⽡職人)× 佐々⽊康⾄(タイル職人)
古代ギリシャより⾃由七科のひとつに数えられる修辞学は、職人が⾝につけるべき大切な技術です。作りたいものをいかに仕事に繋げてかたちにするか。職人の要となる、そのプレゼンテーション能力を伝授すべく、左官、煉瓦、タイルの各分野の日本を代表する職人たちが集結します。
ジブリパーク座談会~タイルの熱い風~
大⼭政彦 × 宮崎吾朗 × 白石普
ジブリパークの開園を機に、タイルが大いに盛り上がりCERASTA 2024開催につながりました。なぜタイルの熱い風が吹くほどのモノづくりが実現したのか。そもそもタイルの魅力とは何なのか。ジブリパークタイル装飾のキーマン3人が熱く語る。
講演会 ~学びの「場」を作るということ~
平川克美 × 内田樹
内田氏は、凱風館という合気道稽古の道場を作り、平川氏は隣町珈琲という喫茶店を作った。どちらも、伝統芸能や詩や文学の講座と実践、学びの場として地域に開かれている。小学校以来の友人である二人が、どのような思いから、期せずして同じような学びの「共有地」を作るに至ったのか。
性格も、気質も異なる、二人はどのようにして出会い、かくも長きにわたる友情を育んでくることができたのか。昭和という時代を生きてきた古老たちが語る「生きる」ということ。
LIVE ~CERASTAテーマソングお披露⽬公演~
虎鷹(こたか)
「そんな人生を堪能したい」 という曲がSNSで大きな話題を集めている、大阪出⾝の
現役タイル職人でありシンガーソングライターの虎鷹氏が、CERASTAオリジナルテーマソングを書き下ろし。そのテーマソングを生演奏初公演いたします。
H ZETTRIOのこどもの日 Special Free Live ~タイル編~
H ZETTRIO(エイチ・ゼットリオ)
大人も子供も“笑って踊れる”をテーマに掲げる日本のピアノトリオ・バンド。2016年リオデジャネイロ・オリンピック閉会式で行われた東京五輪への引継ぎ式では楽曲が使用され、大きな話題となりました。その他映画、TVテーマ曲、CM等にも多数起用されています。なぜタイルのイベントで彼らの音楽なのか、異色のハーモニーか奏でる世界をご体感いただけます。イベント当日初披露となる新曲の演奏もございます。
■メイン会場は “タイルに触れる” 空間に
メイン会場である中集会室では、協賛企業の展示ブースの他、タイルの施工現場を実際に体験できるワークショップや、タイルを使った椅子で競うタイルチェアコンペティションを開催します。
職人体験ワークショップ 「タイルディスカバリー」
約5000年の歴史を持ち、世界中のあらゆる歴史と文化に溶け込んできたタイルは、施工することで初めて命が吹き込まれます。一流職人に⼿ほどきを受けながら、上⼿にできなくて当たり前、体験することで得られる発見をしていただくディスカバリーツアーです。
4人1組で5つの体験ツアーに出発していただき、①墨出し → ②下地制作 → ③タイルカット → ④タイル張り → ⑤目地詰め と実際の施工現場の流れに沿って進んでいただきます。ツアー体験者にはCERASTA公認「タイル職人認定証」を発行します。
タイルチェアコンペティション 「スワールドカップ」
タイルを座面に使用した椅子を公募し、100脚が一堂に会する展示競技会を催します。
第1回ベストスワールドを⼿に入れるのは一体誰なのか?
ご来場くださる皆様が審査員となり、投票していただきます。
■イベント2日目にはタイルの過去と未来を有識者が語る
シンポジウム 〜記憶に残る空間・愛される建築とタイル〜
パネリスト
大西麻貴 × 中村裕太 × 高岡伸一 × 水野晶太
ナビゲーター
竹口健太郎
世界中の多くの建築で採用され、記憶に残る空間を彩ってきた建築素材・タイル。
過去から現代に渡るタイル・陶磁器の変遷を紐解きつつ、100年後のタイルの姿を各論者が提言します。
講演会 〜タイルとおおさか〜
阿部文和
1920 年代〜1930 年代にかけての大阪は大都市へと躍進し、「大大阪」時代とよばれます。 この時代にはオフィスビルや百貨店、学校などの近代建築が次々と建設され、内装材としてさまざまな色や形状のタイルが使われました。日本におけるタイルの歴史を巡りながら都市大阪を彩ったタイルをご紹介します。
ホームページでは、タイルの魅力とCERASTA 2024に迫るコラムを連載中!
それぞれのイベント内容の魅力も必読です。
CERASTA 2024について
古代から建築資材として発展してきたタイル。日本でも明治時代には輸入タイルが広がり、昭和30年代には国産タイルの隆盛期を迎え、歴史は続いていきました。しかし、近年の建材の均質化、合理化により、タイルは他の建材に置き換えられつつあります。そこで、私たちはタイルの魅力を再び伝えることで、タイル文化を築き、人々の暮らしを豊かにすること、また永続的な業界の繁栄を願い、タイルに関わる仕事に夢を与えることで子供たちが憧れる職業とすることを目指し、このイベントを企画しました。
大阪は昭和初期、いわゆる“大大阪”の時代にあっては東京よりも経済的に活況を呈し、タイルの一大消費地でありました。先見性に満ちた建築主の「丈夫で長く持つ建物を建てたい」との意思を反映し、外壁にタイルを用いた建物が多く、また第二次世界大戦のなかでも空襲の損害が比較的小さかったためそのような建物が存続できました。その当時、市の中心部阿波座、本町の辺りには瀬戸物を扱う業者が多く、地元市民の焼き物への理解は深きものでした。タイル業者もその近辺に集積し、タイル張りの建物に対する理解、市民の愛着に支えられて当時の建物が今に残ります。
本イベントの会場 大阪市中央公会堂(1918年竣工)もその時代の建物の一つです。1922年に正式に「タイル」として名称が統一された当時からの歴史を感じることができるこの建物で、日本におけるタイル文化の創造に向けた第一歩を踏み出します。
ロゴは、高温で焼くことで強度を増し、長く生活に寄り添うタイルを、火に飛び込み永遠の命を得るという不死鳥(フェニックス)になぞらえています。デザインは紙を焼いて表現するアーティスト 末房志野氏。