THE IW GALLERY プレスリリースより(和訳)
IWギャラリーは、日本の著名なアーティストであるMaboと八木ジンによる初のデュオ展
「KUU Moments of Circularity」を開催する。
この展覧会は「KUU」という概念を探求するものであり、「空(KUU)」は日本語で「空」や「虚無」を意味し、いわゆる「無限の領域」、創造性が無限に広がりあらゆる可能性を秘めている世界を表す。
想像力が広大に展開するエネルギッシュな空間を象徴するというこのテーマは、
二人のビジョナリーアーティストの作品を見事に結びつけている。
Maboは、20年以上にわたり銅や真鍮を用いて魅力的な作品を制作し、公共空間に目的と優雅さをもたらしてきた。彼の彫刻は、5つ星のホテルのロビーや部屋、オフィスビル、レストランなどを飾り、自然と人間の存在との関係について静かな省察を促すものである。Maboの作品は環境と調和しながらも深い精神的テーマを喚起する。彼の作品は生と死、そして時間の交差からインスピレーションを受けており、特に2016年に母親の死と娘の誕生が同時に訪れたことで、そのビジョンが一層深まった。 この象徴的な瞬間は、彼の芸術的視点に大きな影響を与え、時間と空間を超えた「死」と「再生」の繋がりが作品に織り込まれている。
一方、八木ジンは異なる視点からアートに取り組み、写真や絵画を新たな形へと進化させることで、イメージの無限の可能性を探求している。彼の制作プロセスは、輪廻転生(サンサーラ)、すなわち「生」と「死」と「再生」のサイクルに対する視覚的な瞑想である。八木は写真画像を繰り返し反復させることで、複雑で対称的な模様、まるでマンダラのようなパターンを作り出す。この技法を通じて、一見ありふれた物体が新たな命を得る。例えば、車のテールライトがパラレルワールドへのポータルとなり、戦争する二つの国の国旗が幻想的な存在へと融合し、スクラップの鉄片が顕微鏡で見るステンドグラスのような模様を見せる。また、日常の断片に宿る美しさやカルマを発見させ、破壊の中にさえ解放の可能性が潜んでいることを示唆している。
彼の作品は、日本の国際的な写真展に何度も出展され輪廻と変容に対する彼の探求をさらに広げている。
Maboと八木ジンの作品は異なる技法や素材を用いているが、どちらも人生の最も深遠な瞬間を支配する力について共通のテーマを探求している。二人の作品は互いに補完し合い、私たちすべてを結びつける見えないつながりを明らかにするのである。
この展覧会はKUUの精神に根ざし、来場者を伝統的な境界を超えた空間へと誘い、想像力、時間、存在が無限に自由に流れる世界を体感させるものである。
展覧会「KUU Moments of Circularity」は、ニューヨークの文化プロデューサーである
Barbara Centrellaによって企画される。
アーティスト紹介
八木 ジン Jinn Yagi アーティスト/フォトグラファー
ロンドン ミドルセックス大学院 マスターオブアート修士
2005年の初個展から20年目になる今年はニューヨークで初の展覧会となる写真や絵画、ミックスドメディア、さまざまな手法から作品制作をし生まれた断片を切り出し、生死の循環や人生の一瞬を表現している。
八木ジンは、アート一家に生まれ育ったアーティストである。母はイサムノグチに師事した現代アーティスト八木マリヨであり、妹は金沢21世紀美術館に作品が所蔵されている現代美術家 八木夕菜である。高祖父の松阪青渓は朝日新聞の美術記者や高島屋美術部のキュレーターを務め、谷崎潤一郎、熊谷守一、薬師寺管主だった橋本凝胤らと親交のある文人であった。芸術に囲まれた環境で育ち、母八木マリヨの作品制作のサポートをしながら活動を続けてきたがアーティストとしての職業が不安定である環境で育った為、アーティスト活動を避け、八木家の大黒柱になろうと様々な事業を立ち上げた。
2020年にアーティスト活動を再開し自身初のニューヨーク展示となる
主な個展には『曖昧な境界線模様』『LGBTQ+』(2021年)『輪廻 循環の断片』(2024年)などがあり、4年連続でKYOTOGRAPHIE KG+に出展している。八木ジンの近年の作品は「輪廻」をテーマとしており、仏教やヒンドゥー教の生死の循環や転生のプロセスを探求している。『輪廻、循環の断片』2024では、10000を超える写真や絵画から切り出された断片をキャンバス上で連続的に反復させることで、芸術の無限の可能性を追求し、輪廻から解脱に至る経緯を表現している。
展覧会歴:2005 『HONESTY』etw 京都2012 地球へのおくりもの 映像制作 銀座POLA2020 『Unnatural Nature』LS STUDIO/KG+2021 『曖昧な境界線模様』LS STUDIO/KG+2022 1 『LGBTQ+』京都弁護士協会2022 4 『私と人の境界線模様』 LS STUDIO/KG+2022 7 グループ展 『私の仕事展』 Fuji Photo salon2022 11 SOLO EXHIBITION at TUNE STAY KYOTO2023 1 JPS 関西有志展 京都&大阪2023 4 Sensitive daily life and panicky nights at backs Gazai Gallery kyotographie 20242024 5月 輪廻 循環の断片 kyotographie 2024
MABO masatomo Ishikawa
金属アーティスト Metal Artist
1979年東京都生まれ、2000年東京テクニカルカレッジ(インテリア科)卒業銅、真鍮を主な素材とし、伝統的技法や特殊技術を使い作品を制作。パブリックやホテルの客室などの空間を活かした作品を制作している。近年では2019年【京都景観賞「優良意匠屋外広告物」】に認定され、2020年金属特殊加工 意匠権取得『THE AOYAMA GRAND HOTEL』(5つ星ホテル)客室に作品が設置される 2021年『SHIBUYA AWARDS 2021』Shibuya Street 賞受賞 2022年gallery haku kyoto 個展『border』2024年代官山蔦屋書店個展『border代官山』
アーティストコメント
JINN YAGI コメント:
「本作品群には写真/絵画が一つのキャンバス上で連続的にコラージュ反復され再構築し
人生のトンネルを金太郎飴のようにドンドンと切り落とされたその断片をイメージしている。
今回被写体としたのはロシアとウクライナの戦争の絵、都会を徘徊する喧騒者、泥酔した車の中から見た世界、石の裏の世界、何万年もの間構築された鉱石、殺虫剤、工場から出る廃棄される鉄屑など
これらの写真をキャンバス上で連続的に乱し、生まれたアート作品である
”業にも美にもなる”
作品を見る人の生き方によって見える世界が違い、輪廻からの解脱(げだつ)へのヒントとなり
最終的にそれは心の細部に宿っていることを知る」
MABO コメント:
「今回の展示では、2つのシリーズの作品を発表します。
1つ目は『record』
点を線で繋ぐ事により次元が生まれ、過去、現在の記録となり、未来へと繋がる。
2つ目『Diary of the SAN』
真鍮板に時の記憶を刻み込み、その日の太陽の光を当て緑青を出します。
気象条件による科学変化で異なった色がでるので。その日の太陽を閉じ込める。
時を刻み込む作品となった。」
展覧会概要:
タイトル:Kuu(空)Moments of Circularity
会期:2024年 9月26日〜10月24日
期間中の水、木、土曜日 12時~18時 OPEN10月4日 金曜日 18時〜21時
アーティストは9月26日、27日、28日、29日 12時30分〜20時在廊予定
入場料:無料 (上記以外の日程は予約制 Emailで予約受付 詳細はこちら)
場所:アートギャラリー THE IW GALLERY
COPE NYC (100以上のテナントが入るPFIZERのビルの一階)
会場: 630 Flushing Avenue Brooklyn, New York 11206 USA
オーガナイズ:
ニューヨーク文化プロデューサー/ Cultural Producer Barbara Centrella
キュレーター:Vida Sabbaghi
オープニングレセプション:
9月26日18:30〜21:00予定
Coordinated by Nako Matsuda
多数のアート関係者やギャラリスト、コレクターが集います
会場: 630 Flushing Avenue Brooklyn, New York 11206 USA
提供: 季の美 ドライジン Crafted in Kyoto with finest botanicals
参考 WEBSITES
COPE NYC https://copenyc.org/
The IW gallery https://www.theiwgallery.com/
Jinn Yagi https://jinnyagi.com/
Mariyo Yagi https://www.mariyoyagi.net/
Yuna Yagi https://www.yunayagi.com/
International Public Art http://www.ipasdc.com