▲左:『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04 復刻版』表1画像
右:『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05 復刻版』表1画像
インプレスグループで音楽関連のメディア事業を手掛ける株式会社リットーミュージック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本大輔)は、『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04 復刻版』『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05 復刻版』を、2024年12月18日に発売します。
2005年に刊行された坂本龍一監修による2冊の公式楽譜集『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04』『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05』は、長らく品切れ状態が続いており、多くのファンから再発売を期待する声が寄せられていました。そこで今回、内容はもちろん、デザインもできる限り原書に忠実な形で復刻いたします。
これらの楽譜集の元となっているのは、坂本龍一のピアノ演奏を中心とした2枚のセルフカバー・アルバムで、2004年に『/04』、そして2005年に『/05』が発売されました。
アルバム『/04』に対応する『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04 復刻版』では全13曲を収録しています。CM曲として知られる「Asience」(楽譜はアルバムとはアレンジの異なる「Asience – slow piano」バージョン)、同じくCM曲の「Yamazaki 2002」、ピアノ8台による多重録音「+33」、映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」、アルバムではピアノ4台の多重録音だったアレンジをピアノ2台用に再編曲した「Rain」、ピアノ用にアレンジされ歌詞も記された「Perspective」、ピアノ・ソロにアレンジされた「Undercooled」、8台のピアノとプリペアドピアノによる「Riot in Lagos」、舞台『浪人街』のテーマ曲「Theme for Roningai」(楽譜は「Theme for Roningai – pf」バージョンを掲載)、フェイ・ダナウェイのために書かれた「Tamago 2004」(楽譜は「Tamago 2004 – pf」を掲載)、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオ編成による「Bibo no Aozora」、PlayStation 2用ゲーム・ソフト『SEVEN SAMURAI 20XX』のために書き下ろされた「Seven Samurai – ending theme」(楽譜はピアノ・ソロの「Seven Samurai – -ending theme pf」を掲載)、そして最後はCM曲の「Dear Liz」というラインナップ。なお、2005年に発行されたオリジナルの『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04』に付属していたCDは、復刻版には含まれていません。
アルバム『/05』に対応する『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05 復刻版』も13曲を掲載。ピアノ用にアレンジされた「Tibetan Dance」、二胡奏者のケニー・ウェンのために書かれた楽曲をピアノ・ソロで演奏した「A Flower is not a Flower」、坂本龍一いわく“瞑想的な曲”にアレンジしたという「Amore」、大ヒットしたCM曲「Energy Flow」、自身で“1、2を争うほどシンプルな曲”と語る「Aqua」、映画「ラスト エンペラー」のテーマ曲のピアノ・アレンジ「The Last Emperor」、YMOのアルバム『BGM』に収録されていた楽曲を4台のピアノで再構成した「Happyend」、1stソロ・アルバム収録曲のピアノ・バージョン「Thousand Knives」、現代美術家の小粥丈晴のインスタレーション作品用に作られた「Fountain」、映画『シェルタリング・スカイ』のテーマ曲「The Sheltering Sky」、映画『FEMME FATALE』のテーマ曲の一つ「Lost Theme」、映画『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』のテーマ曲「Shining Boy & Little Randy」、アルバム『BTTB』のインターナショナル版にボーナス・トラックとして収録された「Reversing」と、こちらはアルバム『/05』のアレンジを踏襲した楽譜集となっています。
どちらの楽譜集も、坂本龍一本人による楽曲解説と演奏におけるTipsが語られているのが大きな特徴です。その上、ロング・インタビューも掲載されています。その内容は、音楽理論的な部分まで深く踏み込んだ非常に貴重なものとなっています。
さらに、オリジナルのオフィシャル・スコアブックは、紙の選択やデザインにも坂本龍一自らが深くかかわって制作されました。そのアート・ディレクターを務めたのは、坂本龍一のアルバム・ジャケットなども手掛けた故・中島英樹氏(中島デザイン)。目にやさしい色合いの紙選びや実はよく見るとあえて“にじみ”や“かすれ”を織り交ぜたこだわりの印刷など、細部にまで徹底してこだわった仕上がりとなっています。復刻版では、これらのディテールを踏襲しながらも、あらたに森林保護を目的としたFSC認証を受けた仕様といたしました。これはもちろん、坂本龍一自身が森林保全団体more treesを設立したことへの共感からです。そのため用紙などの一部が原書と異なっている部分があることをご了承いただければと思います。
アルバム『/04』と『/05』は単なるピアノ作品集ではなく、意欲的な創造に満ちたピアノ・アレンジ集です。2冊の楽譜集はそのクリエイティビティを目に見える形で表したもうひとつの『/04』と『/05』と呼べるでしょう。ぜひ多くの方に演奏していただければ幸いです。
※アルバム『/04』『/05』は、2枚組CD『/04 /05』として2024年12月18日にワーナーより再発売されることが決定
■書誌情報
書名:『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04 復刻版』
定価:5,940円(本体5,400円+税10%)
発売:2024年12月18日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124443001/
予約開始:2024年9月24日
■書誌情報
書名:『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05 復刻版』
定価:5,940円(本体5,400円+税10%)
発売:2024年12月18日
発行:リットーミュージック
商品情報ページ https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124443002/
予約開始:2024年9月24日
『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /04 復刻版』
CONTENTS
/04 Commentary & Tips by Ryuichi Sakamoto
1 Asience
2 Yamazaki 2002
3 +33
4 Merry Christmas Mr.Lawrence
5 Rain
6 Perspective
7 Undercooled – acoustica
8 Riot in Lagos
9 Theme for Roningai
10 Tamago 2004
11 Bibo no Aozora
12 Seven Samurai-ending theme
13 Dear Liz
/04 Long Interview
Selected Discography
『オフィシャル・スコアブック 坂本龍一 /05 復刻版』
CONTENTS
/05 Questionnaire
/05 Commentary & Tips
1 Tibetan Dance
2 A Flower is not a Flower
3 Amore
4 Energy Flow
5 Aqua
6 The Last Emperor
7 Happyend
8 Thousand Knives
9 Fountain
10 The Sheltering Sky
11 Lost Theme
12 Shining Boy & Little Randy
13 Reversing
/05 Long Interview
Selected Discography
PROFILE
坂本龍一
1952年東京生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年に高橋幸宏、細野晴臣と共に「YELLOW MAGIC ORCHESTRA (YMO)」を結成。1983年に散開後もソロアルバムの発表やアーティストとのコラボレーションなど多方面で活躍。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。また自身も出演した映画『戦場のメリークリスマス』(78/大島渚監督)では英国アカデミー賞で作曲賞、映画『ラストエンペラー』(88/ベルナルド・ベルトルッチ監督)でアカデミー賞作曲賞、グラミー賞など多数の映画賞を受賞し、映画音楽作曲家としても地位を確立した。
以降もコンスタントに国内外の映画作品に携わり、これまでに手掛けた作品は『ハイヒール』(92/ペドロ・アルモドバル監督)、『スネーク・アイズ』(99/ブライアン・デ・パルマ監督)、『母と暮せば』(15/山田洋次監督)、『レヴェナント:蘇えりし者』(16/アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、『怒り』(16/李相日監督)、『アフター・ヤン』(22/コゴナダ監督)、『怪物』(23/是枝裕和監督)など。
環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発支持を表明、また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行った。
2013年に山口情報芸術センター(YCAM) 10周年事業のアーティスティック・ディレクター、2014年に札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターに就任。2018年piknic/ソウル、2021年M WOODS/北京、2023年M WOODS/成都で大規模インスタレーション展示を実施するなどアート界への越境も積極的に行った。
2021年に直腸がんを公表、闘病生活を続けながらも翌年の3月に『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に参加、12月にピアノ・ソロ・コンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」を世界配信。2023年1月17日に日記を書くように制作した最後のアルバム「12」を発売。同年3月28日に死去。以後も複合現実(MR)コンサート「KAGAMI」の海外上演、高谷史郎(ダムタイプ)とのコラボレーションで制作したシアターピース「TIME」のアジア圏での上演、さらに最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』(23/空音央監督)が世界各国で公開。2024年12月21日からは東京都現代美術館で国内初の大規模展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が2025年3月30日まで予定されるなど、ジャンルを問わずに功績を残した軌跡が語り続けられている。
【株式会社リットーミュージック】https://www.rittor-music.co.jp/
『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』等の楽器演奏や音楽制作を行うプレイヤー&クリエイター向け専門雑誌、楽器教則本等の出版に加え、電子出版、映像・音源の配信等、音楽関連のメディア&コンテンツ事業を展開しています。新しく誕生した多目的スペース「御茶ノ水RITTOR BASE」の運営のほか、国内最大級の楽器マーケットプレイス『デジマート』やTシャツのオンデマンド販売サイト『T-OD』等のWebサービスも人気です。
【インプレスグループ】https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社リットーミュージック 広報担当
E-mail: pr@rittor-music.co.jp