■事業開始の背景

終活マーケットの成熟

「終活」という言葉が定着した近年、自身のゴールに向けての終活は新たな局面を迎えています。「家族に迷惑を懸けない」といった消極的な動機ではなく、「ハレ」としての葬をもっと前向きに楽しもうという考えのもと、エンターティンメントとして死を楽しもうというビジネスが生まれつつあります。

生前遺影専門のフォトスタジオが大阪北浜にオープン！ — 2024年４月14日の「よい死の日」に東京で開催された”deathフェス”には、2000人が訪れた。https://deathfes.jp/

遺影の現状

葬式には欠かせない遺影ですが、フォト総研の調査によると、「自分の遺影を自分で選びたい」と考える人が７割である一方、実際に写真を選んでいる人はわずか２％にすぎないという結果が出ています。「遺影にはこだわりたい」という思いがあっても、具体的に考えることには抵抗があるという人が多いことが伺えます。

「遺影」から「意映」へ

このような状況の背景には、死をタブー視すべきものと捉え、死について具体的に考えることを不吉だと考える風潮が根強いことがあると考えられます。私たちは、「影を遺す」後ろ向きな「遺影」ではなく、その人の思い「意志」と生きてきた「意味」を鮮やかに映し出す、「意映」の撮影をおこないます。（商標登録出願中）

代表である岡本自身、11年前に母を胃がんで亡くしました。５年近い闘病期間がありましたが、遺影をどうするかについて口にするのは不謹慎に感じられ、結局亡くなった日の夜に家族総出で写真を探してもよいものが見つからず、不本意なピンボケの写真を引きのばして使ったという苦い思い出があります。その後、ＡＩ生成を用いて写真を加工し直し、11年たってようやく納得のいく写真を飾ることができました。その人らしい明るい笑顔が残ること、写真を撮った日の思い出を共有することが、当人にも、家族にも大きな慰めとなると考えています。

■サービスの概要

フォトグラファー

写真撮影は、2022年に東京カメラ部の10選にも選ばれ、日本写真家協会の最年少会員として次世代を牽引する26歳の女性写真家、RINATY。自撮りのセルフポートレートをライフワークとしており、「女性をいかに美しく撮るか」という点においては圧倒的な力を発揮します。

スタイリストと衣裳

40代からの体型のコンプレックスをカバーしつつ、ラグジュアリーなハイブランドで気分の上がる撮影を実現。パーソナルカラー診断によって、表情を明るく見せるカラーをセレクトします。

ヘアメイク

撮影用のヘアメイクや40代以降の肌の特性を熟知したヘアメイクのスタッフが担当。介護美容のスタッフも揃え、健康に不安のある80代、90代の撮影にも付き添います。

■サービス料金は全て込みで98,000円（税別）

料金には、次の内容が含まれます。

スタイリング　スタイリストがリモートまたは対面でパーソナル診断を行い、当方スタッフとともにご希望を伺いながら2～3パターンの衣裳をご提案します。
衣裳レンタル　グッチ、マルジェラ、ワイズなど、人気のハイブランドから最新のお洋服をトータルでご用意します。
ヘアメイク　ヘアメイクアーティストがお洋服のイメージに合わせてヘアメイクのデザインを起こし、約90分かけて撮影用のフルメイクを行います。70代以上の方には、特にシニアメイクを得意とする介護美容の専門家もご紹介します（オプション料金）
撮影　１コーデあたり９０分程度をかけ、スタジオと、近接の中之島ばら園などで行います（他の場所も相談可）。撮影を行うのは、人気フォトグラファーＲＩＮＡＴＹです。
撮影した写真はすべてデジタルデータとしてご提供。その中から遺影にしたい写真を選んでいただき、２枚をレタッチしてお渡しします（オプションで追加でのレタッチも可）。
データ納品の他、フォトブック、木箱入りＵＳＢメモリなど、ご家族に渡しやすい形での納品も承ります。