幕末から明治にかけて、日本は怒涛の近代化を行った。日本の概念にはなかった外国語をどう説明するか。そのとき生まれた日本語が、じつは近代日本の礎を築くことになる。そして日本語による高等教育の道も開けた。愛、自由、経済・・・江戸までは、そんな言葉はなかったのだ。森鴎外、福沢諭吉など著名人だけではなく多くの天才たちが奮闘した。「日本語を作った男」の著作がある文献学者の山口謠司さんが、今普通に使われている日本語の驚きの秘話を語りつくす。
本編では、「試験という言葉が使われたのはいつから？」「TestとExaminationの違い」「試験の心構え」「古くから使われた自由という言葉」「昔と現在の自由への認識の変化」「リバティとフリーダムの違い」「情報という言葉の成り立ち」「ジョンレノンと愛」「森鴎外と愛」「哲学と現代日本の教育」「渋沢栄一が与えた影響」「Companyはどこからきた？」「会社と商社と財閥」など、普段何気なく使っている言葉の由来を楽しく学ぶことができます。
言葉の成り立ちから日本の近代化まで、「日本語の奥深さを再発見できた」「もっと沢山の言葉の語源を勉強したい」と、日本語に対する愛着が高まります。ぜひ通勤時間、仕事や家事のすきま時間で、聴いてみてください。
『その日本語、だれが作ったの？』全6話60min
第1話.試験
第2話.自由
第3話.情報
第4話.愛
第5話.哲学
第6話.会社
山口謠司さんプロフィール
1963（昭和38）年、長崎県佐世保市に生まれる。現在、平成国際大学新学部設置準備室学術顧問。大東文化大学名誉教授。中国山東大学客員教授。博士（中国学）。長崎県立佐世保北高等学校、大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。また、ラジオパーソナリティ、イラストレーター、書家としても活動。『面白くて眠れなくなる日本語学』など著書多数。
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