厚生労働省及びスポーツ庁は、健康増進・生活習慣病予防、介護予防推進に資する優れた取組を行っている企 業・団体・自治体を表彰し、他の模範となる取組を奨励・普及することにより、健やかで心豊かに生活できる社会の 実現を図ることを目的とした、「健康寿命をのばそう!アワード」を実施しています。
今般、11月29日(金)に第13回目となる「健康寿命をのばそう!アワード」を開催し、《生活習慣病予防分野》で 21 件の企業・団体・自治体、《介護予防・高齢者生活支援分野》で13件の企業・団体・自治体を表彰しました。また、 表彰式の模様はオンライン(YouTube)にて生配信を実施いたしました。
第一部<介護予防・高齢者生活支援分野>では、NPO法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしんの 『皆の願いを実現する地域協同の取組 人と人との支えあいの循環が、あんしんして暮らせる里をつくる』の取組が 厚生労働大臣 最優秀賞を受賞されました。
第二部<生活習慣病予防分野>では、厚生労働大臣賞候補の6団体がそれぞれプレゼンテーションによる最終 審査を経て、飛騨市役所の取組『今日も「まめなかな!」減塩食品・料理の普及活動による食環境整備 2019-2024 ~地元企業での減塩中華そば開発と導入に至るまで~』が厚生労働大臣 最優秀賞に輝きました。各部門では、ミタニ建設工業株式会社が厚生労働大臣 優秀賞 企業部門、自治医科大学学生寮生活サポートセンターが厚生労 働大臣 優秀賞 団体部門、都城市が厚生労働大臣 優秀賞 自治体部門を受賞されました。
また、スマート・ライフ・プロジェクト オフィシャルアンバサダーの栗山英樹さんよりビデオメッセージにて「第五次 国民健康づくりである、健康日本21(第三次)を開始した旨とみなさんと一緒に健康の輪を広げる活動を邁進してい きたいです。」とのコメントをいただきました。 さらに、生活習慣病予防分野の最終審査の間、2024 年パリオリンピックに出場し、柔道混合団体で銀メダルを獲 得された阿部 詩さん、産婦人科医でスポーツドクターの能瀬さやかさんにご登壇いただき、今年度より健康寿命を のばそう!アワードの新たなテーマに追加された“女性の健康”についてのスペシャルトークショーを行いまいました。
開催レポート
■主催者挨拶
主催者挨拶
主催挨拶として、吉田 真次 厚生労働大臣政務官が登壇され、「今年で 13 回目となった「健康寿命をのばそう!アワード」ですが 113 件の応募があり、8年ぶりに100件を超えました。受賞された皆 様だけでなく、参画いただいた企業、団体、自治体すべての皆様に 感謝を申し上げます。今回の受賞を機に健康づくりの取り組みにさらに推進していただくようお願い申し上げます。」と強い思いを語られました。
スペシャルトークセッション
2024 年パリオリンピックに出場し、柔道混合団体で銀メダルを獲得さ れた阿部 詩さん、産婦人科医でスポーツドクターの能瀬さやかさんに ご登壇いただき“女性の健康”についてのスペシャルトークショーを行 いました。 女性の健康で気をつけていることについて、阿部さんは「ホルモンバラ ンスが変わり、感情のコントロールが難しい時があるが、思い通りに行 かなくても自分自身を認めてあげることが重要。」。また、身体づくりに ついては「必要な栄養素を取ることを意識している。健康に気をつけている時の方が、心も体も引き締まる」「楽しみながら実施することが重 要。」と述べられました。能勢さんは女性の健康に関する取組は、「男女ともにお互いの性差について理解することが重要。学校を取り込む など若い世代へのアプローチが重要。」と述べられました。
講評
最後に、東北大学 大学院医学系研究科名誉教授 客員教授 一郎評価委員長より講評をいただきました。「健康寿命をのばそう!ア ワード」ですが今回で13回目となりました。3部門で合計113件の応募がありました。2年前は57件、昨年は84件の応募があり毎年約30 件ずつ増えている。今回プレゼンテーションされた6団体は、本年4月より、開始された健康日本21(第三次)の内容を先取りした内容でし た。今回ご応募された素晴らしい取り組みを行っていただいた皆様に 感謝の気持ちと敬意を表すとともに、その取り組みが全国に横展開さ れて国民の健康寿命の延伸と健康格差の縮小が実現すること祈念し ております」と述べられました。
「スマート・ライフ・プロジェクト」とは 「健康寿命をのばそう!」をスローガンに、国民全体が人生の最後まで元気に健康で楽しく毎日が送れ ることを目標とした国民運動。プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力・連携しながら、運 動、食生活、禁煙、健診・検診の受診について、具体的なアクションの呼びかけを行い、更なる健康寿命 の延伸を推進しています。参画企業・団体・自治体数は令和6年10月31日現在で11,773団体です。
表彰式概要
■日時:令和6年11月29日(金) 第一部:11:30〜12:15 《介護予防・高齢者生活支援分野》
第二部:14:30〜17:00 《生活習慣病予防分野》
■会場:日経ホール(千代田区大手町1丁目3-7 日経ビル 3階)
■主催:厚生労働省/スポーツ庁
■ゲスト:阿部詩 さん パーク24所属
(2020年東京オリンピックでは女子52kg級で金メダル、混合団体で銀メダルを獲得。
2024年パリオリンピックでは混合団体で銀メダルを獲得)
能瀬さやか さん
(ハイパフォーマンススポーツセンター 国立スポーツ科学センター
産婦人科医・日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
表彰式の模様は、YouTubeアカウントよりご視聴いただけます。
<生活習慣病予防分野>
国民の生活習慣を改善し、健康寿命をのばすための運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環として実施し、今年で13回目を迎えます。従業員や職員、住民に対して、生活習慣病予防の啓発、健康増進のための優れた 取組をしている企業・団体・自治体から計113件の応募を受け、有識者からなる評価委員会による書類選考及 び表彰式当日のプレゼンテーションを実施し、厚生労働大臣最優秀賞1件、厚生労働大臣優秀賞3件、スポー ツ庁長官優秀賞3件、厚生労働省健康・生活衛生局長優良賞14件を決定しました。
▼厚生労働大臣賞
▼スポーツ庁⻑官 優秀賞
▼厚生労働省 健康・生活衛生局⻑ 優良賞
<介護予防・高齢者生活支援分野>
地域包括ケアシステムの構築に向け、優れた取組をしている企業・団体・自治体から計54件の応募 を受け、有識者からなる評価委員会による選考を行い、厚生労働大臣最優秀賞1件、厚生労働大臣優 秀賞3件、厚生労働省老健局長優良賞9件を決定しました。
▼厚生労働大臣賞
▼厚生労働省 老健局長 優良賞