株式会社Algomatic(本社:東京都港区、代表取締役社長:大野峻典、以下Algomatic)は、名古屋市が実施する先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」の課題提示型支援事業において、実証プロジェクトに採択されたことを発表いたします。
実証実験は2024年8月下旬~2025年2月下旬の期間で行い、独自AI技術を活用した名古屋市科学館の多言語化対応を進めてまいります。
■ 背景
当社は2024年7月よりAI技術を活用した多言語動画翻訳サービス「DMM動画翻訳」の提供を開始、また8月にはゲーム特化の多言語翻訳サービス「DMM GAME翻訳」の提供を開始し、国内外のクリエイターや企業の国際展開の支援を強化しております。
一方、名古屋市は2019年より先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」を開始し、課題提示型支援事業において庁内から集めた社会課題や行政課題に対する解決策を持つ企業を募集しております。
近年、名古屋市科学館には多くの外国人の方々が来館していますが、展示及び実演・実験における多言語解説が十分でなく、名古屋市科学館の目的である近代科学の知識の普及啓発が十分にできていないという課題がありました。
ハードの導入・維持・更新コストを抑制し、今後の展示増減や科学上の発見等による解説の追加・変更をシームレスに行うことのできる仕組みを構築することを目的として、このたび当社が実証事業者として採択されました。
■ 実証の内容
当社の独自のAI翻訳エンジンや「DMM動画翻訳」等の仕組みを用いて、実演・実験メニューの多言語化や展示物の多言語解説動画の整備、また通訳アプリをインストールした端末を職員に貸与することによる接客の多言語化等を通じて名古屋市科学館の多言語化を支援してまいります。
実証実験は2024年8月下旬~2025年2月下旬の期間で行い、実際の来館者の方の反応を見ながら、提供価値向上に資するものかどうかを検証してまいります。
■ 先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」とは
「Hatch」とは「かえす、孵化する」を意味します。この「Hatch Technology NAGOYA」は、名古屋市において先進技術の研究開発や社会実装を促進するため、社会実証にかかる支援を実施するものです。この名古屋から、先進技術という「卵」を、社会実装というかたちでどんどん「孵化」させていくことを目指します。
・HP:https://www.hatch-tech-nagoya.jp/
■ DMM動画翻訳とは
「DMM動画翻訳」は、最大130言語に対応する字幕翻訳と、日本語、英語、中国語に対応した自然な音声合成吹き替え翻訳を提供します。エンターテインメント、ニュース、スポーツ、ビジネス、ゲーム実況など、幅広いジャンルの動画に対応し、AI技術と翻訳の専門知識を組み合わせることで高品質な翻訳を実現します。
さらに、従来の人力翻訳と比較して大幅なコスト削減と短納期を実現し、発注を受けてから、最短1営業日での納品が可能です。価格は1分あたり550円からとなっており、コンテンツの長さや複雑さに応じて柔軟に対応いたします。
・HP:https://translate.dmm.com/
■ 名古屋市科学館総務課 課長補佐 千葉 斉昭様 コメント
この度、「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業に係る実証プロジェクトに採択され、株式会社Algomatic様と共に課題解決に携わることができることを、大変嬉しく思います。
近年の外国人来館者の増加や、アジア競技大会・アジアパラ競技大会が2026年に開催されること等の状況を踏まえ、当館の目的である「近代科学に関する知識の普及啓発」を様々な方々に向け実現していくべく、取り組みを進めてまいります。
■プロジェクト責任者 / 株式会社Algomatic 執行役員 横断CoS 大田 直人 コメント
今回、名古屋市科学館の多言語対応プロジェクトに参加できることを非常に光栄に思います。
科学館が掲げる「みて、ふれて、たしかめて」という理念に共感し、訪れるすべての方々に科学の魅力を広めるためのサポートを提供します。
当社のAI技術を活用し、展示や実演の多言語化を推進することで、外国人来館者にも科学を身近に感じてもらえる環境を整備します。
このプロジェクトが公共施設での先進的なAI導入事例となるよう努めて参ります。
■株式会社Algomaticについて
社 名 :株式会社Algomatic
所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者 :大野 峻典
設 立 :2023年4月13日
事業内容: 大規模言語モデル等生成AI技術を活用した、サービスの開発・提供