「サステナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN 株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)は、「埼玉 食のサーキュラーエコノミープロジェクト2024(以下、埼玉CEPJ2024)」の一環として、2024年10月1日(火)から11月30日(土)まで、川越プリンスホテル(所在地:埼玉県川越市新富町 1-22、総支配人:三宅康晴)の館内5つのレストランで開催される「埼玉県フェア〜秋の収穫祭〜」で、埼玉県の「かくれフードロス(※1)」から生まれた3種類の『ぐるりこ®(※2)』を使用した、シェフのアレンジメニューが提供されることをお知らせします。
「埼玉県フェア〜秋の収穫祭〜」は、埼玉の多彩な食を取り揃えたレストランフェアとなっており、10月の食品ロス削減月間、11月の埼玉県民の日に合わせて開催されます。
川越プリンスホテルとASTRA FOOD PLANは、食品ロス削減に加え、食を通じて埼玉県産食材の魅力発信とサーキュラーエコノミーやSDGsについて考えるきっかけを提供します。
(※1)かくれフードロスとは
食品工場で発生する野菜の端材や、産地で発生する規格外農作物など、一般的な「フードロスロス」には含まれない食品廃棄のこと。年間約2,000万トンあるとされています。
(※2)ぐるりこ®とは
規格外農作物や野菜の端材等を過熱蒸煎機で乾燥・粉末化した食品パウダーの総称。栄養価が高く、香りやうまみが凝縮されているのが特徴です。
「埼玉県フェア〜秋の収穫祭〜」の 概要
【期間】2024年10月1日(火)〜11月30日(土)
【開催場所】川越プリンスホテル(所在地:埼玉県川越市新富町1-22)
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ブッフェレストラン エトワール
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和食 むさし野
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中国料理 古稀殿
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ロビーラウンジ
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メインバー ウィンザー
【協力】埼玉県、ASTRA FOOD PLAN 株式会社、小江戸鏡山酒造株式会社、株式会社協同商事コエドブルワリー、株式会社マツザキ、株式会社東亜酒造、武蔵ワイナリー株式会社、株式会社秩父ファーマーズファクトリー兎⽥ワイナリー(順不同)
コラボレーションの経緯と開催背景
「埼玉 食のサーキュラーエコノミープロジェクト2024」を開始。埼玉県内の循環型フードサイクル構築を目指す
ASTRA FOOD PLANは、2023年度から「埼玉 食のサーキュラーエコノミープロジェクト」を始め、産官学で連携しながら食の循環型フードサイクル構築に向けて取り組んでいます。地域でこれまで廃棄されてきた規格外農作物や、食品工場で発生する野菜の端材などの「かくれフードロス」を、ASTRA FOOD PLAN独自の乾燥技術「過熱蒸煎機」で粉末化して食品パウダー『ぐるりこ®』に加工し、地域の事業者と共に料理メニューや加工食品にアップサイクルしています。
本イベントでは埼玉県産の野菜がふんだんに使用された地産地消メニューや、県内産の『ぐるりこ®』が使用されたメニューが提供されます。
▼「埼玉 食のサーキュラーエコノミープロジェクト2024」に関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000099210.html
「食品ロス月間」に向けて、食品ロス削減を啓蒙
日本では年間約500万トンの食品ロスが発生しており、令和元年5月31日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が公布され、10月1日から施行されました。そのため、法律が施行された10月が「食品ロス削減月間」、10月30日が「食品ロス削減の日」と定められています。
「食品ロス削減月間」に、規格外農作物や食
品工場で発生した野菜の端材からつくられた『ぐるりこ®』を食べることで、食品ロスの問題を身近に感じてほしいという思いから、実施に至りました。
▼10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/230929.html
『ぐるりこ®』を使用したメニューの詳細
■ブッフェレストラン エトワール(9F)
【メニュー名】
・埼玉県産豚肉の低温調理 ニンジンぐるりこ入り野菜ソース
・埼玉県産豚肉のミラノ風カツレツ タマネギぐるりこ入りエスパニョールソース
・白身魚のゴボウぐるりこ入りパン粉焼き サフラン風味ソース
【料金】 平日 ランチブッフェ ¥3,500 / 土休日 ランチブッフェ ¥4,500
【使用ぐるりこ】タマネギぐるりこ、ニンジンぐるりこ、ゴボウぐるりこ
■和食 むさし野(2F)
【メニュー名】秋彩(しゅうさい)ミニ会席
「タマネギぐるりこ入り埼玉県産三元豚のカツ 秩父味噌」
【料金】¥6,500
【使用ぐるりこ】タマネギぐるりこ
■中国料理 古稀殿(2F)
【メニュー名】水晶コース
「ゴボウぐるりこの広東風中華粥」
【料金】¥10,000
【使用ぐるりこ】ゴボウぐるりこ
『ぐるりこ®』について
規格外農作物や、食品工場で出る端材など、これまで捨てられてしまっていた食材を乾燥してアップサイクルした食品パウダーの総称です。サスティナブルで循環型のフードサイクルを目指していることと、原料をぐるぐると回転させながら乾燥殺菌する製造工程の様子を表したキーワード「ぐるり」と、Collaborate、Cooperation、粉の「こ」を組み合わせた造語で、ASTRA FOOD PLANの商標となっています。
「過熱蒸煎機」によってわずか5秒~10秒で乾燥・殺菌されて製造される『ぐるりこ®』は、熱による食材の劣化が極めて少ないことから栄養価が高く、風味が非常に強いのが特徴です。
「タマネギぐるりこ®」においては、市販の熱風乾燥品と比較して135倍香りが強いことがわかっており、少量の添加で飴色タマネギの風味を付与することができます。主にベーカリーチェーン向けにオニオンブレッドの原料として業務用で2023年1月から流通を開始しており、2024年7月からは通販サイトで一般向けにも販売されています。
埼玉県フェアで使用されている『ぐるりこ®』の「原料」
「タマネギぐるりこ®」、「ニンジンぐるりこ®」、「ゴボウぐるりこ®」の3種が、フェアの料理に使用されています。埼玉県内で「かくれフードロス」となっていた食材を原料としています。
■たまねぎ(埼玉県加須市)
吉野家ホールディングスの野菜加工センターで発生するたまねぎの端材が使用されています。
■にんじん(JAいるま野)
割れ、二股に分かれたもの、傷がついてしまったにんじんが原料になっています。JAいるま野が地域の生産者から集荷し、選別して規格外になったものが使用されています。
■ごぼう(埼玉県坂戸市)
株式会社スギヤマで、青果向けごぼうを規定の袋サイズに切りそろえる過程で出た端材と黒ずんだ部分、デリカ向け千切ごぼうに加工する段階で発生するカットくずが使用されています。
関係者コメント
■川越プリンスホテル 総支配人 三宅康晴氏
今回、川越プリンスホテル館内5つのレストランで埼玉県の食材や名産品を使用したレストランフェア「埼玉県フェア~秋の収穫祭~」を初開催いたします。
旬を迎える秋の食材を使用したメニューに加え、「武州和牛」や「埼玉県産野菜」「埼玉県の地粉うどん」などの食材を使用し、シェフがアレンジした多彩なメニューをお楽しみいただくと同時に、お客さまが食を通して地球環境、食品ロス削減に興味を持ち、美味しく楽しく学んでいただくきっかけ作りが出来たらと考え、ASTRA FOOD PLAN株式会社様のご協力のもと、未利用資源からアップサイクルで生まれた高付加価値パウダー『ぐるりこⓇ』を使用したメニューもご用意いたしました。
都心から約1時間という近さで、趣のある街並みを楽しめる小江戸川越。
川越観光にお越しの方はもちろんのこと、埼玉県民の皆さまにも、埼玉県食材の魅力を存分に味わっていただき、笑顔と非日常空間をご提供いたします。
川越プリンスホテル「埼玉県フェア~秋の収穫祭~」で、皆様のご利用をお待ちしております。
■ASTRA FOOD PLAN株式会社 代表取締役社長 加納千裕
私にとって川越プリンス様は馴染みが深く、子供のころから何度も家族で食事に訪れたことがあります。そんな地元のホテルに『ぐるりこ®』をご採用いただき、素晴らしいメニューの数々に利用していただけることを大変うれしく思っております。
私たちが開発した「過熱蒸煎機」によって、様々な未利用食材を美味しい粉末に加工するところまでは確立しましたが、その先で料理や加工食品などの最終製品にならないと、消費までたどり着くことができません。今回、多くの方々に『ぐるりこ®』を使用したメニューを美味しく召し上がっていただくことで、実際に「かくれフードロス」削減に貢献いただけるとありがたいです。
今後の私たちのテーマは、いかに一般消費者に『ぐるりこ®』をお届けするか、ということです。今回のようにホテルや飲食店との協業はもちろん、ECでの自社販売にも力を入れていきたいと考えております。
「SDGs」や「食品ロス削減」に関する取り組みをご検討の企業様へ
未利用資源のアップサイクルで生まれた高付加価値パウダー『ぐるりこⓇ』を使用し、料理メニュー、パン・菓子や加工食品の原料として採用していただける企業様を募集しています。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:https://www.astra-fp.com/contact/
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」
ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』を開発・販売しているフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過さ熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこⓇ』の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。
一般的な食品ロスの約4倍。年間2000万トンにおよぶ「かくれフードロス」の実態
現在コンビニエンスストアや量販店の売れ残りなど、本来食べられるのにも関わらず廃棄される「食品ロス」が問題となっています。しかし、一般的に認知されている「食品ロス」の量には野菜の芯や皮、ヘタなどの食品ざんさや産地で発生した規格外農作物や余剰農作物などの未利用農作物が含まれていません。
環境省の「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)」(※3)によると、2022年における日本国内の食品ロスは、約472万トンと推計されていますが、農林水産省がまとめた「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」(※4)では、食品ざんさや未利用農作物などの不可食部分も含めた「食品由来の廃棄物等」の食品ロスが2531万トンにおよぶことがわかっており、大きな社会課題となっています。
ASTRA FOOD PLANは、この一般的な食品ロスの約4倍となる年間2000万トン(※5)の食品廃棄を「かくれフードロス」と呼び、その削減とアップサイクルに取り組んでいます。
(※3)「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)」https://www.env.go.jp/press/press_03332.html
(※4)消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
(※5)「年間2000万トンのかくれフードロス」=「2531万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約570万トン(本来食べられるのにも関わらず廃棄される食品ロス)」
過熱蒸煎機について
『過熱蒸煎機』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。
1.食材の風味の劣化と酸化を防止
数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
2.低コスト、高い生産効率を実現
ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
3.スピード殺菌乾燥
過熱蒸煎機での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。
製品名:過熱蒸煎機
発売日:2022年4月4日
※『過熱蒸煎機』カタログダウンロード https://www.astra-fp.com/download/
会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月