銀座 蔦屋書店(東京都 中央区 GINZA SIX 6F)は、アニメーター米山舞と現代美術家ヤノベケンジによるコラボレーション作品を、8月30日(金)より開催するイベント「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」にて発表します。
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2024年春よりGINZA SIXの中央吹き抜けに展示されている巨大インスタレーション《BIG CAT BANG》を手掛ける現代美術作家 ヤノベケンジと、ロンドンのサーチギャラリーで開催された「START ART FAIR 2021」にも選出された、アニメーター/イラストレーター 米山舞によるコラボレーション作品を、8月30日(金)から開催されるアートイベント「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」にて公開します。密な交流を積み重ねて生まれた新作《SUN SEEKER》は、ヤノベの作品《SHIP’S CAT》と《サン・シスター》を、米山が再解釈し新たに描き起こしたイメージをもとに制作されました。
アートとアニメーション、デジタルとアナログをボーダーレスに横断する二人のアーティストによる新境地を銀座 蔦屋書店でご覧ください。
ヤノベケンジと米山舞の出会い
米山舞は2023年に京都芸術大学のウルトラファクトリーでディレクターを務めるヤノベケンジと出会いました。米山はその年に予定されていた大型個展の制作のために、工房に滞在して制作したい旨を申し入れます。米山の情熱的な制作への姿勢に感銘を受けたヤノベは、学生への影響も考えて2か月の制作態勢を整えました。この制作を機に二人のコミュニケーションはより密接に深化していきました。
本作品の制作にあたり公開されたアーティスト対談記事
ヤノベケンジ・米山舞対談「アートとアニメーション、アナログとデジタルをボーダレスに横断する二人のアーティストによる夢の共作と新たな挑戦」
作品について
《SHIP‘S CAT》は、2017年からヤノベケンジが、古代から人間と共に旅をした「船乗り猫」をモチーフに、福を運ぶ旅の守り神として制作した猫の彫刻です。現在旅する人々に加え、未来ある若者のために、宇宙服や潜水服のようなスーツを着て人類の旅を見守っており、日本各地、世界各国で展示や恒久設置されています。
《サン・シスター》は、ヤノベケンジが2015年に阪神・淡路大震災20年の節目に制作した、希望のモニュメントです。兵庫県立美術館前に恒久設置され、さまざまな困難を乗り越えた人々の象徴として、右手に太陽を持って、過去を想い、未来を見つめ、現在の大地に立っています。
新作《SUN SEEKER》は、米山舞が《SHIP’S CAT》と《サン・シスター》をモチーフに、自身を投影した新たなイメージを着想しました。そして、太陽を追い求める少女が光=希望を見つけて駆け出す姿が鏡のようになり、猫がそれを支えながら走るイメージを描きました。
そのような米山の世界観とスケッチを元に、米山が変化するアニメーション、めくったセル画のように複数のアクリル板に「サン・シスター」の像を描き、それを支える猫を、ヤノベケンジが米山のタッチに合わせてステンレス片を接合して、彫刻に仕上げました。本作は、米山とヤノベの世界観や感性、技術が共振してできた新たな作品といえるでしょう。
文:三木学(美術評論家・色彩研究者)
作品名|「SUN SEEKER」
アーティスト名|米山舞・ヤノベケンジ
サイズ|H119×W108×D50cm(台座含む)
素材|Stainless Steel/Tin/Paint on Acrylic
制作年|2024
作品展示について
8月30日(金)から9月2日(火)の4日間、「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」の展示として中央イベントスペースGINZA ATRIUMにて展示します。イベント終了後、9月3日(水)から9月8日(日)の期間は店内インフォメーションカウンター前にて延長展示を行います。
アーティストプロフィール
米山舞
長野県出身。アニメーション会社でアニメーターとして経歴を積んだのち、イラストレーターとして活動する傍ら映像監督してもCMやMVなどで作品を発表。その出自を生かし、アニメーションとデジタルイラストレーションの文脈を様々な表現手法を用い、新たなメディアの可能性を模索した作品制作に取り組んでいる。イギリス・ロンドンのサーチギャラリーで開催された展覧会「START ART FAIR2021」に出展した作品『00:00:00:00』は16枚の作品から構成される集合作で、アニメーター出身のイラストレーターとしての来歴を象徴するような作品になっている。
ヤノベケンジ
現代美術作家/京都芸術大学教授
1965年、大阪生まれ。1990年代初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性を持つ大型機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2017年、「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズを制作開始。2022年に開館した大阪中之島美術館のシンボルとして《SHIP’S CAT(Muse)》(2021)が恒久設置される。
ART SESSION概要
“SESSION”という言葉をコンセプトに、様々な表現が集い交わるイベントです。世界をフィールドに活躍するアーティスト、国内のアートフェアやコンペティションで注目を集めるアーティスト、ストリート、ファッション、グラフィックといった多様なカルチャーをバックグラウンドに持つアーティストなど、現代のアートシーンで新たな表現に挑戦し続けるさまざまな世代の“いま”が交差します。
「ART SESSION by 銀座 蔦屋書店」
会場|銀座 蔦屋書店内 GINZA ATRIUMほか
期間|2024年8月30日(金)~9月2日(月)
※8月30日、31日は招待者限定公開日。一般公開は9月1日、 2日11:00~20:00
入場|無料
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内のみ対応)/info.ginza@ccc.co.jp
イベントページ|https://store.tsite.jp/ginza/event/art/41236-1606530626.html
銀座 蔦屋書店
本を介してアートと⽇本⽂化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。
住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
電話番号|03-3575-7755
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CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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