台湾農業部の農糧署は台湾産フルーツワインの海外輸出市場を開拓するため、今年(2024年)、財団法人中国生産力センターと神農生活との協力を通じて、10月17日に大阪のあべのハルカス近鉄百貨店本店10階の神農生活店舗にて、消費者向けの試飲体験イベントを開催します。今回のイベントには農糧署の陳啓栄主任秘書が台湾農村ワイナリーの業者や醸造専門家と共に参加し、日本の消費者に台湾産のパッションフルーツ、キンカン、梅、ライチ、ブドウなどの特徴あるフルーツを原料とした5種類のワインを試飲してもらい、将来的には日本での販売を予定しています。また、同署は訪日期間中に関西地方の果実加工業者や酒類醸造業者との技術交流や運営計画に関する視察と交流を行い、日台の農産業の価値連鎖を共に革新することを期待しています。
多種類の台湾産フルーツワイン、初めて日本へ
台湾は豊富で高品質な農産物と醸造技術を活かし、各地域の特産品と結びつけた多くの優れたワインを展開しています。南投の「埔里鎮農会農村レジャーワイナリー」が生産する「百里飄香」は、地元のパッションフルーツを使用して醸造されており、甘酸っぱく爽やかな香りが特徴です。また、南投の「信義郷農会ワイナリー」では、信義郷産の黄梅と台湾の最高峰、玉山の湧き水を使って醸造された「柔水」という梅酒があり口当たりが甘く滑らかです。台中の「台中市霧峰区農会ワイナリー」では、「荔枝蜂蜜酒」を提供しており、ライチの果汁と地元の蜂蜜を組み合わせ、天然の味わいを引き出しています。「樹生レジャーワイナリー」が生産する「紅埔ロゼワイン」は、園内にある樹齢65年の古木の風味と品質が優れており、ワインのボディが豊かで、酸味と甘みのバランスが取れています。また、宜蘭県の「藏酒ワイナリー」が提供する「龜山朝日キンカンワイン」は、宜蘭の名産であるキンカンを使用し、龍眼蜂蜜と雪山の湧き水を加えて醸造されたもので濃厚で香り高い甘みと柑橘の香りが特徴です。
これら台湾産フルーツワインは、その品質と風味の良さから、フランスの醸造師協会のパリ国際ワインコンペティションや、ブリュッセル世界ワインコンクール、香港国際ワインコンテストなど世界的な賞を多数受賞しています。これにより、台湾の醸造技術が世界的に高く評価されていることが示されています。
試飲を通じて台湾の味わいを体験
2024年の農村ワイナリー海外プロモーション活動では、試飲を通じて日本の消費者に台湾農村ワイナリーワインの独自の魅力を深く体験してもらいます。神農生活が長期的に推進してきた「台湾の味」を紹介するという理念に基づき、南投、台中、宜蘭など各地の高品質なフルーツワインを試飲することで、参加者が台湾の地域特産の味わいを直に感じ取ることができます。このイベントを通じて、台湾ワインが日本市場でさらに多くのビジネスチャンスを得ることが期待されており、将来的には日本の店舗で台湾農村ワイナリーの特色あるワインを購入できるようになるでしょう。
今回の活動では、試飲体験を通じて台湾農村ワイナリーのワインの魅力や特徴をターゲット消費者に伝え、消費者の関心と受容度を得ることを目指しています。また、イベントのアンケートを通じて消費者の意見やフィードバックを収集し、今後の台湾農村ワイナリーのワイン輸出に向けたビジネスチャンスに役立てる予定です。
イベント情報
開催日:2024年10月17日 14:00-17:00 (事前申請制)
会場:大阪あべのハルカス近鉄百貨店本店10階 神農生活
主催:農業部農糧署、財団法人中国生産力センター