株式会社大和書房(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 靖)は『働きながら家族のごはんを作るために わたしが伝えたい12の話』(藤井恵:著)を2024年11月30日に発売いたします。
毎日へとへとになりながらごはん作りに向き合っている
ーーそんなあなたに贈る一冊です。
時間は思うようにならないけれど、なんとか自分の手でごはんを用意したい。そんなふうに思っている人に贈る、料理レシピと考え方のヒント。
シンプルに手をかけすぎず、“毎日続く”ごはん作りの知恵を伝授します。
朝におすすめのスープ、塩をふって焼くだけの絶品ソテー、3ステップでできる煮物、一週間毎日食べても飽きない鍋料理、100回以上作ったプリンなど、必ずおいしく体にもよい、選りすぐりレシピ62品を収録。
「はじめに」より
仕事があったり、子育てがあったり、介護があったり……日々、やることは、いっぱいあります。そんな中でも、なんとか自分の手で食事を用意したい――この本は、そんなふうに思っているあなたに向けて、私の料理の知恵をぎっしり詰め込んで贈る一冊です。
思えば、料理研究家としての仕事が軌道にのりはじめたころ、私は家族のごはん作りに行き詰まっていました。料理家なのだから、ごはん作りに悩むことなんてないでしょう?と思われるかもしれません。いいえ、現実は違ったのです。
もちろん仕事でたくさん料理を作ります。でも家族は、仕事のために作った料理の残りを出しても、喜ばなかったのです。なぜなんだろう?と考えて、「ほかのだれかのため」に作った料理だったからだ、と気づきました。「あなたのため」に作った料理を食べることが、人にとって、とても大事なことなんだと思いました。
それからは、嵐の中を爆走するような日々。仕事で何十種類もの料理を作り、それが終わると家族の食事の準備がはじまります。夕飯、朝食、そしてお弁当、怒涛のように作っていました。少しでもおいしいものを、少しでも栄養価の高いものを、と必死になって。
いつも時間が足りない。家族とゆっくり話す時間も、洗濯物をたたむ時間もうまく作れなかった。反省だらけの子育て時代です。
子どもが中学生や高校生になったころ、私には少しだけ余裕が生まれました。そのとき、ふと気づいたのです。家族のごはんって、がんばらなくていいんだな、と。献立はワンパターンでもいいし、調理方法もシンプルでいい。家族が喜ぶごはんを作るのにはコツがあるんだなって。
年齢を重ね、経験を積むごとに、「ああ、この方法を子どもが小さいころに知っていたらよかったのに!」と思うことが何度もありました。決して手抜きではないけれど、簡単で、しかもおいしくできる方法があることに気づいたのです。そんなレシピと、子育て中からずっと作り続けているレシピ、知っておくと役立つ工夫のあれこれを、この本にギュッとまとめました。
この本が、あなたのごはん作りを手助けできたなら、とてもうれしく思います。
わたしが伝えたい12の話
1 朝は、具だくさんの汁物だけあればいい
2 肉と塩だけでごちそうになるなら、それが最高
3 冷蔵庫に、すぐ食べられる野菜をストックしておく
4 2種類の手作りのたれが、献立迷子を救う
5 炊き込みごはんをおいしく作る方法を知る
6 一週間毎日でも食べたい! そんな鍋をマスターする
7 定番の煮物はフライパンで作るとおいしい
8 家族が好きな魚メニューを知っておく
9 オーブンで「ほったらかし料理」の達人になる
10 ほろりと崩れそうなやさしいおにぎりを
11 「うちの〇〇は世界一」を、たったひとつでも
12 「スイーツ」じゃなくて「おやつ」を作る
著者略歴
藤井 恵 ふじい・めぐみ
料理研究家、管理栄養士。女子栄養大学栄養学部卒業。在学中からテレビ番組の料理アシスタントを務める。大学卒業と同時に結婚し、5年間専業主婦として子育てに専念したあと復帰し、料理研究家の道へ。以来、雑誌、書籍、テレビ、新聞、広告、講演会と、幅広い分野で活躍。自らの体験をいかし、作りやすくて家族が喜ぶ、栄養バランスのよいレシピを提案し続けている。『からだ整えおにぎりとみそ汁』『もっと からだ整えおにぎりとみそ汁』(主婦と生活社)、『THE 藤井定食』(ワン・パブリッシング)、『藤井弁当』(学研プラス)など著書多数。
書籍概要
書名 :働きながら家族のごはんを作るために わたしが伝えたい12の話
著者 :藤井恵
発売日:2024年11月30日
判型 :B5変型版
頁数 :112ページ
定価 :1,760円(税込)
発行元:株式会社大和書房 https://www.daiwashobo.co.jp