公益財団法人日本ライフセービング協会(以下JLA、東京都港区海岸2-1-16 理事長/入谷拓哉)は、オーストラリア・ゴールドコーストで開催されるライフセービングの世界選手権大会、Lifesaving World Championships 2024(以下LWC2024)へ、日本代表選手団を派遣しており、8月28日の競技初日に行われた、SERC*競技オープンのカテゴリーで見事初優勝した。
*SERCとは?
Simulated Emergency Response Competition 『シミュレーテッド・エマージェンシー・レスポンス・コンペティション』の略。 事前に知らされていない模擬緊急事態に対して、 リーダーの指示のもと、4人1チームで、ライフセービングスキルを駆使しながら制限時間の2分間の中で対処を行なっていく競技。 各々がライフセーバーとしての自発性、判断力、知識、能力が試されるほか、対応の正確性なども評価される。 全てのチームは同じシナリオに対応して、同じ審査員に審査される採点競技。
SERC競技に出場したのは、オープン日本代表 上野 凌、西山 俊、三井 結里花、森下 広大の4選手。日本代表として初出場を果たした森下 広大が4人のリーダー役として、2分間のシナリオに挑み、24カ国出場のなかで、293.50ポイントを獲得して優勝した。
第1位 Japan 293.50pt
第2位 Switzerland 285.80pt
第3位 Ireland 268.80pt
設定された想定ごとに専属の審判員がおり、その達成度に応じて、加点や減点がされ、そのトータルの得点で順位が決まる。すべてのチームの競技終了後に、得点が発表されるため、最後までその行方がわからない。
日本チームが他のチームに比べ、特徴的だったのは、それぞれの想定へのアプローチまでの速さと優先順、そして正確さと丁寧さと言える。
日本国内のSERC競技会が単独開催されたのは、わずか4年前から。これまで世界選手権大会の審判員(テクニカルオフィシャル)として参加した経歴のある日本人が、国内SERC競技会の開催をプロジェクトとして進め、「想定」の設定、採点するための加点や減点の基準などを組み立てて競技会運用を積み重ねた。そのプロジェクトリーダーだった田中えりかさん(大竹サーフライフセービングクラブ所属)は、今大会のLWC2024のSERC競技で、審判の一員として現場に居合わせることとなり、目の前で日本代表の活躍を目の当たりにすることができた。優勝という結果を知り、表彰式に駆けつけてくれた田中えりかさんは、選手からメダルをかけてもらい、涙顔で喜んでいた。
大会初日に幸先よい初優勝の結果を獲得したオープン日本代表の植木将人監督は、「このSERC競技は、ライフセービング競技のまさに象徴。ライフセーバーにとってこの金メダルはとても大きな意味を持つ。日本はこのSERC競技で過去に銀メダルを獲得していたが、一歩その先の金メダルまでには、時間がかかった。しかし、このチームならば全力を出しきってくれると信じており、実際に最高の結果をもたらしてくれた。こんなに嬉しいことはない。日本のチームワークの良さが実ったこの結果は、明日からのプール競技、ユースチームにも良い流れを作れたと思う。」と述べている。
同日行われたユースカテゴリーには、ユース日本代表が出場し、16チーム中7位と健闘した。
8月29日よりオープン日本代表はプール競技、ユース日本代表はオーシャン&ビーチ競技にのぞむ。
ライブ配信 YouTube:https://www.youtube.com/@2024lwc
競技エントリーおよび競技結果 Liveheats:https://liveheats.com/
大会WEB:https://www.lwc2024.com
大会WEB:https://www.ilsf.org/lifesaving-sport/lwc/lwc2024/
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