株式会社フレーベル館(本社:東京都文京区、代表取締役社長:吉川 隆樹、以下フレーベル館)は、園児用色帽子「フィットいろぼうし」と紙芝居「あんぜんあんしん園生活かみしばい」の2商品が第18回キッズデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。
受 賞 商 品 【フィットいろぼうし】
部 門 子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門
カ テ ゴ リ プロダクト A04.衣料品
■商品説明
幼稚園や保育園等の子どもが屋外で過ごす時にかぶる「フィットいろぼうし」。長いツバがキュッと上がるのが特長です。紫外線を含む強い陽射しから子どもを守ると同時に、「子どもの顔がしっかり見える」という“もう一つの安全”を加えました。
■開発経緯
色帽子は、ツバで紫外線から子どもを守ることの他、様々な役割があります。しかし、長いツバが、子どもの視野を狭めたり、顔を隠してしまったりして、保育者が子どもの表情を見守る妨げになっていました。「安全」のための形状が、「安全」を脅かす原因にもなっていたことが、開発のきっかけとなりました。
そこで「フィットいろぼうし」は、ツバを徹底的に考えました。従来は、日々の洗濯に耐えられるように硬い芯材を使用していたため、ツバが額に沿ってまっすぐに突っ張り、顔にかぶさっていましたが、今回、子ども服ブランド「kubomi」との共同開発により、洗濯にも耐えうる柔らかい芯材を採用。
更に型紙の見直しを行い、長いツバがキュッと上がる形状を実現しました。
それにより紫外線を防ぎながら、同時に広い視野を確保し、保育者も子どもの表情がしっかり見える帽子となりました。
受 賞 作 品 【あんぜんあんしん園生活かみしばい】
部 門 子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門
カ テ ゴ リ プロダクト A09.学習教材
■商品説明
2022年夏、通園バスに置き去りにされた園児が熱中症で命を落とすという痛ましい事故が発生しました。子どもが安全に過ごせる環境をつくることは大人の責務ですが、それでもなお完全に危険を拭い去ることはできません。この商品は、子どもたちが安心して園生活を過ごすために、自分自身で身の周りに潜む危険を知り、回避する力を育むための紙芝居です。
■開発経緯
日本の保育施設では、毎年子どもが事故で亡くなっており、2004〜2020年までの16年間で亡くなった子どもの数は、200名以上にのぼることが内閣府の調査でも明らかになっています。
また、当社の独自調査により、さまざまな事故要因の中でも「登園中・園内・園外保育中」における「見失い」のリスクが非常に高いことがわかりました。そこで、保育者が日常的に感じる「危険」を徹底的に取材し、子どもたちに伝えたい内容や約束を物語にしました。また、子どもが「自分ごと」として捉えられるよう、場面や人物設定はリアルな園生活にこだわり、画面に応じた子どもたちへの言葉かけや保護者への説明などの具体的なサポートを「安全安心のポイント」として紙芝居の裏面に掲載しています。
■キッズデザイン賞とは
キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。
子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象です。
フレーベル館の事業内容
「アンパンマン」シリーズや「ウォーリーをさがせ!」シリーズをはじめとした児童書の出版や、保育関連施設向けの遊具・教材・玩具の販売、そして室内あそび施設事業(自社施設運営および遊び場プロデュース)の展開など、子どもたちの健やかな育ちを支え続けるために、子どもに関わる事業を幅広く手がけています。