西日本鉄道株式会社(福岡市博多区、代表取締役社長執行役員 林田浩一)では、福岡市が推進する「天神ビッグバン」エリア内に2025年春開業予定のONE FUKUOKA BLDG.(以下、ワンビル)において、さまざまなアート施策を展開します。
ワンビルでは、天神の中心で多様なヒト、モノ、情報が重なり合うことで新たな価値を構築する“創造交差点”を開発コンセプトに掲げています。多くの人々が集い、行き交うワンビルにおいて、日常的にアートに触れていただける機会を創出することで、地域の皆さまに魅力ある文化価値を還元するとともに、天神の都市機能向上を目指します。
その一環として、ワンビルに『SPIRAL(スパイラル)』 を誘致いたします。スパイラルは、1985年、東京・青山にオープンした複合文化施設を拠点とするアートセンターです。「生活とアートの融合」をテーマに、多種多彩なアートプログラムを発信すると共に、日常生活にアートを取り入れる提案を行っています。国内のアートシーンを牽引してきたスパイラルとワンビルの協働により、天神の街からアートを様々な形に昇華させていきたいと考えております。
ワンビルでは、福岡市が推進するFaN事業の一環として9月に開催される「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」に参画します。20日(金)のトークイベントにワンビルのアートに携わるメンバーが登壇し、ワンビルとしてのアートへの思いや構想をお伝えする予定です。こちらもぜひご期待ください。
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ワンビルとしてのアートへの思い
ワンビルのコンセプトである「創造交差点」には、 “訪れる人々を常にワクワク・ドキドキさせ、新しいものを生み出し続ける場所にしたい”という思いが込められています。
天神交差点に位置し、多くの人が行き交う場となるワンビルにアートの要素を取り入れることで、来街者や館内で働く人々が身近にアートを楽しむことができる場所をつくり、新たな発見やクリエイティブな刺激を生み出すきっかけを提供したいと考えています。
ワンビルを起点に、天神の街で多くの人々がアートに触れていただける機会を創出することで、地域とともに街全体の魅力が高まっていくことを期待しています。
【西鉄のこれまでのアートへの取組例】
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アートシーンを後押し!ワンビルに『SPIRAL(スパイラル)』が初登場!
スパイラルは、1985年10月、株式会社ワコールが「文化の事業化」を目指して東京・青山にオープンした複合文化施設を拠点として活動するアートセンターです。建築家・槇文彦の設計によるビルは「R.S.レイノルズ賞」やDOCOMOMO in JAPAN「日本におけるモダン・ムーブメントの建築290選」にも選出されるなど、1980年代を代表する建築物のひとつとして国際的に知られています。特に1階から3階は、世界に類を見ないユニークな構造を持っており、オープンな空間構成が豊かなアートとの出会いを創出しています。
スパイラルの活動テーマは「生活とアートの融合」です。現代美術のキュレーションを軸に、ファッションや建築、デザインなど多彩なプログラムを数多く発信。あわせて身近な暮らしにアートを取り入れる提案を行い、「+S」Spiral Market、Spiral Café、Spiral Nail Salonなどの事業を展開しています。また若手アーティストの発掘育成支援にも力を入れています。
さらに、これまでに蓄積したノウハウやネットワークを生かし、まちづくりやアートフェスティバルなどのプロデュースも積極的に展開。開港150周年を機に横浜市から運営を受託し、「文化交易」をテーマに様々なアートプログラムを実施する「象の鼻テラス」や、愛媛県松山市の道後温泉本館改修に合わせてアートの総合プロデュースを手掛けた「道後オンセナート2014」(2013-2015)や「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」(2021-2024)など、官民連携による新たな価値創造に挑戦しています。
スパイラルとして九州初進出となる今回のワンビル出店では、アートを軸にショップ・カフェ・ギャラリーを備えた新しい複合ショップを展開。若手作家の発掘・育成・支援を目的とする “福岡版SICF(アートフェスティバル)”の実施などを通じて、福岡で盛り上がるアートシーンのさらなる認知向上・裾野の拡大に大きく寄与できるものと考えています。
■ノンジャンル・年齢制限なしのユニークな公募制アートフェスティバル「SICF」
若手アーティストの発掘・育成・支援を通じ、アートを育む仕組み
「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」は、2000年にスタートしたアートフェスティバルです。公募によって選出された、多彩なジャンルのアーティストが一堂に会し、作品展示や発表を行ないます。会期中は一般のお客様やアートファンをはじめ、キュレーター、コレクター、バイヤーなどクリエイティブ関係者も多数来場。これまでに数多くの新しい才能が来場者との出会いを通し、活躍の場を拡げてきました。さらに優秀作品にはグランプリや各賞を授与。スパイラルでの作品発表の機会を提供します。これまでに約3000人のアーティストが参加したSICFは、若手作家の熱気と創造性に満ちあふれたフェスティバルです。
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『SPIRAL(スパイラル)』 出店概要
【店舗名】 SPIRAL GARDEN
【開業時期】 2025年春 (予定)
【業 態】 ショップ・カフェ・ギャラリー
【店舗面積】 約320㎡ (約96坪)
【URL】
https://www.spiral.co.jp/
※イメージパース
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AFAFでのイベント 開催決定!
福岡市が推進するFaN事業の一環として9月に開催される「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」にて、ワンビルのアートに関わるメンバーが登壇するトークイベントを実施します。ワンビルとしてのアートへの思いや構想をお伝えする予定です。ぜひご期待ください。
【日時】
2024年9月20日(金) 14:30~15:30
【会場】
福岡国際センター 2Fイベントコーナー
「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」
通称:AFAF(アフアフ)。「ART FAIR ASIA FUKUOKA」(AFAF)は、2015年より日本とアジアを結ぶ交流都市“福岡”で開催されているアートフェア。第9回目となる本年は、9月19日(木)から9月22日(日)までの4日間、福岡国際センター(福岡市博多区築港本町2-2)で開催されます。
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ワンビルでのアート施策について
ワンビルでは、スパイラルとの協働の他にも、福岡に縁のある作家や世界的アーティストによる作品の設置・お披露目等を予定しております。第一弾として、パブリックアート3作品を含むアート施策概要を本年9月に発表予定です。今後も、開業までの間に様々な来歴のアーティストによる作品をリリースしてまいりますので、ご期待ください。
【参考】天神ビッグバンについて
規制緩和等を活用して民間ビルの建替えを促進することで、天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト。国家戦略特区により航空法高さ制限の緩和を獲得した機を逃すことなく、様々な施策を組み合わせることで、耐震性が高い先進的なビルに建替えるとともに、水辺や緑、文化芸術、歴史などが持つ魅力にさらに磨きをかけ、多様な個性や豊かさを感じられる、多くの市民や企業から選ばれるまちづくりに取り組むもの。
なお、天神ビッグバンエリア(天神交差点から半径約500m)の建築確認申請件数は63件となっている。(天神ビッグバン開始後の2015年2月~2023年3月末)
【参考】Fukuoka Art Next(FaN)について
福岡市美術館や福岡アジア美術館のこれまでの取組みをさらに発展させ、市民がアートに触れる機会を増やし、その価値や魅力を感じて Well-being を向上させるとともに、アーティスト活動を支援し、世界で活躍する福岡発のアーティストの増加を目指す。