今年のテーマは『あなたもランウェイ』。プロのモデル、神田うの氏、寺門ジモン氏、出口クリスタ氏などの著名人に加えて一般公募で集った「都民モデル」などが参加し7つのランウェイステージを実施。MCには、テリー伊藤氏、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐氏など、さらには若年層から人気を集める「仮面女子」と「KOMOREBI」のパフォーマンスステージも行われ、幅広い年代の来場者が集まり盛り上がりをみせていました。
TKFはランウェイステージへの参加とブース出展を実施し合計30点のアイテムを披露。ランウェイには「TOKYO KNITブランド認証制度※2」の審査を通過した認証企業が2023年度に展開した、障がい者アートコラボプロジェクトの作品をモデルたちが纏い登場。LOOKS TOKYOステージにて伊東メリヤス工業株式会社とのコラボ作品、HUMAN BEAUTYステージにて百瀬繊維株式会社とのコラボ作品を披露しました。
出展ブースには、同プロジェクトの作品に加えて、2022年度にサステナビリティをテーマにTKF認証企業の品質や技術力にフォーカス、開発した「クオリティコレクション」と、2020年1月にイタリア・フィレンツェで開催された”Pitti Immagine Uomo”への出展作品「PITTI 品質・技術コレクション」を展示。ブースは終日賑わいを見せ、ファッション関係者から一般のファッション好きの来場者、インフルエンサー、スタイリスト、出演モデルらが訪れ写真を撮影したり、実際に商品に触れてみたりなど興味関心の高さが伺えました。
さらには当日、出展ブースにて株式会社ズーム代表取締役 加々村征氏と株式会社糸編代表取締役/キュレーター 宮浦晋哉氏がインスタライブを実施。TKFや当日ブースで展示した商品についての深掘り、展示した障がい者アートコラボプロジェクトの作品の技術の高さなどについて熱く語り合っている様子を約40分(13:45~14:25)にわたって配信しました。アーカイブはこちらからご覧いただけます。(https://snkrdunk.slack.com/archives/D04D6R1AC6M/p1732595796101359)
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「障がい者アートコラボプロジェクト」概要
近年、障がいのあるアーティストたちの活動に注目が集まり、芸術のジャンルのひとつとしても認知されるようになってきました。2023年度に開始した「障がいのあるアーティスト × TOKYO KNIT」のコラボレーション企画を2024年度はさらに本格化していきます。
豊かで純粋な才能に出逢い、感動し、アーティストをもっと知りたくなる。そして彼らとの対話を通じて障がいを知り、彼らの人間性を知り、そして更に彼らのファンになっていく。障がいは特別なものではなく、日常にあり、それは社会全体で享受・配慮し、誰もが自分らしくいられる「共生社会」を目指したい。そんな想いで、本コラボレーションはスタートしました。
高い技術力を持った認証企業と、イマジネーションに溢れるアーティストのタッグから生み出される素材や品質にこだわった商品は、唯一無二の魅力を放ちます。今年度は、ファッションを学ぶ若いデザイナーと障がいのある子どもたちが、ワークショップを通じて一緒に作品を作り上げる「次世代クリエイター育成プロジェクト」をスタートします。
TOKYO FASHION CROSSING 2024にて披露した、2023年度障がい者アートコラボプロジェクト参加アーティストプロフィール・作品
【ランウェイステージ作品】
【柴田 鋭一 Eiichi Shibata】
1970年生まれ。柴田さんにとってはもはや描く行為自体が気持ちの良いこと、そして落ち着かない時に自らを安定させるものとなった。永遠の謎である“せっけんのせ”を25年以上描き続けるベテランは、海外のアートフェアでも注目され、ニューヨークで行われた初個展で作品を完売させた。
【TKFブース展示作品】
【カミジョウミカ Mika Kamijo】
19歳の時に、常染色体劣性遺伝性疾患のため入院していた病院のスタッフの顔をデフォルメし独学で描き始める。
描いているテーマは「カラフルな空想の世界」と「夢の世界」。
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「クオリティコレクション」概要
「サステナビリティ」をテーマに、参加認証企業27社がリサイクル素材やオーガニックコットン、古着などの素材を使用したフーディと⻑袖Tシャツなどのオリジナルアイテムを開発。2023年2月22日〜23日に渋谷で行われた「TOKYO KNIT 総合展2023クロスオーバーエキシビション」にて発表しました。カラーは生成りからグレートーンで表現。認証企業各社が同一アイテムを展開することで、それぞれがもつ独自の品質や技術を際立たせています。
参画企業一部紹介:株式会社川島メリヤス製造所、丸安毛糸株式会社、株式会社和興、株式会社川邊莫大小製造所、株式会社内田染工場、百瀬繊維株式会社、株式会社内田染工場
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「PITTI 品質・技術コレクション」概要
”東京に蓄積するニットの技を、次世代へ”をコンセプトに、参加認証企業17社が参加し、各社の技術力と開発力を活かして制作。2020年1月にイタリア・フィレンツェで開催された”Pitti Immagine Uomo”にて披露し、大盛況を収めた作品です。コレクションの中には、ANREALAGEのデザイナー森永邦彦氏とのコラボレーションした作品もあり、当時も大きく話題を集めました。
【TKFブース展示作品】
*本事業は、東京都中小企業団体中央会が2024年度に実施する中小企業組合等新戦略支援事業に係る特別支援「デジタル技術を活用した販売力強化プロジェクト(TOKYO KNITデジタル技術を活用した販売力強化プロジェクト)」としてTKF組合と株式会社ジェイアール東日本企画によるコンソーシアムで取り組んでおります。
■TOKYO KNITについて
東京にしか創れないニットの未来を世界に発信する、それが私たちのミッションです。TOKYO KNITは、東京の東部、墨田区本所界隈を中心に事業を展開しているニットファッション製造事業者が、次なる時代のファッション産業のあり方を目指す、新しいものづくりのプラットフォームです。
東京のニット産業の歴史は江戸時代に遡ります。鎖国状態にあった日本は、必要な物資の多くを国内生産に頼る必要があり、戦国時代の終焉とともに訪れた泰平のなかで、武士は刀を捨て、新たな仕事に従事することを迫られました。江戸東部に住んでいた武士は、手編みにより靴下や下着といったメリヤス製品を作るようになり、それが徐々に進化し、明治時代の殖産興業政策により、この地はニット産業発祥の地となったのです。
戦後、ファッション文化の中心となった東京には、多くのデザイナーがアトリエを構え、流通、小売業者も急増。さらに1970年代以降には、東京発のデザインが世界でも高く評価されるようになり、東京のニットメーカーはカジュアルからハイファッションまで、幅広いクリエーションに携わることになりました。東京のニット産業には、歴史と経験に基づく確かな技術力とともに、世界を刺激し続ける東京ファッション独自の創造力を支えるフレキシブルな思想が根付いているのです。
■東京ニットファッション工業組合(※1)
ニット生地ならびに製品の製造業を営む中小企業の経営の改善発展、安定、合理化を図ることを目的とし、昭和24年に中小企業等協同組合法のもと、正式に法人格を持つ団体として発足。昭和61年に現在の名称である「東京ニットファッション工業組合」(TKF)と改称、現在約170社の組合員を擁する組織。(https://www.tkf.or.jp/)
■TOKYO KNITブランド認証制度(※2)
東京ニットファッション工業組合(TKF)では、「技術のブランド化」をテーマに、組合員企業の中で、一定の認証基準を満たす企業を、有識者による認証審査委員会(委員長: 水野誠一)の審査により「『TOKYO KNIT』ブランドの認証企業」として認証しています。現在、認証されているのは35社。さらに昨年度より、認証企業が生産販売する商品について、一定の基準を満たす商品を認証する商品制度をスタートしました。詳細については、ブランドサイト(https://www.tokyoknit.jp/)をご参照ください。
【TOKYO FASHION CROSSING 2024 開催概要】
■タイトル:TOKYO FASHION CROSSING 2024
■開催日時:2024年11月23日(土・祝)12:30(11:30開場)-16:00
■会場:新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区西新宿2丁目6番1号)
■主催:ファッションフェスタ2024実行委員会
<構成団体>
・東京都
・(一社)東京都服飾学校協会
・(一社)日本アパレル・ファッション産業協会
・(一社)日本ファッション・ウィーク推進機構
・(NPO法人)ユニバーサルファッション協会