書籍「サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命」(発行:日経ナショナル ジオグラフィック)の刊行を記念して、閉店後の夜の書店で訳者のトークイベントをおこないます。
本書は、稀代の問題作『ソドムの百二十日』の手稿の数奇な遍歴と、それに巻き込まれた人々の狂騒を描いた、まるでミステリー小説のようにページを繰る手が止まらないノンフィクションです。
また、書店には関連書籍も集めました。トークイベントの前に、訳者と一緒に関連書籍を見ながら書店内をうろうろする時間もあります。
夜の静かな本屋さんで、サドからヨーロッパの文学、稀少な手稿などについて、
たっぷりひたってみませんか。
(c) FUMITO SUZUKI
【開催概要】
■日 時 2024年7月5日(金)20:30~21:55 トーク&サイン会
(19:30受付開始)
イベント前に書店内を訳者と一緒にうろうろする時間を設けます。本書に関係した本についておしゃべりをしながら本屋さんをめぐります。下記1、2どちらかの時間にご参加いただけます(要予約)。
1 19:45~20:00 (開店時間中)
2 20:05~20:20 (閉店後なので貸し切り!)
また閉店後からトーク開始までの間に、書店員さんによる大垣書店麻布台ヒルズ店についてのトリビア的ご紹介もあります。こちらは予約不要、参加自由です。
3 20:15~20:30
■会 場 大垣書店 麻布台ヒルズ店 NEUTRALp.2
■参加費 2500円(税込・書籍代は含まれません)
■定 員 先着40名
■イベントの詳細・お申込みは「大垣書店」Webサイトをご確認ください。
URL https://books-ogaki.co.jp/post/54939
訳者(登壇者)プロフィール
■金原瑞人(かねはら・みずひと)
翻訳家、法政大学教授。1954 年岡山市生まれ。 児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど訳書は600 点以上。著書に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店)など。
写真 石川真魚
■中西史子(なかにし・ちかこ)
翻訳家。兵庫県生まれ。リーズ大学院修了。金原瑞人に師事。訳書にジョン・エイジー『かべのあっちとこっち』、ハイディ・マッキノン『おともだちたべちゃった』(潮出版社)、共訳にウディ・アレンの『唐突ながら ウディ・アレンの自伝』(河出書房新社)。
イラスト yoshitomo yokoyama
書籍
「サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命」について
手稿の受難、サド自身の波乱の生涯、投機詐欺
──三本の糸がからみあい、最後にすべてが収束する。
まるでミステリー小説のようなノンフィクション!
フランス革命のどさくさにまぎれ、バスティーユ監獄から盗み出された世紀の問題作『ソドムの百二十日』。マルキ・ド・サドが紙を貼り継ぎ、獄中で密かに綴った小説の直筆原稿はいくども歴史から消える危機に直面しながら、無名の好事家、性の革命家やシュルレアリスムのパトロン、エロティカ蒐集家などの間を渡り歩き、持ち主の生涯を狂わせてきた。
手稿が当局の目を避けるように歴史のはざまをたゆたっている頃、手紙や直筆原稿を扱うビジネスがヨーロッパで成熟していく。パリの切手専門店で珍しい「気球便」と出合い魅了されたレリティエという男は、猛然と手紙類の蒐集を始めた。さらには伝統的な直筆原稿市場に乗り込み、ビジネスの拡大を画策する。
21世紀に入り、フランス政府は国外に持ち出されていた『ソドムの百二十日』を買い戻して国宝に指定する計画を進めていた。交渉がまとまるその直前、フランス政府の鼻先を掠めて手稿を手に入れたのが、レリティエだった。そしてこの『ソドムの百二十日』手稿が、フランス全土を揺るがす事件の震源となる──
【書誌情報】
ジョエル・ウォーナー 著 金原瑞人 中西史子 訳
2024年6月17日発行
定価 2,420円(10%税込)
360ページ ソフトカバー 四六判
日経ナショナル ジオグラフィック 発行
ISBN 978-4-86313-569-7
■「プロローグ全文」を無料公開中
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/topics/15/271114/061200289/
■「訳者あとがき」公開中
どのような内容なのか、読みどころを知りたい方はこちら
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091600133/061400017/