[アンケート調査結果]
【10代の収入と預貯金】
-
10代の収入状況 「お小遣い以外の収入がある」高校生の24.0%、大学生等の66.0%
-
ひと月あたりの収入額 高校生は平均10,477円、大学生等は平均40,826円
全国の15歳~19歳の学生1,000名(全回答者)に対し、収入状況について質問しました。
まず、全回答者(1,000名)に対し、現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は23.2%、「収入はお小遣いのみ」は36.0%、「お小遣い以外の収入がある」は40.8%となりました。
学生区分別にみると、高校生では「収入はない」が27.7%、「収入はお小遣いのみ」が48.3%、「お小遣い以外の収入がある」が24.0%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はない」が16.5%、「収入はお小遣いのみ」が17.5%、「お小遣い以外の収入がある」が66.0%でした。
ひと月あたりの収入額を聞いたところ、高校生では平均10,477円、大学生等では平均40,826円でした。
前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では1,173円の減少(前回調査11,650円→今回調査10,477円)となった一方、大学生等では2,680円の増加(前回調査38,146円→今回調査40,826円)となりました。
-
ひと月あたりのお小遣い額 高校生は平均3,764円、大学生等は平均10,341円
-
お小遣いのもらい方 「現金でのみ」76.8%、「電子マネーでのみ」3.0%、「現金と電子マネーの両方で」20.2%
次に、お小遣いについて質問しました。
全回答者(1,000名)に、家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、高校生では平均3,764円、大学生等では平均10,341円でした。
前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では597円の減少(前回調査4,361円→今回調査3,764円)となった一方、大学生等では1,025円の増加(前回調査9,316円→今回調査10,341円)となりました。
家族からお小遣いをもらっている人(539名)に、お小遣いをもらう際、どのような方法でもらっているか聞いたところ、「現金でのみ」が76.8%、「電子マネー(PayPayなど)でのみ」が3.0%、「現金と電子マネー(PayPayなど)の両方で」が20.2%となりました。キャッシュレス決済が普及しているものの、お小遣いの受け渡しは現金でのみというケースが大多数のようです。
学生区分別にみると、現金でのみもらっている人の割合は、高校生では78.1%と、大学生等(73.8%)と比べて4.3ポイント高くなりました。
居住エリア別にみると、「現金でのみ」が最も高くなったのは近畿(84.4%)、「電子マネー(PayPayなど)でのみ」が最も高くなったのは北陸・甲信越(9.5%)、「現金と電子マネー(PayPayなど)の両方で」が最も高くなったのは九州・沖縄(32.1%)でした。
-
1ヶ月のアルバイト代 高校生は平均6,402円、大学生等は平均29,993円
アルバイト収入について質問しました。
全回答者(1,000名)に、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,402円、大学生等では平均29,993円でした。
前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では627円の減少(前回調査7,029円→今回調査6,402円)となった一方、大学生等では1,495円の増加(前回調査28,498円→今回調査29,993円)となりました。
家族からもらっているお小遣い額の平均と1ヶ月のアルバイト代の平均のいずれも、高校生では前回調査から減少し、大学生等では前回調査から増加しています。
-
「フリマアプリで収入を得ている」10代の14.3%、収入額は平均2,680円/月
フリマアプリでの収入について質問しました。
全回答者(1,000名)に、フリマアプリで収入を得ているか聞いたところ、「得ている」が14.3%、「得ていないが、得たいと思う」が43.0%で、合計した『前向き(計)』は57.3%となりました。
『前向き(計)』と回答した人の割合は、女性では63.6%と、男性(51.0%)と比べて12.6ポイント高くなりました。
フリマアプリで収入を得ている人(143名)に、フリマアプリによるひと月あたりの収入金額を聞いたところ、「1,000円未満」(20.3%)や「1,000円~2,000円未満」(32.9%)、「2,000円~3,000円未満」(18.2%)に多くの回答が集まり、平均は2,680円でした。
前回の調査結果と比較すると、収入額の平均は363円の増加(前回調査2,317円→今回調査2,680円)となりました。
-
「預貯金をしている」高校生は47.3%、預貯金額の平均は前回調査から74,101円増加し240,140円
-
「預貯金をしている」大学生等は57.5%、預貯金額の平均は前回調査から34,107円増加し324,508円
-
預貯金をする理由は? 1位「将来のため」2位「万が一のときのため」3位「買いたいものがあるため」
続いて、現在の預貯金の状況について質問しました。
全回答者(1,000名)に、預貯金をしているか聞いたところ、「している」は51.4%、「していないが、したいと思う」は39.9%、「していないし、したいと思わない」は8.7%となりました。
預貯金をしている人の割合は、高校生では47.3%、大学生等では57.5%となりました。
前回の調査結果と比較すると、預貯金をしている人の割合は、大学生等では3.4ポイントの下降(前回調査60.9%→今回調査57.5%)となりました。
預貯金をしている人(514名)に、今、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生では平均240,140円、大学生等では平均324,508円でした。
前回の調査結果と比較すると、預貯金額の平均は、高校生では74,101円の増加(前回調査166,039円→今回調査240,140円)、大学生等では34,107円の増加(前回調査290,401円→今回調査324,508円)と、高校生で増加幅が大きくなりました。経済や社会情勢に対する不安感の高まりが貯蓄行動を後押しするケースが増えているのではないでしょうか。
預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人(913名)に、その理由を聞いたところ、「将来のため」(53.6%)が最も高くなり、「万が一のときのため」(37.8%)、「買いたいものがあるため」(36.1%)、「一人暮らしをするため」(23.2%)、「旅行に行くため」(23.0%)が続きました。
-
「今の貯蓄状況に不安を感じている」10代の57.2%、大学生等の女性では65.4%
全回答者(1,000名)に、現在の自分の貯蓄状況について、不安を感じているか聞いたところ、「感じている」は57.2%、「感じていない」は42.8%となりました。
不安を感じている人の割合は、女性では60.6%と、男性(53.8%)と比べて6.8ポイント高くなり、大学生等では62.3%と、高校生(53.8%)と比べて8.5ポイント高くなりました。
男女・学生区分別にみると、不安を感じている人の割合は、大学生等の女性(65.4%)が最も高くなりました。
【10代のお金の使い方】
-
普段、財布にはいくらくらい現金が入っている? 高校生は平均4,206円、大学生等は平均6,280円
-
普段、いくらくらい電子マネーを持ち歩いている? 高校生は平均2,989円、大学生等は平均5,723円
お金の使い方について質問しました。
まず、全回答者(1,000名)に、普段、財布にはいくらくらい現金が入っているか聞いたところ、「1,000円~2,000円未満」(16.2%)や「2,000円~3,000円未満」(17.0%)、「3,000円~5,000円未満」(18.2%)、「5,000円~10,000円未満」(19.3%)、「10,000円~15,000円未満」(10.8%)に回答が分かれ、平均は5,036円でした。
学生区分別にみると、高校生では平均4,206円、大学生等では平均6,280円でした。
また、普段、いくらくらい電子マネーを持ち歩いているか聞いたところ、「1,000円~2,000円未満」(21.6%)に最も多くの回答が集まったほか、「1,000円未満」(12.8%)や「2,000円~3,000円未満」(11.6%)、「5,000円~10,000円未満」(12.0%)にも回答がみられ、平均は4,082円でした。他方、「0円(持ち歩いていない)」は20.0%となりました。
学生区分別にみると、高校生では平均2,989円、大学生等では平均5,723円でした。
-
ひと月あたりの消費額 高校生は平均4,679円、大学生等は平均21,287円
全回答者(1,000名)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「1,000円未満」(22.4%)や「3,000円~5,000円未満」(12.6%)、「5,000円~10,000円未満」(15.4%)、「10,000円~20,000円未満」(13.5%)に回答が分かれ、平均は11,322円でした。
学生区分別にみると、高校生では平均4,679円、大学生等では平均21,287円でした。
前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりに使っているお金の平均は、高校生では2,444円の減少(前回調査7,123円→今回調査4,679円)、大学生等では256円の減少(前回調査21,543円→今回調査21,287円)と、高校生での減少幅が大きくなりました。景気の先行きに対する不透明感が強まるなか、節約意識が高まっている人が増えているのではないでしょうか。
-
10代の男性がお金をかけたいもの 1位「ゲーム」2位「外食」3位「友人との交際」
-
10代の女性がお金をかけたいもの 1位「推し活」2位「美活」3位「ファッション」
全回答者(1,000名)に、お金をかけたいと思うものを聞いたところ、1位「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(38.1%)、2位「友人との交際」(35.6%)、3位「ファッション」(32.5%)、4位「外食(テイクアウト含む)」(31.9%)、5位「おやつ(お菓子・ジュースなど)」(30.0%)となりました。
男女別にみると、男性では1位「ゲーム」(33.2%)、2位「外食(テイクアウト含む)」(29.2%)、3位「友人との交際」(27.0%)、女性では1位「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」(53.8%)、2位「美活(メイク・美容院など)」(47.0%)、3位「ファッション」(46.8%)でした。
前回の調査結果と比較すると、男性では「外食(テイクアウト含む)」が前回4位→今回2位と順位を上げTOP3にランクインしました。他方、女性では「推し活(アイドル・キャラクターのグッズなど)」が前回3位→今回1位と順位を2つ上げトップとなりました。アイドルやキャラクターなどの応援のため、積極的にお金を費やす推し活ライフに熱中する女性が増えているようです。
-
10代が取り組んでいる節約術 1位「貯めたポイントを利用」2位「外食を控える」3位「学割を利用」
支出を抑えるための節約術について質問しました。
全回答者(1,000名)に、節約のために行っていることを聞いたところ、「貯めたポイントを利用する」(44.1%)が最も高くなり、「外食を控える」(42.5%)、「学割を利用する」(38.0%)、「クーポンを利用する」(35.9%)、「100円ショップを利用する」(28.3%)が続きました。
男女別にみると、男性では「外食を控える」(38.8%)、女性では「貯めたポイントを利用する」(50.6%)が1位でした。
学生区分別にみると、「外食を控える」(高校生39.0%、大学生等47.8%)や「学割を利用する」(高校生34.3%、大学生等43.5%)、「マイボトルを持ち歩く」(高校生17.3%、大学生等28.7%)では高校生と比べて大学生等のほうが約10ポイント高くなりました。
-
自分のお金を使う普段の消費では、いくらまでなら高すぎると思わないか?
「普段の外食(1回)」では平均2,072円、「普段着る服(1着)」では平均4,382円、「友だちへの誕生日プレゼント(1個)」では平均4,036円、「恋人への誕生日プレゼント(1個)」では平均6,739円
普段の消費について、ギリギリ購入できる金額について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自分のお金を使う普段の消費では、いくらまでなら高すぎると思わないかを聞いたところ、【普段の外食(1回)で使う金額】では、「1,000円~1,500円未満」(26.0%)や「2,000円~3,000円未満」(22.8%)に多くの回答が集まり、平均は2,072円でした。
男女別にみると、男性では平均1,931円、女性では平均2,213円でした。
【普段着る服(1着)に使う金額】では、「2,000円~3,000円未満」(20.2%)や「3,000円~4,000円未満」(20.5%)、「5,000円~10,000円未満」(20.7%)に回答が集まり、平均は4,382円でした。
男女別にみると、男性では平均4,183円、女性では平均4,581円でした。
また、【友だちへの誕生日プレゼント(1個)に使う金額】では、「2,000円~3,000円未満」(19.3%)や「3,000円~4,000円未満」(19.3%)、「5,000円~10,000円未満」(18.3%)に回答が集まり、平均は4,036円でした。
男女別にみると、男性では平均4,417円、女性では平均3,655円でした。
【恋人への誕生日プレゼント(1個)に使う金額】では、「5,000円~10,000円未満」(26.3%)に最も多くの回答が集まり、平均は6,739円でした。
男女別にみると、男性では平均7,780円、女性では平均5,698円でした。
-
「推し活をしている」10代の45.2%、女性では61.8%
-
ひと月あたりの推し活消費額 推し活をしている人の平均は5,973円
-
推し活ではどのようなことでお金を使っている?
1位「作品・グッズの購入」2位「コラボしている商品・サービスの購入」3位「ライブ・イベントに参加」
推し活(自分が好きな歌手やアイドル、キャラクターなどを応援する活動全般)について質問しました。
全回答者(1,000名)に、推し活(自分が好きな歌手やアイドル、キャラクターなどを応援する活動全般)をしているか聞いたところ、「している」は45.2%、「していないが、したいと思う」は17.4%で、合計した『前向き(計)』は62.6%となりました。
推し活をしている人の割合は、女性では61.8%、大学生等の女性では66.8%となりました。
推し活をしている人(452名)に、推し活に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(22.6%)に最も多くの回答が集まり、平均は5,973円でした。
学生区分別にみると、高校生では平均4,840円、大学生等では平均7,439円でした。
また、推し活ではどのようなことでお金を使っているか聞いたところ、「作品・グッズの購入」(73.2%)が最も高くなりました。次いで高くなったのは、「コラボしている商品・サービスの購入」(49.3%)、「ライブ・イベントに参加」(49.1%)、「推し活グッズの作成(うちわなど)」(27.0%)、「イメージカラーのものを購入(ファッションなど)」(23.5%)でした。
■調査概要■
調査タイトル:10代の金銭感覚についての意識調査2024
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする15歳~19歳の学生
調査期間:2024年7月12日~16日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。