鈴木伸之が再起を目指す元中日ドラゴンズのスラッガー柳澤大翔を演じる、東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『バントマン』(毎週土曜日23時40分)。今夜放送の第7話では、娘とのこじれた関係に悩む藤堂(平原テツ)のためにバントマンたちが奔走する、という展開に。
今回はそんなバントマンの中にあって、常に冷静沈着な吉岡葉留樹を演じている阿久津仁愛と、
大翔の後輩で同時期に戦力外通告を受けた真鍋義信を演じている和田雅成のインタビューをお届けする。
実はこの2人、共に2.5次元舞台でも活躍していて、阿久津は『テニスの王子様』で主人公を、
和田は舞台『刀剣乱舞』シリーズをはじめ舞台「呪術廻戦」など、いずれも話題作への出演経験
をもつ人気俳優だ。舞台とはまた違ったドラマの魅力や、お互いの印象などについて聞いた。
【阿久津仁愛 コメント】
「吉岡葉留樹は、真のバントマン」
―― 阿久津さんの野球の経験を教えて下さい
実は野球の経験がまったくなくて。だから「バントマン」というタイトルを聞いた時は「自分にできるのだろうか?」と不安になりました。第4話でピッチングマシーンを使ってバントをするシーンがあったのですが、撮影ではかなり緊張しました。もし球速100キロの球を腕に当てでもしたら、撮影中止レベルじゃないですか。でも、教えていただいたことを信じてバットを構えたら、きちんとバントができて。そのときはめちゃくちゃ感動しました。
―― とてもチームワークが良さそうですが、その中で吉岡葉留樹はどういう立ち位置ですか?
バントマンのメンバーの中の吉岡葉留樹は、藤堂(平原テツ)のように良くも悪くも目立つわけでもなく、梶間(石川瑠華)のようにデータ分析で貢献するわけでもない。どちらかといえば目立たない存在かもしれませんが、自分の役割をきちんと全うする、「バントマンの活動を陰から支える、真のバントマン」みたいな部分があります。でも、今後の展開では打席に立ってヒットを、いやホームランを打つような場面があるかもしれませんが(笑)。
クールだった吉岡 徐々に熱くなっていく過程に注目してほしい
―― 真鍋義信役の和田さんとは、以前も共演がありましたね。
以前ドラマで共演したのですが、とにかく優しい方だし、声がとても素敵だなって思っています。それと和田さんが出演しているバラエティをずっと拝見していて、話もすごく面白いんですよね。和田さんは中日ドラゴンズの選手の役で、僕はイニングナイングループ社の社員の役なので、今のところ一緒のシーンはないのですが、もしかすると今後は共演シーンがあるかもしれません。和田さんも僕も舞台に出ることが多いので、2.5次元ファンの皆さんはぜひ楽しみにしていただければと思います。
―― 視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
僕の演じる吉岡は、ドラマの最初のほうでは少し「冷めて」いるというか、バントマンのメンバーのことを俯瞰して見ているような雰囲気がありました。でも大翔が入ってきて、彼の熱い部分に触れていくことで、吉岡の中にあった温かみや心の豊かな部分が少しずつ出てきていると思います。このドラマには熱い部分もあれば、めちゃくちゃ笑えてスカッとするような部分もあります。僕自身も今までにない経験ができ、皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。
【和田雅成コメント】
まさか中日ドラゴンズのユニホームを着られるとは
―― もともと野球をやられていたそうですね。
中学校時代は野球部に所属していました。ショートを守っていて、打順は3番でした。中学校時代の夢は野球選手だったので、野球選手の役を頂いて、しかも中日ドラゴンズのユニホームを着られるなんて、「一生懸命やっていれば、夢は叶うんだな」と思いました。
―― バントについてはどんな印象を持っていましたか?
得点につながる、一つの手段ですよね。ただ、先頭打者がヒットを打つと2番はバントを狙うことになって、それが決まるか否かで3番の僕がやるべきことも大きく変わってくるんです。だから中学時代は、いつも「決めてくれ!」と思いながらネクスト・バッターズ・サークルにいましたね(笑)。
仁愛はこちらが欲しいと思っている球を、ズバッと投げ込んでくれるタイプ。
―― 共演歴のある阿久津さんは、和田さんについて「とても優しい人」とのことでしたが。
いやいやいや(笑)。以前共演した時は仁愛が主役で、僕が脇で支える役だったんですが、本当に周囲に気遣いができるし…。彼は当時21歳だったと思うんですが、とても落ち着いているので25歳くらいだと思っていました。だから年齢を知った時はちょっと驚きましたね。共演していても、彼はこちらが欲しいと思った球をズバッと投げ込んでくれるタイプ。だから、すごくやりやすいんです。
―― 「真鍋義信の、こんな部分にも注目してほしい」ということはありますか?
真鍋は野球ももちろん好きなんですが、「ヒロさん」と呼んでいる柳澤大翔のことが大好きなんです。野球のことを愛しているけれど、実力が足りなくて。でも野球を通して、師匠でもあり友人でもあるヒロさんと出会えたことで、真鍋は自分なりの道を探そうと決意できたのではないでしょうか。そういう「ヒロさんと真鍋」という対比で、このドラマを見てもらっても楽しいと思います。
―― 視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
人生って、ホームランやヒットを狙うのが普通なのかもしれません。でもこのドラマは、人生の中の「バント」を非常に大切にしていると思うんです。ホームランやヒットばかりを狙っても、上手くいくはずはない。時にはアウトになったり犠牲になったりすることも、「急がば回れ」ではないけれど、人生においてはプラスになる気がします。そうしたことを、このドラマを通して感じてもらえたらいいなと思っています。真鍋もそんな決断をすると思うので、引き続きご覧ください!
【第7話あらすじ】
ある日、作戦室に一人の中学生が訪ねてくる。それは藤堂(平原テツ)の娘、絢音(住田萌乃)
だった。社員を陰から支えるというバントマンの役割について、「こんなのが仕事なの?」と
噛みつく絢音。そんな絢音に言い返すどころか目を合わせることすらできない藤堂。
実は藤堂は浮気が原因で離婚しており、絢音を引き取った元妻が近々再婚するという。
両親の離婚を経験している華(倉科カナ)は藤堂に絢音と向きあうよう説得するが…。
煮え切らない藤堂の様子に、ついに大翔(鈴木伸之)の感情が爆発する。
概要
【放送日時】2024年10月12日(土)~12月21日(土)
毎週土曜23時40分~24時35分 / 全11回(予定)
【出演】鈴木伸之 倉科カナ 平原テツ 阿久津仁愛 石川瑠華 和田雅成 熊谷真実
/ 朝加真由美 モロ師岡 / 坂東彌十郎
【脚本】矢島弘一 富安美尋
【音楽】斎木達彦
【主題歌】 鈴木伸之 『生涯HERO』(Sony Music Labels)
【オープニング曲】WOLF HOWL HARMONY『ROLLIN’ STONES』(rhythm zone)
【演出】千葉行利 丸谷俊平
【企画】市野直親(東海テレビ)
【プロデューサー】遠山圭介(東海テレビ) 馬場三輝 (ケイファクトリー)
【制作協力】 ケイファクトリー
【制作】東海テレビ FOD