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岡山理科大学生物地球学部生物地球学科の恐竜・古生物学コースが2025年4月、「恐竜学科」に生まれ変わります。文部科学省より6月21日、設置届出が受理され、正式に開設が決まりました。日本初の「恐竜学科」の誕生です。日本の新たな教育研究の拠点とし、理大ならではの特色を生かした新領域の開拓を目指します。
7月17日には岡山キャンパスの学園創立50周年記念館で、恐竜学科に就任予定の教員5名による記者会見を行い、新学科の特徴を紹介しました。
会見では、まず平野博之学長が「本学の恐竜学は生命科学的アプローチも行うのが最大の特徴。世界的にみてもほとんど例がない独自の恐竜学を展開し、新しい知見を発信していきたい」と述べました。
続いて、恐竜学科の専任教員に就任予定の高橋亮雄教授、辻極秀次教授、實吉玄貴准教授、林昭次准教授、千葉謙太郎講師が、それぞれの専門分野を含めて自己紹介しました。辻極教授は再生医療を専門とし、現在は理学部臨床生命科学科に所属しつつ、恐竜化石からタンパク質を抽出する研究にも取り組んでいます。
恐竜学科全体の説明を實吉准教授が担当し、2014年に生物地球学科に恐竜・古生物学コースを開設してからの歩みを振り返った上で、恐竜学科独自のカリキュラムや今後の発展などについて紹介しました。1年次よりモンゴル恐竜学概論などの専門科目を学び、3年次ではモンゴルでの発掘に関わる実習も予定されています。
實吉准教授は、今後10年を見据えた展開について、①モンゴルとの協働による調査継続、②工学部・教育学部・情報理工学部などと連携した総合理科大学ならではの新領域開拓、③これまでの10年間で積み重ねた教育研究と新たな教育体制――という3つの柱を強調。「コースから学科になることで専門科目や教員も2倍以上となり、恐竜に対する大学での学びがより深化するでしょう」と力を込めました。
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