イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI) は、2024-25年秋冬 メンズコレクションより、北京(Beijing)に拠点を置く建築スタジオ マッド アーキテクツ(MAD Architects)との共同デザインによるバッグとシューズの新作を発表いたします。1925年にローマの素晴らしい歴史的建築遺産の中で誕生したフェンディは、何十年にも渡りデザイン、建築、ラグジュアリー、ファッションに関する学際的な活動に世界規模で貢献してきました。本コレクションは、アクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)が率いてきたファッション界と建築界を連携させる一連のパートナーシップ企画として実現されました。
中国の建築家、マ・ヤンソン(Ma Yansong、馬岩松)が2004年に設立した先駆的な建築スタジオMADアーキテクツは北京とロサンゼルス(Los Angels)、ローマにオフィスを構えています。近代的な空間へのオーガニックなアプローチで世界的に知られているMADは、新しいテクノロジーと素材、そして東洋的な自然観を組み合わせています。未来的なエッジで人間と自然間の調和を促しながら、MADはこの二つの要素をメンズの「ピーカブー アイシーユー(Peekaboo ISeeU)」バッグと新しい「フェンディ マッド(FENDI MAD) 」スニーカーの大胆な変革に適用しました。
シルヴィア・フェンディとマ・ヤンソンのクリエイティブディレクションにより製作されたアイコンバッグ「ピーカブー アイシーユー」のファサードとハンドルは、MADの曲線的な建築スタイルへのオマージュとして、ニスをコーティングしたアルミニウムの輪郭を用いて脱構築されています。スムースレザーの表面は、波のようなフォルムにより分断され、バッグの右下隅まで続く波紋のような連続的な動きを生み出しています。「クオイオ ローマ(Cuoio Romano)」のグレインレザーに光沢のあるブルーアルミニウムのインサートを施した、ブラック・オン・ブラックの「ピーカブー アイシーユー ミディアム(Peekaboo ISeeU Medium)」と、イエローアルミニウムのインサートを施したダブグレーの「ピーカブー アイシーユー スモール(Peekaboo ISeeU Small)」の2つのカラーバリエーションが展開されます。
メゾンのメンズフットウェアの先進的なスタンスを継承するスリップオンスニーカーは、オーガニックなインジェクションソールと、アッパーにはツートンカラーのバブルディテール、そしてメタリックアクセントがフィーチャーされています。低めのフラットなその輪郭は、人間工学的、そして空気量学的なデザインを生み出しています。ミニマルなストレッチシューレースは、メッシュのタンの上の波打つアッパーに隠れ、「FENDI」ロゴは外縁の透明なバブルディテールの下にあしらわれています。ダブグレーにイエローのアクセント、ブラックにミッドナイトシェイディッドブルーのアクセント、そしてオフホワイトにシルバーのアクセントを効かせたカラーバリエーションが展開されます。
本コレクションは、公式オンラインfendi.comとフェンディ直営店にて、9月上旬より販売予定です。(「ピーカブー」バッグは一部の直営店のみのお取り扱いとなります)
MADアーキテクツについて
マ・ヤンソンが2004年に設立したMADアーキテクツは、マ・ヤンソン、ダン・チュン(Dang Qun)、早野洋介(Yosuke Hayano)により運営されています。東洋的な自然観の現代的な解釈を体現するフューチャリスティックでオーガニック、技術的に進んだデザインを特徴とし、人々の感情を中心に据えた未来都市のビジョンで、MADは人と都市、環境の調和を目指しています。
アートやデザインに加え、MADのプロジェクトには都市計画や都市複合体、庁舎、博物館、劇場、コンサートホール、住宅が含まれ その場所は中国やカナダ、フランス、イタリア、日本、オランダ、アメリカに至ります。2006年、MADはカナダ、ミシサーガ(Mississauga)のアブソリュート・タワーズ(Absolute Towers)のデザインコンペティションで優勝。これによりMADは、海外で重要な高層プロジェクトを建築した中国初の建築事務所となりました。2014年、MADはアメリカ、ロサンゼルスのルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アート(Lucas Museum of Narrative Art)の主要デザイナーに選ばれ、中国を拠点とする建築事務所として初めて海外の文化的ランドマークをデザインしました。
MADのシグネチャーである文化的プロジェクトにはオルドス美術館(Ordos Museum 中国、2011年)、ハルビン・オペラハウス(Harbin Opera House 中国、2015年)、光のトンネル(Tunnel of Light 2018年、日本)、チャイナ・フィルハーモニック・コンサートホール(China Philharmonic Concert Hall 中国、建設中)、義烏グランドシアター(Yiwu Grand Theatre 中国、建設中)、フェニックス・ミュージアム・オブ・ミグレーション(FENIX Museum of Migration オランダ、建設中)、海口クラウドスケープ(Cloudscape of Haikou、中国、2021年)、深圳ベイ・カルチャースクエア(Shenzhen Bay Culture Square、中国、建設中)が含まれます。
建築業を営む一方で、学術講演や発表に加え、出版物や建築に関する展示を通じて、MADは建築やカルチャー、アートについて記録し、議論しています。MADはこれまで「Mad Dinner」、「Bright City」、「MA YANSONG: From (Global) Modernity to (Local) Tradition」、「Shanshui City」、「MAD X」を含む書籍を出版しています。また、2019年にポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)で開催された個展「MAD X」、2014年にユーレンス現代芸術センター(UCCA)で開催された「Shanshui City」、2010年にユーレンス現代芸術センターで開催された、アーティスト、オラファー・エリアソン(Ólafur Eliasson)とのコラボレーションによる空間体験エキシビション「Feelings are Facts」、2007年にコペンハーゲンのデンマーク建築センター(Danish Architectural Centre)で開催された個展「MAD in China」など、コンテンポラリーアートやデザインに関するさまざまなエキシビションの開催、エキシビションへの出展を行いヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(Venice Architecture Biennale)やミラノデザインウィーク(Milan Design Week)といった主要な エキシビションにも参加しています。また、ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum、イギリス)、ルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art、デンマーク)、イタリア国立21世紀美術館(MAXXI、イタリア)で開催されたエキシビションにも出展しています。MADの複数の建築モデルは、ポンピドゥー・センターとM+ (香港)に常設コレクションの一部として展示されています。