バレエ衣装オーダーメイドを手掛けるJardin des Costumesージャルダン デ コスチューム-(大阪市、代表・木村章子)は、2024年9月25日(水)16:00(現地時間)に開催されるパリファッションウィークに初出展致します。
ファッションショーの企画・運営は、世界各地でランウェイをプロデュースしているGlobal Fashion Collective(GFC)。GFC主催のパリコレクションにバレエ衣装ブランドとして出展するのは、Jardin des Costumesが2例目となります。
Jardin des Costumesの代表兼デザイナーの木村章子は、通信販売会社で26年勤務した後、Jardin des Costumesを創業。幼少期に始めたクラシックバレエを42年継続し、その経験からバレエ衣装の製作を開始。
ブランドビジョン「バレエの未来をデザインする」を掲げ2022年9月に創業したところ、半年も満たないうちにGFCの招待を受けパリコレへの出展が決定。
会社員時代に培った「企画力」を最大限に活用し、新しいバレエ作品を見たような気分になれるコレクション « Bal de Fleurs » をパリのランウェイで発表致します。
【PARIS Fashion WEEK SS25】
日時:2024.9.25(水)16:00~開始予定 (パリ現地時間)
会場:La Maison des Métallos
94 rue Jean-Pierre Timbaud, Paris 11e https://www.maisondesmetallos.paris/
主催:Global Fashion Collective https://www.globalfashioncollective.com/paris
パリコレとは…
パリコレ(パリファッションウイーク)は、ミラノコレクションやロンドンコレクションと並び、“世界4大コレクション”と呼ばれるファッションウィークの代表格。
ファッションウイークとは、各ブランドがシーズンに先駆けて新作のコレクションを発表する場で、オートクチュール部門とプレタポルテ(高級既製服)部門に分かれ、それぞれ年に2回、約1週間開催されます。通常、一般客はショー会場には入れず、商品を宣伝してくれるインフルエンサー(モデルや歌手、俳優など)やブランドを愛用しているセレブ層など招待客のみが入場可能。
パリコレはその中でも最も規模が大きく、ファッションを国の文化の一つと考えるフランスのコレクションだけに歴史も古く、その年の世界のファッショントレンドを左右するほどの人気ぶり。他のコレクションに比べて世界的注目度が高く、ショーに関わることが大きなステータスとなるため、デザイナーやモデル、ヘアメイクアーティストなどの多くの人が憧れる舞台であり、集まるメディアの数も圧倒的に多い。また、パリコレは1カ所だけで行われるのではなく、パリ市内を中心に同時にたくさんのショーが催され、GFC主催のショーもその中の1つ。期間中、パリの街はファッションモデルや著名人などで賑わい、より一層華やかになる。
コレクション概要
■コレクションテーマ « Bal de Fleurs » ~花々の舞踏会~
四季を感じさせる8つの花と、花の成長に必要な4つの要素が繰り広げる華やかな仮面舞踏会
■コンセプト 「日本発 新しい文化としてのバレエ衣装」
かつて、南蛮貿易が推奨され、諸外国の文化を大らかに吸収しながら日本独自の文化が花開いた安土桃山時代のように、他国の文化や伝統的デザインに追従するのではなく、日本の強みや既存の文化という確固たる土壌の上に、日本人アーティストだからこそ積み上げられる、新しいバレエのための衣装を創作する。
■デザインソース/テクニック
デザインは、花の形や花言葉、その花を愛した歴史上の人物の逸話等から着想。また、日本の伝統工芸「木彫」で作られたパーツや金襴、水引など日本の素材を違和感なくバレエ衣装に取り入れ、新しい気付きを提案。
「このコレクションを見て一緒に新しい作品を作りたくなった」という振付家や演出家が声を掛けてくれることを目指しています。
コレクションへの思い
■そもそも、なぜパリコレに?
きっかけは、2023年2月に突然届いた1通のメール。
「あなたの作品を世界に向けて紹介したい。」 GFC日本人コーディネーターの方が、Jardin des CostumesのInstagramとHPを見て、お声掛けくださいました。
「新手の詐欺?!」と一瞬不審に思ったものの、話くらいは聞いてみようとzoomで面談。
「パリオペラ座のダンサーの衣装を作りたい」という目標を伝えると、「ぜひその夢を応援させてください!」と画面越しでも熱意を感じる言葉に、翌月にはパリコレに参加することを決意していました。
■バレエ衣装でファッションショー??
とは言え、バレエとファッションの殿堂パリでショーを行うことは、現時点では大変珍しく、バレエ衣装ブランドとしてパリコレに参加するのは、今回で2例目。
しかし、ニューヨークシティバレエ団主催で毎年開催されている「Fall Fashion Gala」では日本人を含め名立たるファッションデザイナーがバレエ衣装をデザインするなど、世界的にはファッションとバレエの融合が進んでいます。
そして実は、日本のバレエ衣装はとてもクオリティが高いのです。例えば、国際コンクール出場者の衣装を見ると、一目で日本人だと分かる程、デザイン、縫製、装飾も手の込んだものが多数。バレエという西洋で生まれた芸術でありながら、日本でも100年以上熟成されてきた技術は、ダンサーだけでなく衣装のクオリティにも現れています。
■このチャンスを、仲間と共に盛り上げたい
予想だにしなかった「パリコレに参加する」というこの上ないチャンスを、私一人だけのものにするのではなく、特に西日本にルーツを持つアーティストたちと一緒に、ワクワクしながら作品を作りたい。
その思いに、日本の伝統工芸「木彫」の魅力を世界に向けて発信しているアーティストや、フランス留学を経て演奏家として活動している友人の賛同を得、「新しい形のバレエ衣装コレクション」を発表することになりました。
コラボアーティストと共に、パリコレという世界中が注目する場で、日本の手仕事の価値や技術の高さを見せつけてきます!
「パリコレ企画」コラボレーションアーティスト
今回の企画を実現するために協力してくれる、2人のアーティストをご紹介。
■株式会社木彫前田工房 前田暁彦氏
大阪府の南部、岸和田市で有名な「だんじり祭」のだんじり彫刻を手掛ける木彫師。
伝統工芸であるだんじり彫刻の技術を世界に広めたい、と、だんじりだけでなく、食器や酒器、雑貨、オブジェなども手掛け、ミラノやドバイ等の国際展示会にも出展。
伝統工芸の世界では珍しく、国際感覚の優れた方。
今回のパリコレでは、「舞踏会」を表現する小道具と、衣装の装飾パーツの製作を担当。バレエ衣装とだんじり彫刻のコラボレーション、どうぞご期待ください。
【出展・受賞】
2019年「ADIHEX 2019」 アラブ首長国連邦,アブダビ,ADNEC
2020、2021年 「Fragment du Japon 日本選展」 フランス,ラヴァルダンス城
2021年10月 第53回欧美国際公募 スペイン美術賞展2021 入選、優秀賞(立体工芸)
2022年 大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)
2023年 大阪ものづくり優良企業賞
■クラリネッティスト Mami氏
宮崎県出身。現在は関東を中心に活躍中。
12歳よりクラリネットを始める。クラリネットをGuy Deplus、Claude Faucomprez、室内楽をSerge Blancの各氏に師事。
ソロでの演奏活動と並行し “La turip”(Flute、Clarinet、Cello、Piano)のカルテットを結成。クラリネット専門誌『The Clarinet』他、多数の出版物にもアレンジ協力。また、全米ヨガアライアンス(RYT200)、アスリートヨガ初級指導員、Jr.アスリートフードマイスター他を取得。
Music & Yoga Studio“Atelier L ‘Oiseau Bleu”をオープンし、演奏家の心身のサポートも行っている。
今回のパリコレではオリジナルのショー音楽を制作。ショー当日のステージで生演奏も行う予定。
フィットネストレーナーの顔も持つ彼女が生み出す音楽が、パリのランウェイでどのように飛躍するのか、どうぞお楽しみに。
パリコレ出展決定から、今日までのトピックス
2023年春にパリコレ出展を決めて以来、上記コラボアーティストの他にも、多くの人々がこのパリコレ企画に協力してくれています。その中でも特にご紹介したいのが、「パリコレ共創プロジェクトBleuet(ブルーエ)」と、クラウドファンディング。
■パリコレ共創プロジェクトBleuet(ブルーエ)
通常、ファッションショーで発表する作品を事前に公開することはありません。もちろん、全貌はショー当日まで極秘ですが、「どんなものになるだろう」とワクワクしながら一緒に創り上げる人は、多い方が楽しさは何倍にもなる…。
服飾専門学校の授業や社会人向け衣装製作講座を主催し、新しい学びを得る毎に目を輝かせる学生・受講生の姿から、この共創プロジェクトを企画。10代から50代まで、のべ4名の方が参加し、zoomミーティングを通してパリコレの企画面についてサポートしていただきました。
<パリコレ共創プロジェクト“Bleuet(ブルーエ)”概要>
形式:zoomミーティング(1か月に1回)
期間:2023年10月~2024年3月
参加条件:サブスクリプション型の会費制
対象者:Jardin des Costumesの活動を応援する全ての方
■クラウドファンディング
パリコレ出展はGFCの招待を受けた形ではあるものの、出展契約料を含む必要経費は全てブランド側の負担。その資金の調達と、この機会にバレエと衣装についてより多くの人に知ってもらいたいとの思いから、2024年春にCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施。パリコレ後に大阪で開催予定の展示会チケットなどリターンを15種類以上を用意し、期間中毎日「活動報告」をUPし続けた結果、約1か月間で、のべ153人の方から1,423,500円のご支援をいただきました。
<「パリコレ応援隊大募集」クラウドファンディング概要>
プロジェクト名:\バレエ衣装でパリデビュー/夢の海外進出へ「パリコレ応援隊」大募集!
期間:2024年4月30日(火)~5月30日(木)
受付窓口:クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」
目標金額:300万円
Jardin des Costumesについて
幼少期にバレエを始め今年でバレエ歴42年の木村章子が、2013年にスタートしたバレエ衣装オーダーメイドブランド。
世界に1つのオリジナルを生み出すデザイン力はもちろん、長年のバレエ経験に裏付けられた軽くて踊りやすい仕様に定評がある。
国内外のバレエコンクール上位入賞者、ヨーロッパで活躍する日本人プリンシパルダンサーの衣装などを製作。また、環境配慮型商品として「地球の未来を考えたリハーサルスカート」を2023年8月より受注生産し、国内外の有名バレエ団所属ダンサーから好評を得ている。
一方で大学卒業後26年間、大手通販会社に勤務。企画畑で鍛えたスキルを交え、2021年よりバレエ衣装製作講座&研究所 Costume Lab.を主催。大阪市内での開催ながら、愛知県、滋賀県、奈良県など遠方から通う人も多数。
中学生以上の学生を対象とした「学生向け夏季集中講座 3Days WORKSHOP」を2023年から2年連続で開催。受講生はもちろん保護者からも高評価を得る。
2022年より上田安子服飾専門学校にて講師を務め、バレエ衣装製作を指導。
ロゴマークのモチーフは矢車菊(仏:Bleuet)から着想。
HP:https://jardin-des-costumes.com/
Instagram:https://www.instagram.com/jardindescostumes/
Mail:jardindescostumes@gmail.com