株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「The Chain Museum」)は、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」が運営するコマーシャルギャラリーGALLERY ROOM・Aにて、2024年12月21日(土)よりアーティスト・高橋健太による新作個展「粒子、整列、固定について」を開催いたします。
※本展の出展作品はArtSticker限定で販売いたします。また全て「先着制」で2024年12月21日(土)AM8:00から販売受付をいたします。
開催概要
アート・コミュニケーションプラットフォームArtStickerが運営するコマーシャルギャラリー、GALLERY ROOM・A で2024年12月21日(土)よりアーティストの高橋健太による新作個展「粒子、整列、固定について」を開催いたします。
高橋健太は愛知県生まれ。明治や戦後の文化的な改造と変質を経て「残ってしまった」日本画の技法材料を再考し、デジタイズされた現代の生活での感覚と、身の回りの物質的なテクスチャを組み合わせた平面作品の制作を主に行ってきました。
本展では、作家が今まで取り組んできた既存のシリーズに加え、新たに実験的に取り組んだ小先品を中心とした、新作絵画を展示いたします。高橋健太が表現する世界を是非、会場でご高覧ください。
展覧会ステートメント
去年、あるポスターを購入した。コンピューター黎明期の1960年、Leon Harmon、Ken Knowltonによって制作された”computer nude”のシルク刷りだ。この作品は記号の集積で作られ、まるで網戸に描かれているような解像度の低いビットマップ画像だが、今日に至るまでの全てのデジタルイメージの始祖とも言える作品である。日夜情報の多さに辟易している自分にとってその情報量は、鑑賞者が想像することができる余地を残してあるような心地よさがあった。
日照を獲得するために窓を取り付ける。網戸やカーテン、ブラインドで外からの目線を隠す。一見矛盾しているようだが日光や開放感、換気(外からの恩恵)と遮光、プライバシー(外からの防衛)のバランスという点で成立している。これらはすべて部屋(内側)をより快適にするために設計されていることだ。
絵画は(時間や空間の移動も含め)空想を、またはより良い現実を視覚的に保存するという点で”異世界への窓”としてその立ち位置を成長させてきたと考えている。空間が切り取られたようにそこにあるはずのないイメージが投影されるものを異世界への窓とするならば、その役割は現代で使われる様々なモニターにも適用できる。高繊細になったラスタ画像はアナログによる出力と見分けがつかないレベルまで到達しており、マテリアルを神格化しなければ窓としての絵画の存在意義は維持できなくなってきているだろう(故に今日に至るまで様々な思想やメディアを加え、絵画は存続してきた)。
加えて現代におけるモニターはインターネットの発達により鑑賞するだけではなく、その世界にアクションを起こしイメージを変質させることができる。異世界への窓がリアクションをするようになったことで、眺めがさほど変化することのない固定された窓を自室から見るような行為(内→外)から、自らが街をハイスピードで移動しながら他者の家の窓を覗き込むような行為(外→内)へと移り変わっているのだ。
本展では、『粒子、整列、固定について』と題し、既存の二つのシリーズとタイトルに至る思考のメモ、実験としてポストカードほどの小作品を展示する。
様々なマテリアルに印刷されたラスタ画像の上に網戸のように糸を引き、外から覗く窓として構成したデジタルイメージ。明治維新が齎した産業革命と日本画の興り、現代日本の都市風景の象徴として日本画材を用いて制作した縞鋼板のシミュレーション。それぞれが内側と外側の世界を担当し、展示空間で再配置される。
デジタルイメージが生まれてから半世紀以上が経ち、人間の手を介さずともイメージを生成できる時代になった。もし絵画の”異世界への窓”としての役割が終わったとすれば、絵画性とはやはり身体性に帰結し、身体性こそ人間性と言わざるを得ないだろう。
デジタルを元請とし、人間が自らの身体を依代とした機械へと成り下がることで、これを企図した自分自身が人間性を産み出せることを期待している。
高橋 健太
作家プロフィール
高橋 健太
1996年 愛知県生まれ
2021年 東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業
2024年 同大学大学院美術研究科版画専攻修了
受賞歴
東京藝術大学安宅賞
東京藝術大学俵賞
東京医科歯科大学奨励賞
ATOM ART AWARD 2018 グランプリ
アーティストステートメント
明治や戦後の文化的な改造と変質を経て「残ってしまった」日本画の技法材料を再考し、デジタイズされた現代の生活での感覚と、身の回りの物質的なテクスチャを組み合わせた平面作品を制作している。
INFORMATION
高橋健太 新作個展「粒子、整列、固定について」
会期
2024年12月21日(土) 〜2025年1月19日(日)
会場
GALLERY ROOM・A
住所
東京都墨田区本所2-16-5 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE 1
電話番号
なし
開催時間
8:00〜23:00
休館日
会期中無休
観覧料
無料
アクセス
都営浅草線「浅草駅」徒歩8分 「本所吾妻橋駅」徒歩9分、都営大江戸線「蔵前駅」徒歩9分
展覧会URL
https://artsticker.app/events/52109
会場:GALLERY ROOM・A
アートストレージとホテルが融合した、新たな宿泊施設として知られる「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」。その1Fの「STORAGE 1」に2021年4月10日から新たにコマーシャルギャラリー『GALLERY ROOM・A』をオープンいたしました。
アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が企画・運営を行っています。ギャラリーは建物のエントランスに面した1Fスペースに位置し、宿泊者以外でも見ることができる開かれた場所として展開していきます。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワ ークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていきます。
▽Instagram
https://www.instagram.com/galleryrooma_artsticker/
<今後の展覧会予定>
高尾 岳央 個展:2025年1月25日(土)〜2月23日(日)
深澤 雄太 個展:2025年3月1日(土)〜3月30日(日)
川村 摩那 / 木津本 麗 二人展:2025年4月5日(土)〜5月4日(日)
王之玉 個展:2025年5月10日(土)〜6月8日(日)
城田 彩花 個展:2025年6月14日(土)〜7月13日(日)
ArtSticker(アートスティッカー)について
株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。
また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。
▽ArtSticker Webサイト
▽ArtSticker ダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=art.tcm.artsticker
株式会社The Chain Museum概要
社名 :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地 :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
代表者 :代表取締役 遠山 正道
▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト