がんになった本人は、家族や職場、地域社会とどう折り合いをつけたらよいのか、逆に周囲は、がんになった本人にどのように接していけばよいのか、よく分からないというのが日本の現状ではないでしょうか」(本文より)
本書は岩手県宮古市の市長も務め、内科医として地元に根ざした診療を続けてきた熊坂義裕さん(福島市出身)が自らのがん治療をつづった闘病記と鼎談を通じ、がん罹患者を社会全体で支えながら「がんと折り合いをつけて生きる」ことを提案した一冊です。
■本書の主な内容
〔熊坂さんの闘病記〕
熊坂さんは2023年、前立腺がんのステージⅣと診断され、医師として「引退」を決意。治療に専念した結果、現在は一般社団法人社会的包括サポートセンター代表理事をはじめ、各方面で活躍されています。本書では内分泌治療やロボット手術など、自身が受けた治療を客観的につづりながら、がん治療に対する正しい知識や最新の知見をつづっています。
熊坂さんインタビュー動画
〔2つの鼎談〕
熊坂さんと闘病を支えた妻伸子さんが、2人の医師とそれぞれ鼎談した様子を収録しています。がんサバイバーシップ国内第一人者の高橋都医師、がん検診の受診率向上へ尽力する村上晶彦医師(岩手県対がん協会専務理事)を交え、「がんでも働ける」「がんでも笑える」、そして「がんと折り合いをつけて生きる」ためのヒントを提示しています。
■本書の著者
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熊坂義裕(くまさか・よしひろ)=医師・医学博士/一般社団法人社会的包括サポートセンター代表理事
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高橋都(たかはし・みやこ)=医師・博士(保健学)/NPO法人日本がんサバイバーシップ代表理事
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村上晶彦(むらかみ・あきひこ)=医師・医学博士/公益財団法人岩手県対がん協会専務理事
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熊坂伸子(くまさか・のぶこ)=博士(経営学)/ブックカフェ「ことの葉」オーナー
【書籍概要】
書名:がんと折り合いをつけて生きる
発売日:2024年11月14日(木)
定価:1540円(税込み)
体裁:四六判280ページ
ISBN:978-4-87201-858-5
発行所:株式会社岩手日報社(岩手県盛岡市内丸3-7)
〔ウェブサイト〕「岩手日報社の本」:https://books.iwate-np.co.jp/