アクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:末永雄大)が運営する転職・キャリアノウハウメディア「すべらない転職」は、日本国内で働く20代から60代300名を対象に、「体験格差」に関する意識調査を実施しました。
調査背景
年収の違いが子供の成長における体験機会にどのような影響を与えているのかを明らかにするために行われた調査です。近年、家庭の経済状況が教育や文化的な体験に大きな影響を及ぼすという認識が広がっています。特に、子供が多様な体験を通じて得る学びや成長の機会が、将来的な可能性に大きく影響を与えるとされています。
この調査では、経済的な格差が子供の体験にどのように影響を与えているか、またその影響をどの程度の家庭が感じているのかを定量的に把握することを目的としました。
※「体験格差」とは、子どもが日常生活で経験するさまざまな活動や体験に違いが出ることを指します。これは、学校以外で子どもが行う遊びや習い事、家族で行く旅行など、学びや成長の場となる経験が家庭ごとに異なるために生じます。
主なトピック
・現在までに、両親の年収による体験格差を経験したことがあると回答した人は64%。
・学習機会への支出が家計に負担をかけていると感じている人は83%。
・年収が子供の体験格差に与える影響として「年収が高いほど、体験の幅が広がりやすい」と感じている人は65%。
調査結果詳細
1. 年収を教えてください
・300万円未満 89名(30%)
・300万〜400万円未満 54名(18%)
・400万〜500万円未満 25名(8%)
・500万〜600万円未満 39名(13%)
・600万〜700万円未満 12名(4%)
・700万〜800万円未満 64名(21%)
・800万〜900万円未満 7名(2%)
・900万〜1000万円未満 7名(2%)
・1000万円以上 3名(1%)
2. 現在までに、あなたの両親の年収による体験格差を感じたことはありますか?
・ある 191名(64%)
・ない 84名(28%)
・分からない 25名(8%)
3. 年収が異なることで子どもの体験機会にどの程度の差が出ると感じますか?
・大きな差があると感じている 144名(48%)
・少し差があると感じている 88名(29%)
・ほとんど差は感じない 66名(22%)
・全く差は感じない 2名(1%)
4.1 現在、家族で文化イベントや芸術展にどれくらいの頻度で行きますか?
・毎月 20名(7%)
・2〜3ヶ月に1回 60名(20%)
・半年に1回 120名(40%)
・年に1回 53名(18%)
・全く行かない 47名(15%)
4.2 先ほどの体験に対する支出が家計にどの程度の負担になると感じますか?
・かなり負担を感じる 20名(7%)
・少し負担を感じる 165名(55%)
・あまり負担を感じない 90名(30%)
・全く負担を感じない 23名(8%)
5.1 子供に対してどのような学習機会を与えていますか?(複数回答可)
・塾や予備校 96名
・オンライン学習サービス 87名
・家庭教師 9名
・学校以外での教育関連の書籍や教材の購入 95名
・習い事に通わせている 136名
5.2 子どもの学習機会を設けるための支出が家計にどの程度の負担になると感じますか?
・かなり負担を感じる 71名(24%)
・少し負担を感じる 176名(59%)
・あまり負担を感じない 46名(15%)
・全く負担を感じない 7名(2%)
6. 年収が子どもの体験機会に与える影響について、以下の説明の中で最も当てはまるものを選んでください
・年収が高いほど、体験の幅が広がりやすい 196名(65%)
・年収が低いほど、体験機会が制限される 94名(31%)
・年収の違いに関わらず、体験機会には差がない 10名(3%)
代表取締役 末永雄大のコメント
今回の調査では、現在までに年収による体験格差を感じたことがある人は全体の6割と、多くの人が年収による体験格差を感じていることが分かりました。
年収の違いにより、子供に提供することができる体験機会に大きな差が出てくると回答した人は全体の約5割、少し差があると感じた人は約3割でした。8割の人が年収が子供の体験機会に影響を与えていると感じているようです。
また、家族で文化イベントや芸術展などに「毎月行っている」と回答した人は7%と非常に少なく、「半年に1回行っている」が40%と最も多い回答でした。この体験機会への支出が負担に感じると回答した人は全体の6割と半数を超えていました。そして、学習機会への支出が家計に対してかなり負担に感じると回答した人は24%、少し負担に感じると回答した人は59%、過半数を超える人が負担に感じていることが分かりました。
年収が子供体験機会に与える影響について、「年収が高いほど、体験の幅が広がりやすい」と回答した人は65%と多く、「年収が低いほど、体験機会が制限される」と回答した人は31%、「年収の違いに関わらず、体験機会には差がない」と回答した人はわずか3%でした。
この調査から、非常に多くの人が年収が子供の体験機会に大きな影響を与えていると感じていることが分かりました。また、文化的体験や学習体験への支出を負担に感じている人も過半数を超えていました。今後、すべての子供たちが平等に多様な体験を得られるような社会的支援や仕組みが求められてくるのではないでしょうか。
まとめ
・年収は子供の体験格差に一定の影響を与えている。
・子供の体験機会への支出が負担と感じている人は半数以上。
・年収は子供の体験格差に影響を与えないと感じている人はわずか3%。
調査概要
調査名:日本国内の「体験格差」に関する意識調査
調査対象:日本国内の就業経験・子育て経験がある20代〜60代の男女 300名
調査年月:2024年9月13日
調査機関:自社調べ
調査方法:インターネット調査(クラウドワークス)
有効回答数:300名
回答者の年齢構成:20代:21名、30代:94名、40代:138名、50代:38名、60代:9名
回答者の雇用形態の構成:正社員213名、契約社員9名、派遣社員7名、アルバイト・パート68名
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会社概要
会社名 :アクシス株式会社
本社 :〒106-0032 東京都港区六本木4丁目1-4 黒崎ビル2F
設立 :2012年8月
事業内容 :
人材紹介事業「すべらないキャリアエージェント(https://axxis.co.jp/service/agent/)」
キャリアコーチング事業「マジキャリ(https://majicari.com/)」
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