人と組織の変革を支援するコンサルティング会社株式会社ジェイフィール(代表:片岡裕司 本社所在地:東京都渋谷区 以下ジェイフィール)は2024年11月14日(木)、日経BP(日本経済新聞出版)より、書籍『なぜ部下は不安で不満で無関心なのか』を発売いたします。
以前は職場にいろいろな“感情”がありました。ギスギスした不満の感情もあれば、イキイキとした活力のある感情もありました。アフター5に同僚と飲みかわしながら「うちの会社は・・」「うちの上司は・・」と会社や上司の愚痴を言い合ったり、お互いの仕事論にヒートアップして言い争いの喧嘩になったり・・・。愚痴や喧嘩は良いことではありませんが、その奥底には職場や仕事に「こうありたい」「こうしたい」という「理想」があり、「現実」とのギャップを埋めるために日々奮闘し、様々な“感情”が溢れていたとも言えます。
しかし今、急増しているのは、「安心をつくるため、本音を隠す職場」です。第一線の管理職(課長、マネジャー)にとっては、受難の時代です。
本音を言わず、どこかよそよそしく、何を考えているのか分からない部下達。関係性は悪くない(ように見える)のだけれど、本音が見えず「無反応」「無関心」な部下達。しかし、最初は「無反応」「無関心」な部下達も、丁寧にその感情を深堀りすると、多くの人が「不満」を口にし始め、さらに深堀りするとその奥底に「不安」が見えてきます。多くの人が「不安」に耐えられなくなり「無関心」を装っているのです。
本書のタイトル『なぜ部下は不安で不満で無関心なのか』には、職場でお互いの感情が見えなくなっているリアルを伝える意図があります。
本書では、まず序章、第1章で時代の変化とメンバーの心のうちを解説、第2章~第6章で新しいマネジメントの方法論を次の5つのステップで紹介していきます。
メンバーが主体的に考え、動き出す5つのステップ
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ステップ1:「目標のすり合わせ」ではなく「目的を育む」
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ステップ2:「強み」ではなく「持ち味」を活かす
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ステップ3:「内発的動機」ではなく「内面化動機」を引き出す
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ステップ4:「成功思考」ではなく「成長志向」を育む
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ステップ5:「明確に目標を絞る」のではなく、多様な視点から「可能性」を広げる
そして、最終、第7章では、関わり方が難しいメンバーへの接し方を、コーチングと臨床心理学の視点を交え、ケーススタディとしてまとめました。
部下とのコミュニケーションに悩む管理職だけでなく、職場で本音を言えずモヤモヤしている一般社員の方にも是非読んでいただきたい一冊です。
この本を読めば、マネジャーも部下も「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」と思いながらイキイキと働く毎日が、きっと訪れるはずです。
■本書の構成
・序章 部下の「不安・不満・無関心」の背景にあるもの
・第1章 メンバーの「育つ力」を育てるとは
・第2章 「キャリアの目的」を共有することで心理的安全性を築く
・第3章 「持ち味」を発見して、自己肯定感を育む
・第4章 「内面的動機」で「やる気」を引き出す
・第5章 壁を乗り越えるための自己効力感を育む
・第6章 キャリアの可能性を広げて、メンバーを成長軌道に乗せる
・第7章 「困ったメンバー」との向き合い方
・巻末資料「キャリアの目的」を探求する2つの方法
■著者略歴
●片岡裕司(かたおか・ゆうじ)
株式会社ジェイフィール 代表取締役コンサルタント、多摩大学大学院客員教授、日本女子大学非常勤講師、一般社団法人 Future Center Alliance Japan理事
アサヒビール株式会社、同社関連会社でコンサルティング経験を経て独立。ジェイフィール社立ち上げに参画し現在に至る。著書に『なんとかしたい!「ベテラン社員」がイキイキ動き出すマネジメント』『「目標が持てない時代」のキャリアデザイン』(いずれも日本経済新聞社出版)、共著に『週イチ・30分の習慣でよみがえる職場』(日本経済新聞出版)などがある。
●山中健司(やまなか・けんじ)
株式会社ジェイフィール コンサルタント
アサヒビール株式会社、同社関連会社のコンサルティング部門を経てジェイフィール社に参画。組織風土改革の企画・運営やワークショップのファシリテーション、マネジメント層向けの研修講師など、数多くのプロジェクトを担当。組織風土改革では「一人ひとりの可能性を引き出す組織づくり」の支援を中心に取り組んでいる。他、共育型OJTをはじめとするプログラム開発や映像ツールの開発等も担当。
多摩大学大学院博士課程前期終了(MBA)。
■書籍情報
発売日:2024年11月14日(木)
著者:片岡裕司 山中健司 共著
出版社:日経BP(日本経済新聞出版)
価格:1,760円(本体1,600円)
・書籍『なぜ部下は不安で不満で無関心なのか』のご購入はこちら
■株式会社ジェイフィール
個人に感情があるように組織全体に波及した感情、気分を「組織感情」Ⓡと定義し、「組織感情をマネジメント」する企業向け研修を約250社、延べ10,000人に実施。ベストセラー『不機嫌な職場』(講談社現代新書(1926))を始め、『ワクワクする職場をつくる』(実業之日本社)など、組織活性に関する書籍を多数出版。「仕事が面白い、職場が楽しい、会社が好きだ」と本気で思える人たちが増え、その人たちの知恵や想いが連鎖し、社会全体に波及していくことを目指して活動中。
「組織感情」はジェイフィールの登録商標です。