[バルカン室内管弦楽団東京公演2025 -World Peace Concert in Tokyo 2025は、2025年5月15日から1週間にわたって開催されます。
『バルカン室内管弦楽団東京公演2025 -World Peace Concert 2025』
2025年5月15日(木)19時開演 東京・杉並公会堂
2025年5月16日(金)19時開演 神奈川・鎌倉芸術館
2025年5月21日(水)夜公演 めぐろパーシモンホール 大ホール
バルカン室内管弦楽団と柳澤寿男指揮者
コソボフィルハーモニー交響楽団首席指揮者である柳澤寿男が、コソボが抱える民族対立問題に直面し、バルカン半島、特に旧ユーゴスラヴィア地域の民族融和・民族共栄を願ってを設立されたオーケストラ。
ユーゴスラヴィア解体後、クロアチア紛争、ボスニア紛争、コソボ紛争などの民族紛争は、多くの犠牲者を出し、異民族による文化的交流も途絶えた。中でもコソボ紛争の当事者となったセルビア人およびコソボアルバニア人の民族間には、現在もなお民族間の交流はほとんどなくなっている状態です。
2009年5月、民族対立が特に顕在化していたコソボ北部ミトロヴィッツァ市において、両民族の戦後初のオーケストラによる交流を行いました。このコンサートは、第三者である日本人指揮者のイニシアティブにより、UNDP国連コソボ開発計画、KFOR国際安全保障部隊、コソボ警察などとともに開催され、奇跡のコンサートと称され、その経緯を追ったドキュメンタリー「戦場に音楽の架け橋を」は放送番組文化大賞受賞。日本の高等学校教科書「世界史A(実教出版)」「最新図説・現社(浜島書店)」「公民(浜島書店)」にも掲載されるに至りました。
2019年には、オーケストラによる地域和平への尽力の観点からコソボ大統領勲章(文化功労
賞)を授与され、同年、コソボ大統領来日時、天皇陛下より柳澤寿男のコソボの活
動に関して言及、2024年8月には日本国外務大臣賞を受賞しました。
※日本国外務大臣賞受賞した記念コンサートが12月25日(水)に開催決定。
19時30分開演 板橋区立文化会館大ホール
『L.v.ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」
World Peace Concert Orchestra、[合唱]World Peace Concert Choir』
※バルカン室内管弦楽団は出演しません
奇跡のオーケストラの軌跡
バルカン室内管弦楽団は、音楽による異民族間の共存共栄をメッセージに、戦地で生まれた奇跡の管弦楽団として、世界各地で「World PeaceConcert」を開催。これまでにジュネーヴ国連欧州本部総会議場(主催:国連欧州本部・ジュネーヴ日本政府代表部)をはじめ、ウィーン、ベオグラード、ニューヨークなどでコンサートを開催しています。
近年では、単に紛争地域で断絶した民族間の交流にとどまらず、バルカン半島の負のイメー
ジを払拭するため、オーケストラのクオリティアップを大幅に図り、バルカン半島を代表する
高い音楽水準を持ったオーケストラのひとつとなりました。高水準のオーケストラに参加すること
によってステータスを持ち、また先進国諸国から音楽的にも高い評価を得ることが、バルカン地域
における真の民族共栄と考え、これまでに諏訪内晶子氏(ヴァイオリン)、パスカル・
ロジェ氏(ピアノ)、ペーテル・ヤブロンスキー氏(ピアノ)等、世界的なソリストたちとも
協演。ベルリンのAUDITE社から欧州向けCD「ドヴォルザーク・チャイコフスキー:
弦楽セレナーデ」をリリース。2022年10月には、ローマにおいて音楽の殿堂、パルコ・デッラ
・ムジカ・シノーポリホールにおいてWorld Peace Concertを開催。元ベルリンフィルハーモニ
ー管弦楽団コンサートマスターのコリヤ・ブラッハー氏(ヴァイオリン)とも協演し、高評価を得て、その地位を高めています。楽団員はこれまでに、クロアチア人、ボスニア人、セルビア人、モンテネグロ人、アルバニア人、マケドニア人、ブルガリア人、ルーマニア人、ロマ人などが参加。バルカン半島、特に旧ユーゴスラヴィア中南部の貴重な文化の懸け橋ともなっています。
日本では、クラシック音楽というジャンルを超え、World Peaceに共感する方々との共演を続け
ており、玉置浩二氏(ミュージシャン)、立川志の輔氏(落語家)、辰巳琢郎氏(俳優)、日
野原重明氏(聖路加国際病院医師)など、紛争後のバルカン半島を教訓に世界の隣人の共存を
願ったメッセージを伝え続けています。
コンサート日程(一部)
2025年5月15日(木)19時開演 東京・杉並公会堂
2025年5月16日(金)19時開演 神奈川・鎌倉芸術館
2025年5月21日(水)夜公演 めぐろパーシモンホール 大ホール
その他日程調整中あり
戦後80周年の日本で10回目のWorld Peace Concertを開催!
日本は2025年、戦後80周年を迎えます。その2025年5月に予定されている、バルカン室内管弦楽団の来日公演では、東京、鎌倉でのクラシック公演World Peace Concertの3公演のほか、ポップスのトップアーティストらとも平和を願った公演も予定しており、クラシックファンだけなく、国や民族、宗教の壁を越えた「世界市民」として共存共栄の大切さを感じてほしいという願いを込めたコンサートとなっています。
東京、鎌倉で開催予定のWorld Peace Concertは、日本人指揮者を始め、多くの人たちの力によって復興し、バルカン半島、特に旧ユーゴスラヴィアを代表するまでになったオーケストラの響きを十分に楽しんでいただけることでしょう。
今回の来日公演ではボスニア人、セルビア人、アルバニア人、マケドニア人、ブルガリア人な
ど弦楽器を中心に23名程度を招聘。民族紛争後のこの地域で他民族の音楽家たちが顔を合わせることができる、ほとんど唯一の機会といえます。しかもその楽団員たちは、バルカン半島各地の首席
奏者たちばかり!セルビア放送交響楽団、ベオグラード国立歌劇場、ベオグラードフィルハ
ーモニー、サラエボフィルハーモニー、コソボフィルハーモニー、マケドニアフィルハーモニ
ー、アルバニア放送交響楽団、プルガリア放送交響楽団など、バルカン半島各地の音楽界をリ
ードする音楽家たちによって構成されている、まさにバルカン半島のドリームチームと言えるでしょう。
栁澤寿男指揮者からのメッセージ
”World Peace Concertプロジェクト”で目指したい3つのポイント
1:旧ユーゴスラヴィア地域の民族融和。
現在も強い民報対立が続く地域では「民族共栄」という言葉が使われていますが、それは「民族融和」という言葉が強すぎる印象があるからだと思うのです。紛争によってなくなってしまった異民族間の文化交流の再開は、この地域ではニュートラルな国民性を持つ日本人の私がイニシアティブを執ることによって実現可能だった部分があると思っています。そのため、敢えて日本人だからこそできる「民族融和」への道が、他の紛争地域に広がる力となることを信じています。
2:高水準なオーケストラ演奏。
紛争や紛争後の生活自体が困難な地域の音楽家たちにとって、このコンサートを成功させることによって、戦後復興さらには異民族間の共存共栄につながると考えています。是非、コンサートにいらして、彼らの音楽と一体となり、楽しんでいただくのと同時に、忌憚なき意見を頂くことがより切磋琢磨するモチベーションとなり、次につながると思います。
3:国・民族・宗教の枠にとらわれない「世界市民」のオーケストラ
現在のウクライナ以前、最後の戦争と思われていたヨーロッパでの戦争である旧ユーゴスラヴィア地域紛争を教訓として、音楽を通じて国・民族・宗教の枠にとらわれない「世界市民」が現代の人々に与える平和的な影響を信じてやみません。クラシックファンだけではなく、より多くの人々に今だからこそ、改めて伝えたい平和的なメッセージをバルカンメンバーの芸術に感じていただきたいです。
なにより、みなさんがこの「バルカン室内管弦楽団」の音を味わっていただくことによって、コンサートが完成します。世界中に平和と共存のメッセージを伝えるこのコンサートに是非、ご参加いただけると嬉しいです。
※コンサート詳細情報は随時発表予定※
【主催】バルカン室内管弦楽団日本公演2025実行委員会
音楽総監督:柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督)
コソボフィルハーモニー響首席指揮者、バルカン室内管弦楽団音楽監督、ベオグラード・シンフォニエッタ名誉首席指揮者、東北ユースオーケストラ指揮者、京都フィルハーモニー室内合奏団ミュージックパートナー。趣味:スキー、シュノーケリング、鉄道の旅、スイーツ、健康、日本史
株式会社 栁澤寿男事務所https://toshioyanagisawa.com/
広報担当:岩田 Makiko.peacejp@gmail.com FAX:03-3971-7017
※詳細プロフィール、ショート動画を準備していますので上記にお問い合わせください。