「何を伝えたかったのか」シリーズでは、進化論の礎石となったチャールズ・ダーウィンの『種の起源』を取り上げます。解説は『ダーウィンの呪い』著者の千葉聡氏が担当。進化論に関する一般的な誤解、特に進化を進歩と同一視する考え、生存を競争と捉える見方、そして進化の法則を人間社会に適用する傾向について、千葉氏の見解を交えながら論じます。ダーウィンの真意を明らかにし、現代社会における進化論の正しい理解を促進することを目指します。
本編では、「種の起源の4つの主張」「生物は進化してきた」「生物の進化の仕組み」「生物の進化は樹木」「生物の進化に目的はない」「生物は生存闘争を繰り広げている」「種の起源が生まれた背景」「シャーロックホームズとダーウィン」「ダーウィンの冒険がもたらしたこと」「マルサスとダーウィン」「ダーウィンが考えた自然選択」「生命の樹の枝分かれ」など、種の起源のエッセンスが分かりやすく伝えられます。
生物の進化からダーウィンの思想まで、「種の起源を読んでみたい」「周囲の生き物の進化の歴史をもっと知りたい」と、生物に対する興味関心が掻き立てられます。ぜひ通勤時間、仕事や家事のすきま時間で、聴いてみてください。
『ダーウィンは『種の起源』で何を言いたかったのか』全6話60min
第1話. ダーウィンの人物像と「種の起源」執筆の背景
第2話. 「種の起源」で伝えたかったこと、その1
第3話. 「種の起源」で伝えたかったこと、その2
第4話. 「種の起源」で伝えたかったこと、その3
第5話. 「種の起源」で伝えたかったこと、その4
第6話. 「種の起源」はいかにして古典となったか
千葉聡さんプロフィール
東北大学教授。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門は進化生物学と生態学。カタツムリの進化と生態を中心に研究を展開し、独自の視点で生物の多様性と進化のメカニズムを解明。著書『歌うカタツムリ』では進化の不思議さを、『招かれた天敵』では生態系のバランスを鋭く考察。最新作『ダーウィンの呪い』で進化論の誤解を指摘し、ダーウィンの真意を現代に問う。生物学の知見を通じて、自然と人間社会の関係性に新たな光を当てる研究者として注目を集めている。
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