横浜美術館は11月1日(金)より一部開館しておりますが、来年2月8日(土)より、いよいよ全館オープンを迎えます。これを記念して、「横浜」をキーワードにさまざまな人々を迎え入れたいという想いを込め、「おかえり、ヨコハマ」展を開催します。蔵屋美香の横浜美術館館長就任後初となる自らの企画による展覧会です。
【館長 蔵屋美香からのメッセージ】
本展では新しい船出となるこの機会に、当館コレクションの名作の数々を新たな視点で紹介します。加えて、横浜市歴史博物館、横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市民ギャラリーなど、主に市内の施設が所蔵する、コレクションへのまなざしを豊かにしてくれる作品や資料も展示します。また、本展のためにアーティストに委嘱した新作をグランドギャラリー他で披露します。
作品を読み解くための鍵は「横浜」、そしてリニューアル後の当館の活動理念の柱である「多様性」です。今回は「多様性」という観点のもと、横浜にまつわる作品の中でこれまであまり注目されることのなかった存在―開港以前の横浜に暮らした人びと、女性、子ども、さまざまなルーツを持つ人びとなど―にあらためて光をあてます。これにより、おなじみの作品や横浜の歴史にたくさんの新しい発見をもたらします。こうしてローカルの歴史を深掘りすると、世界の歴史もきっと違って見えてきます。
会場内には、子どもも一緒に楽しめる「子どものギャラリー(仮称)」を設けます。また、当館の活動の柱のひとつである教育普及事業も開催します。
タイトルには、「3年ぶりに横浜美術館が帰ってきた」という意味と、「異なる時代にいろいろな地域からやってきて横浜に暮らした(あるいは現在暮らす)さまざまな人たちを、あらためて『おかえり』と言って迎え入れたい」という希望が込められています。
本展のみどころ
1.「横浜」の歴史の新たな発見を美術館で
「横浜」をキーワードに「多様性」という観点のもと、絵画、写真、工芸、映像などの作品や資料を通して、新たな視点で意外な横浜の歴史を深堀りします。
2. 横浜美術館コレクションの名作の数々が久しぶりに勢ぞろい
セザンヌ、ピカソ、マグリットや奈良美智など、近代美術の名作から現代美術の作品まで楽しむことができます。
3. 子どもも一緒に楽しめる
子どものために作品を選び、見やすいよう工夫して展示する「子どものギャラリー(仮称)」を会場内に設け、親子でお話ししながら鑑賞する機会をつくります。
■開催概要
横浜美術館リニューアルオープン記念展
おかえり、ヨコハマ
The Yokohama Museum of Art Reopening Inaugural Exhibition
“Welcome back, Yokohama”
会 期:2025 年 2 月 8 日(土)-6 月 2 日(月)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休 館 日:木曜日(ただし3月20日(木・祝)は開館)、3月21日(金)
主 催:横浜美術館、神奈川新聞社、tvk
協 力:みなとみらい線
特別協力:横浜市歴史博物館、神奈川県立歴史博物館
観覧料:一般1,800(1,700)円、大学生1,500(1,400)円、高校・中学生900(800)円、小学生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約、美術館券売所でのみ販売)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
同時開催する横浜美術館コレクション展も、「おかえり、ヨコハマ」展チケットで観覧当日に限りご入場いただけます。
お問合せ:横浜美術館 TEL:045-221-0300(10:00~18:00 木曜休館)